10月31日から11月3日までの間、香港島のヴィクトリアハーバー沿いにある The New
Central Harborfront で『ワインと食の祭典』が催されていたので、友人に逢いがてらこの
三連休に便乗して一寸見物して来ました。



現地の友人にこの事を伝えると、「そんなのやるのか?」、と逆に聞かれ少々心細くはなりました
が、昨年18万人の来場者があったこのイベントは香港人を喜ばせるには充分な規模だったよう
です。



てっきり屋内の催し物だとばかり信じ切っていましたが、「ほらぁ、やっぱりね!」と家内にドヤ顔
される始末。どおりで地図を見ても New Central Harborfront なんてビルはないはず。ここは
何を隠そう元は海の上。以前スターフェリーの Central 船着場だったのをこのあたり一面埋め
立ててしまったのです。

港はそのまま新しく先へ移動して、現在は尖沙咀とのヴィクトリア湾横断航路も復活しています。
土地が無いこの香港、頼みはこうした埋め立て事業というわけですが、開発が進む度にヴィク
トリア湾がどんどん狭くなっていきます。

11月といえどここは亜熱帯性気候の地香港です。気温は28℃とかなり高めですが空気が乾燥
して来て、おまけに風も吹いていますので体感温度は数字ほど高くはありません。Happy Hour
の乗りで夕方から出かけたので、夜にかけてますます過ごしやすくなっていきます。

さて、今回私が選んだ入場スタイルは Grand Tasting といって、入場料、高級ワインの試飲券
5枚に試飲用Riedel社製特製ワイングラス&キャリーケース、そしておまけ諸々が付いたパス・
ブック、〆て合計HK$490(約¥6,500)を携え、特設パヴィリオンへと向かいます。




飲めない家内が持つ普通入場券でここに入れないので外に残し、短期決戦最速テイスティング
に挑戦。それにしても皆さん、こういうのが本当にお好きなようで、パヴィリオン内は熱気ムンムン
です。



お目当ての一本を見つけたので一点豪華主義、試飲券3枚でいただこうとしましたが、ボトル
オープンまでまだ30分の待てがかかっていたので、仕方なくその隣の試飲券2枚銘柄へ浮気。



空きっ腹の試飲でいきなり酔ってしまったか、ちょっとピンはきてませんがこれがこのブースの
試飲銘柄です。日本でもお馴染みのワインショップのブースですね。

このあと、残りの試飲券でもう2銘柄トライし、おまけに付いていたペリエとハム&チーズのおつ
まみを持って一旦外の家内のところへご機嫌伺いに出ます。それを手渡し再び中へ戻って最後
はこれまたおまけのタルトを彼女のためにゲットしてここでの試飲は終了です。私はどうやら親鳥
ツバメの気分でした。



ワインのブースだけでも100以上はあるのでしょうか、よくもこの狭い土地にこれだけの業者が
ひしめき、しのぎを削っているものだと感心してしまいます。ワインの他はホテルが出店する
ダイニングゾーンや食料品ゾーンなどが軒を並べ、ご覧のようにたくさんの人でごった返して
おりました。



ライブバンドのステージもあったりで、それこそ飲めや歌えの酒池肉林




ワインボトルのコルク詰め、初めて目の前で見ましたよ!


最高峰HK$980のテイスティングはこの怪しげなピンク・パヴィリオン内にて、あの5大シャトーを
星付きレストランのシェフが振舞う料理と共に味わうコースでしたが、さすがこちらは早々と前売り
段階でSold Out でした。もし機会があれば来年是非挑戦したいものですね。

普通のテイスティング券HK$15を3枚追加購入して外のブースでもう2杯お代わりし、束の間の
休日第一日目の行事は終了です。

ほろ酔い気分の私ですがお腹の方は家内同様そろそろ空いて来ましたので、ブースの料理と
いう選択肢もありましたが、ここはやはりせっかく来た香港です、少々の散歩になりますが中心街
セントラルへと戻る事にしました。

香港、もう少し続けます。