御礼参りならぬお詫び回りも無事終え、平塚の七夕祭りをスルーして大阪で過ごしたこの週末。
七月も二週目へと突入て梅雨もそろそろ佳境へ向かうのですが、とんでもないモンスターが日本
列島に襲いかかっています。

今年は冷夏にはならないと、当初の長期予報は覆されましたが、未だ除湿無しで掛布団のお世話
になっている今日この頃、暑いはずの大阪も雨には降られるものの大変過ごし易く、いつもの夏の
スタートとはちょっと違うように思われます。

羽田・伊丹線は相変わらずの混雑ぶりですが、それでも東京・大阪間の移動手段の僅か15%で
しかないというのが信じられません。もっとも、あの『のぞみ』の運行本数を考えれば、新幹線が残
り85%を占めるのも無理はないようです。

そののぞみとは明らかに違う本革の香り漂う往路の飛行機は、デビューしたての初物の真新しい、
嵐が宣伝するあの機材でした。ナショナルフラッグ・キャリアをANAへと明け渡したJALの巻き返し
作戦の一環ですね。機内でのWiFiサービスも提供されていましたが、果たして利用状況の程はい
かがなものなのでしょうか。



飛行機と並び大阪でよくお世話になるタクシー、消費税増税後でも初乗り¥680は¥50もお得です。
しかもいまだに中型・小型の区分があって、小型に至ってはなんと¥660。そして、もっと凄いのは
¥5,000を超えると、超過した分は50%オフになるという割引サービス、さすが大阪であります。

その大阪のタクシー、色付きも目立ち始めましたが依然メンテナンスが大変な黒塗りが主流で、ど
こか高級感もにわかに漂います。バリエーション豊富な東京・横浜のタクシーを見慣れているので
余計そう感じるのかもしれませんね。



さて、今回も性懲りもなく天神橋筋界隈を冷やかしてみるのですが、ごちそうさんの看板がすっかり
姿を消して、代わりに天神祭の提灯が賑やかにぶら下がっていて、お祭りムードを盛り上げていま
した。25日の奉納花火大会には再度来阪する予定で、こちらは絶好の観覧席から見物するのが
楽しみです。

楽しみというと、天神橋筋界隈の謎多き喫茶店訪問というのがあります。流行のコーヒーショップに
慣れ親しんでしまってるので、こういう昔ながらのお店はどことなくミステリアスな雰囲気がしてなら
ないのです。ソネブロガーのAさんも記事にされてる天神橋筋の喫茶店、今回は『モーニング』狙い
で攻めて見る事にしました。

時に日曜日の朝8時、ほとんど人通りのない商店街に、商魂たくましく看板を出すザ・キッサテン群。
その中で天六入口にあるKを訪ねてみます。

カラン・カランのベルの音と共に階段上2階店内へ入ろうとした途端、店内あちこちから異様とも思え
る視線の嵐が降り注ぎ、思わず歩みが止まってしまいました。そして、それとほぼ同時にカウンター
内から「すいません、満席なんですぅ。」と女性の声。

いやはや恐れ入りましたと、唸りながら退散して他のお店へと移動する羽目に。日曜の朝早くから
こんなにも大勢のシニア御一行様鎮座とは、いったい皆さん何処からやって来るのか? 答えは店
先にキチンと並べられたママチャリが物語っていたようです。

ビニシー通りが夜の顔なら、キッサテン・モーニングは文字通り朝の顔。まだまだ奥が深い天神橋筋
通いは暫らく止められまへんなぁ。