千載一隅で千客万来

2019年ラグビーワールドカップ･日本大会の開催地並びに競技場が決定しました。詳細はWebや
新聞に委ねますが、いよいよ開催準備開始と、誘致に見事成功した地元関係者は大いに盛り上がった
ようです。

この大会、開催年を見ても明白な東京オリンピック前年ということで、世界中からの注目度はおそらく
サッカーW杯に勝るとも劣らないのではないでしょうか。

この時期まで現在の円安が維持されているかどうか定かではありませんが、既に1,300万人をも超えた
外国人観光客によって伝播されたクールジャパンの威力は決して衰えてはいないはずです。

北は北海道から南は大分までの12競技場が選出されたわけですが、中でも目玉は宮城県釜石市と東大阪
市でしょう。釜石は言わずと知れたあの旧新日鉄釜石のホームで、名スタンドオフ松尾雄治を擁して前人
未踏の日本選手権V7達成はラグビーファンなら脳裏に焼き付いているはずです。

かたや東大阪市は高校ラグビーの聖地花園ラグビー場で既に全国区ですね。近鉄東花園駅もとうとう高架
駅となってすっかり垢抜け、ラグビー場周辺の景色も全く以前の面影はありません。U18ラガーなら憧れの
第一グラウンドで一度はプレーしたいもの、なぜならたとえ全国大会に出場してもこの第一で試合が出来る
保証はないからです。候補地の当落ライン上にあったので地元ではきっと大騒ぎとなったことでしょう。

かく言う私、すみません、思いっきり自慢なんですが、若かりし頃、2度プレーしたことがあり、中でも思
い出深いのは、左側タッチラインギリギリの所からトライ後のコンバージョン・キックを一本成功させた
ことですね。

東京はあの秩父宮ではなく新国立競技場、横浜も日産スタジアムでちゃっかり仲間入りを果たしていますし、
その他サッカーJリーグチームの本拠地が選ばれており、この辺りは商業ベースで集客力もきちんと計算
されています。

サッカーと違ってラグビーの場合、競技自体盛んな国が偏ってしまっているので、観戦に訪れるであろう
観光客は全世界レベルではありませんし、各試合が放映される地域も従って自ずと限定されてしまいます。

しかし、メディアを通じた発信に加え、観戦に訪れる人達から発せられるであろうSNS経由のジャパン情報は
きっと世界中に伝播して行くことでしょうから、このラグビーW杯日本大会開催が持つ意味は、翌年に控えた
超全世界的イベントの前哨戦以上の大きな意味を持つはずです。

2020年に2,000万人という目標がある外国人観光客誘致ですが、この数字は間違いなく突破されるはず
です。これ程観光資源に恵まれていながら今まで苦汁を舐めて来たジャパンが、円安到来と共に一挙に脚光
を浴びた形となったのもどこか皮肉めいたものが有ります。

本当の観光立国として独り立ちする為には、ポスト五輪でいかにその誘致力を持続させるかにかかっている
わけですから、ここはひとつ、国民挙げてのウェルカムムードで行きたいものです。

タグ：2019ラグビーワールドカップ日本大会 2015年もお忘れなく

コメント 2

これだけのグッズが貰えるならサッカーをひと休みしますよ。
と言いつつ、ラグビーは国立で観戦するのが主でした。
12月の第一日曜は国立での観戦、応援、熱気、暴れん坊・・・でした。
正月の学生ラクビーではトンガ大東にやられて悔しい思いを重ねました。
おっと、花園も北海道を応援に行ってました。
本校女子は五輪代表候補に入っていましてトレセン招集も経験しています。
また一人は、今週からニュージーランド1ヶ月派遣で、ん？　北海道代表です。
まわりがラグビー化し始めていますな。
by tommy88 (2015-03-04 05:48) 

tommy88 さん

12月恒例の大学選手権決勝は当時あの旧競技場をいとも簡単に
満員御礼にしましたね。対抗戦ではなくリーグ戦からの優勝校が出
だしてからポツリポツリと空席が目立ち始めたと思うのは私だけで
しょうか。
ジャパンを輩出するほどの実力校でいらっしゃるとは、こりゃあ2020年
が楽しみです。日本女子ラグビーはまだまだ発展途上ですし、体格面で
も他国に見劣りしていますから、どんどん競技人口を増やして選手の
発掘に努めてもらいたいですね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-03-04 22:11)