太平洋路線を何度も飛んでいますが、この着陸コースを通ったのは初めてです。関空への進入ルート
なのでしょうか、記憶に深く刻まれる眼下の光景を見ることになりました。

行きの便では太平洋をまたぐというルート取りでしたが、帰り便はヘッド・ウィンドを極力避けるためか
アメリカ大陸を北上してアラスカまで上り、その後西寄りに方向転換してアリューシャン列島を通過し
樺太から再び南下するという、一昔前のアンカレッジ経由の懐かしいルートです。



北海道をやり過ごした辺りから南東に舵を切った機は、そのまま仙台上空から富山湾へと日本列島を
縦断して近畿へと戻り直し、神戸空港上空を通過する形で泉州沖へ出てきました。

初めて目にする眼下の光景、私の着陸態勢は万全だったので暫し窓にへばりつきながら眺めていました
が、この一枚だけは後生私の頭の中に焼き付いて離れることは無いはずです。



国土地理院監修の日本地図東北地方でこんな平野は見た覚えがない、しかも肉眼で見る限り建物らしい
モノはごくわずかしか確認できません。

太平洋に面して広大に広がる大地は、紛れもないあの大津波の爪痕にほかありません。

アッと言う間の上空通過の間、あらためて合掌。