一晩爆睡して頭がだいぶスッキリしたのか、昨夜は気付かなかった事が
鮮明に分る早朝のヒースロー空港近くのラディソンホテル。なんでインド人の団体
だったかは、スタッフも皆インド人だから非常に分り易いのです。
思い起こせばあのサンノゼ事件の時も宿のオヤジがインド人だった。
きっと、私の前世はインド人と仲が良かったか、それとも真のインド人だったか。

朝食後表に出てみてブルっときたのはさすがロンドン。ナポリとは緯度が
違うんだと痛感。ようやく日本へ帰れるんだと大きな伸びの一つもして、この歳でも
6,300㏄の大肺活量で目いっぱいちょこっとグレーなこの時期の!?
ロンドンの空気を吸ってやります。


購入していた航空券ですが、往復とも予約変更できない条件付きなので、
今回のような場合提携会社BAの一方的な遅延責任であったため、
BA便に振替え搭乗するということになります。

もう既に出発してしまったマハラジャたちがいなくなったロビーは閑散としており、
空港への移動バス内も空き空きで間が抜けたようでした。

空港カウンターでは何も無かったかのように普通にチェックインの手続きをされ、
我々も普通に出国の手続きをするまででした。もう既に勝手知ったる
ヒースロー・ターミナル5の中をラウンジ目指して歩くのでした。
昼食前のBAラウンジに実にバラエティー豊富な食べ物が並んでいたのは
ちょっと意外でした。


いよいよB777機内へと乗り込むのですが、日本人の団体でほぼ満席のCクラス。
で、シートがなんか変! 2 X 4 X 2 のアレンジなんですが、進行方向左から
1・4・5・8番目の座席がなんと後ろ向きなんですよ!
横1と2、3と4、5と6、そして7と8番目が向かい合わせになるので、
他人同士隣り合わせになると、いくら電動パーテーションがあるといっても、
それが開いた時の『間の悪さ』といったらたまったもんではありません!

食事や飲み物をサーブする時や用済みの食器を片づける時、ズボラな
CAさんは通路から長い腕を乗客の眼前越しに伸ばし、パーテンションを
ブィ~ンと容赦なく降ろして乗客からの手渡しを待つのです。

不運にもこの4と5番を引当てた私たちはついに後ろ向き離着陸を体験する
羽目となったのでした。なんでこんな配列にしたん、BAさん??
しかし、こんなのはあくまで序の口の序章であって、これから11時間あまりの
長丁場でコテンパンに打ちのめされてしまうのでした。

CAさんのサービス、食事、シート、etc. のクウォリティー
あくまでも私的価値観のスタンダードに照らし合わせたものだとお断りした上で
少なくとも私達二人にはとても信じられないことが多々機内で起こるのでした。

どおりで日本人ビジネスマンが執拗に何やら英語で文句を言ってたのが
なるほどと納得です。同じ価格を支払って乗るんだったらなんだかんだ
言われてもやっぱりこれからもJALしかないです。
『おもてなし・スピリッツ』はやはり日本固有のものが一番肌に合うという
ことを身をもって学んだという事でょうか。


1日遅れの帰国となってしまいましたが、幸い日本は3連休だったので
事無きを得たのでした。しかし、総括してみると貰えるはずだった
JAL便のボーナスマイル、続きを観るはずだった映画、優雅なシートと
食事とお酒、そして機内販売の森伊蔵
全てがどっかへすっ飛んでいってしまい、苦い教訓が奇しくも
記憶に留まってしまいました。


教訓:外国エアラインは常に遅延するものと思え
(日本の非常識は外国の常識の典型的例)

ちなみに参加したツアー本体はパリ経由で帰国したので、この災難を
逃れることが出来たのでした。

長らくのお付き合い、誠に有難うございました。