大阪・中之島ブルース [旅の抽斗]
一週間のご無沙汰、私司会の・・・・・・、なんて玉置さんの名台詞がありましたが、新年
アッと言う間に１０日が経ち、正月気分もそろそろ身体から抜けて行くところであります。
元旦営業が当たり前となってしまった昨今のデパートや家電量販店、そして各種ショッピング
スポットのせいで、ここんとこ暫く一昔前の様な『正月気分』を既に都会では味わうことが出来
なくなってしまったのでしょうか？聞けば今年から元旦営業を開始したそごう横浜店には早朝
から大勢の人が詰めかけ、なんと開店時間を４５分も繰り上げて営業したそうな。初詣のついで
にとでも言うのでしょうか、元日ぐらいは地元の神社詣でにして家でゆっくりしてればいいのに。
かく言う私は４日のお昼前に母のもとを離れ大阪のホテルへと移動し、残りの半日を家内と
二人、普段は訪れることのない中之島周辺を散策してみることにしました。
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というのも、この日の夕食に選んだ場所が大阪へ進出した『ラ・フェット ひらまつ』だったので、
テナント入居する真新しいフェスティバル・タワーがある肥後橋から北浜界隈へと足を延ばして
みました。以前は大阪の音楽の殿堂？でもあるフェスティバルホールがあった場所を再開発し
立派なタワービルに仕立てたのですよ！
確か中学生の頃、音楽の授業の延長でこのフェスティバルホールへ大阪フィルの演奏を聴きに
やって来たのが最後だったような記憶です。といっても部活で始終疲れた体にはあのクッションの
利いた椅子がやたら心地よく、うつらうつらしながら子守唄の様に聞こえていたクラシックの音色。
目覚めは佳境のシンバルでしたね。
そんな昔を思い出しながら日銀・大阪支店のある大江橋を通って淀屋橋、そして証券街の北浜
辺りで折り返し、行きとは反対側で肥後橋へと戻ってきます。東京で言うところの丸の内と兜町
がオールインワンとなった様な中之島界隈。ここに銀座と青山役の梅田を含め、本当に大阪は
様々な顔がコンパクトにまとまった処なのだと実感できます。
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適度な散歩は充分な腹ごしらえにもなります。予約の時間にはもう少し余裕があったので、ビル
の地下にある『プロント』で先に一杯ジン＆トニックをひっかけて行くことにしました。閑散とした
店内でスマホ族ではない壮年カップルがやる、時間潰しの技とはいったい．．．？
乗って来た地下鉄から最寄出口に通じる通路の壁ラックから貰って来た『SUUMO関西版』です。
散歩中に目にした新築のタワーマンジョンが如何程の物か、開発著しいＪＲ大阪駅や阪急梅田駅
至近にある話題の物件はどんな感じなのか、なんてペラペラページをめくっていると意外にも時間
が経つのが早い事を発見。大阪の都市物件が東京や横浜に比べると以外にもお値打ちだという
ことも判りました。
すっかり腹ペコの二人をレストラン専用エレベーターが最上３７階まで運んでくれ、降りたところが
レセプションとなります。１２月初めにオープンしたばかりで、しかもこの日が２０１３年最初の営業
日でしたが、大阪の夜景を望むメインダイニングと個室のテーブルは既にほぼ満席状態です。
その中を燕尾服をまとったギャルソンが忙しく動き回っている光景がまた独特です。
ひらまつでは恐らく珍しいであろう６，０００円台からのメニュが提供され、さすが大阪に進出して
来るだけあり、『よう、分ってるやん』と褒めてあげたくなりました。それともう一つ驚いたのは、
東京や横浜では見たことが無かった『男性の一人客』です。それも３組もですよ！大概の処へ
一人で入って行く私でさえこれには挑戦したことがない。今度やってみるかな！？
場所や造りの割にはさほどかしこまっていないカジュアルさも持ち合わせているので、大阪へ
戻って来た時はまた行ってみようと、家内共々の感想です。
来る度にその姿を変えて行く大阪。大阪の『味とニオイ』が薄れて行ってしまうと、危惧する人も
いるようですが、そこはそれ、『ソツ』の無い大阪人はちゃんとバタ臭い『横丁系』も残しながら、
新旧を上手に楽しんでいるようですね。
こんばんは
大阪 特に梅田付近は大きく変わってきましたね
でも 変わらないところも多いですね
年に一回ぐらいですが 好きで訪ねています
by ハマコウ (2013-01-10 22:44)
大阪は本町に僕の会社の大阪事務所があるので、淀屋橋や梅田は出張に行くと良く歩いています。
なので見慣れた写真ですね(^^)
そういえば本町と淀屋橋の間にある船場カレーは食べましたか？黒いカレーで美味しいので大阪に行くと良く食べています。
このお店のレポートです。
http://wine-montrachet.blog.so-net.ne.jp/2011-02-05
by ma2ma2 (2013-01-10 22:48)
私がフェスティバルホールへ大阪フィルの演奏を聴きに行ったのは小学校の時だったように思います。指揮者が振り向いて児童を静かにさせるシーンを思い出します。半世紀近い時間はいろんな物や人を消していくのだと、最近痛感しております。
by tommy88 (2013-01-11 00:59)
大阪良いですね、
また遊びに行きたくなりました。
by pandan (2013-01-11 05:34)
地下鉄のラックにあるフリーペーパー、
