契約している信用調査会社から配信される倒産情報が日に日に増していきます
〇〇〇のため資金繰りが悪化し今回の事態に至ったとする内容で
〇の中に入ってくる文言が新型コロナ云々ということになります


新型コロナ禍による売上激減は即座に資金繰りを圧迫し会社をとことん痛めつけます
現金商売なら即座に、掛売では30日後、45日後という時間差でやられます
売上が減るのだから仕入れも減って普段通りの出費までとはいかないものの
これら流動的経費と違い給料や家賃などの固定費に借金返済という大きなおまけまで付くと
これはもう、えらいこっちゃの会社を挙げての大騒ぎに至るということです


そこで登場するのが転ばぬ先の杖である手持ち資金、流動性キャッシュです
多ければ多いほどこういう場面では大活躍するわけですが
大企業とは正反対に我々中小零細にとっては途轍もない難問となってしまうので
常日頃から残高一円でも増やすべく血のにじむような努力を続けるのです


では、一体全体手持ち資金がどれ位あれば非常事態を凌ぐことができるのでしょうか
会社によって運営実態が大きく異なるのでこれが正解といういう額はないにせよ
一般的に健全な残高は中小企業においては月商の1.5倍をもって安全ラインと言われますが
借入金で大半を賄っているような状況ではこれまた健全とは言えません


政府が押し出そうとしている緊急対策として無利息の制度融資がスタンバイしてます
急場を凌ぐ策としての効果はかなりあるものの借金は借金のボディブローとなり得ます
出口の見えない新型コロナ禍に対峙し会社を守るため一体どれ位都合をつければいいのか
ここでも月商の何倍借りればよいかという計算が成り立っていくのでしょう


リーマンショックよりも負のインパクトがでかいと言われている新型コロナ禍
今回はニッポン経済を根幹から本当に揺るがしかねない事態になるやもしれません
東京封鎖が現実味を浴びてくるような感染者数増加のニュース
どうやら車通勤はもうしばらく続けた方が良さそうな空気となってきました