宣伝メインですが、結構楽しめますよね☆
私もたまに取って電車内で眺めてます（＾ｍ＾）
by だいず (2013-01-11 19:05)
遅ればせながら・・明けましておめでとうございます♪
大阪は三度訪れた事がありますが、話しかける全ての方がお笑いのようで・・ビックリしました(^^;)
又行ってみたい街の一つです
今年も宜しくお願い致します
by viviane (2013-01-11 19:45)
僕がフェスティバルホールへピンクフロイドのコンサートを聴きに行ったのは、高校生の時でした。
西麻布にあったひらまつ亭は、僕がフレンチに目覚めた店でした。
パリのランブロワジーのコピーメニューとはいえ、
赤ピーマンのムースは、鮮烈な味でした。
レストランひらまつとして広尾に移転後、西麻布のひらまつ亭は
ヴィノッキオというイタリアンレストランになりました。
その店のシェフが後のリストランテ・ヒロの山田シェフでした。
イタメシという言葉も、この店が発祥でした。
僕がジョエル・ロブションやアラン・パッサールを求めて
パリへ行っていたきっかけになったのは
西麻布のひらまつ亭の影響が大きいと思っています。
残念なのは、平松氏は厨房に入らず、ビジネスマンとして
店舗を次々にオープンし、拡大路線をとっていることです。
たぶん、そのせいで広尾のひらまつは星を落としているのでしょう。
上場会社の宿命とはいえ、レストラン愛好家としては少しさびしいです。
屏風と店は広げ過ぎると倒れる。ということわざ通りにはなってほしくありません。
by cafelamama (2013-01-11 20:11)
ハマコウさん
いよいよ最終章のうめキタ、ＪＲ貨物ヤードの再開発が
始まりますね。
定期的に訪問されてるという事ですが、特にお気に入りの
場所とかは在るのでしょうか？
刺激を求めるには最適かも知れません、大阪は．．．。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 08:29)
ma2ma2 さん
本町にお出掛けならこの辺りも充分テリトリー内ですね。
船場カレーって一時期評判になりましたね。道頓堀の
『はりじゅう』のカレーは亡き父の大好物でしたが、この
船場物はまだ試したことがありません。次回は是非とも。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 08:38)
tommy88 さん
小学生相手だとさぞや大阪フィルも苦労したでしょうね。
フェスティバルホールでの音楽鑑賞は大阪市の教育カリキュラムになってたのですかね！？
意味の無い変化は言語道断ですが、バタ臭さの中から洗練さが
生まれ、そしてうまく共存していそうな今の大阪は正直好き
ですね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 08:46)
pandan さん
ヒョイっと橋を渡って行ってみて下さいな。
四国便のバスは現在もハービスから出てました。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 08:49)
だいずさん
フリーペーパーの数には驚かされます。出稿者からの広告料で
賄われてるので紙面の大半は勿論宣伝ですが、地道な方法にも
かかわらす仰る通り、結構楽しめますね。
でも、近い将来はスマホに取って代わられるのかなぁ？
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 08:54)
viviane さん
はい、こちらこそ本年もよろしくお願いします。
大阪は最初の一歩を踏み入れた時、好きか嫌いかがハッキリと
判る．．．、そう、オペラと同じなんですね。
大阪人は皆お笑い系だけではありませんよ。とっても親切
なんです！もし、再訪されることが有るなら是非一度、何か
分らない事を訪ねてみると大発見しますよ。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 09:03)
cafelamama さん
そうでしたね。cafelamamaさんとひらまつには出会いが
ありましたね。確かに上場してからはビジネスになってしまい
ましたが、その分客のニーズはしっかりとリサーチされてる
なと、今回この大阪の店を訪れて感じました。拡大して行く
規模をキチンと維持して行く為の味の後継者育成がなされて
いればですが、補給線が伸び切ってしまえばそれこそ屏風の
如く、バタンですね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 09:11)
おはようございます
特にここというところはありませんが
「大阪周遊パス」を利用して
時に妻と 時に子どもと一緒に ぐるっと回っています
日帰りの場合が多いのですが 楽しく過ごすことができるところですね
by ハマコウ (2013-01-12 09:55)
ハマコウさん
東京のはとバスツアーと違って、短時間で色んな所を
巡ることのできる大阪だと思います。その意味ではかなり
コストパフォーマンスが高いのでしょうね。
その内、ピンポイントで特定の所を極めてみるのもいいかも
知れません。エリア外の大阪ファンが一人でも増えて行けば
嬉しいです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-01-12 10:53)