SSブログ

季節もはずれて [旅の抽斗]


IMG_0087 (450x332).jpg


LAでの乗継は出来ることならしたくはありません。なぜなら時間がかかり過ぎるからです。

ロサンゼルス国際空港(LAX)に於いてほぼ全ての国際線はトム・ブラッドリーと名付けられたターミナル
に集められています。ここで一旦入国手続きを終え、預け入れ荷物を再び乗継便の担当へ託し、それぞれ
のターミナルへ移動します。

幸いかな我々が搭乗するアメリカン航空はお隣のターミナルでしたから、そのまま徒歩で移動できましたが
全部で9つもあるターミナル間の移動はそう簡単ではありません。おまけに全米一うるさいのではないかと
私的に思うセキュリティーチェックにはかなりの時間を費やします。

以前ここで帰国の為にファスト・セキュリティーラインに並んでいた時、先に出発するANA便の日本人客が
もう間に合わないと、半ベソかきながらおろおろしていたのを目撃した事があります。

乗り遅れ防止対策として、国際線から国内線への乗継ぎには相当余裕を持たせた予約を強いられることになり
その結果長時間空港内に足止めを喰らうことになるのですが、こんな時の為のラウンジとファスト・セキュリ
ティーラインの存在は強い味方となります。ただし、繁忙期を除いてはの話ですが...


IMG_0021 (500x372).jpg


かなり持て余し気味の乗継ぎ4時間待ち(ちょうどLAから車でラスベガスまでの時間)でしたが、どうやら搭乗
時間となってB737-800機内へ移動です。この時点で時差ボケの忍び寄る足音が大きくなって行きます。

東京-大阪間というところの短いフライトで、広大なラスベガス・マッカラン国際空港(LAS)に到着します。
上空から眺めていて、駐機されたプライベートジェットのあまりの数の多さには驚くばかりです。


IMG_0036 (500x369).jpg


366 (550x410).jpg


IMG_0040 (500x369).jpg


世紀のタイトルマッチが行われたばかりのラスベガスですが、その余韻なのかタクシー乗り場にはこれまた
長蛇の列ができ上がり、ホテルまでわずか10分足らずの乗車時間の為にその倍は待たされたでしょうか。

「フリーウェイ使ってもいいですか?」とドライバーが聞くので、“そんなもん、出来たんか”とばかりオー
ケーしたらこれがとんだ遠回りで、おまけに道路の向きの関係で裏玄関に降ろされれてしまう羽目に。おか
げで荷物を引っ提げたままカジノ場の中をフロントへ向かって歩かされてしまいました。

ベガスへ来たんだという実感はたっぷりと味わせてくれましたが、余計な演出と言えばそうなります。

チェックインも少し待たされ、確実なアメリカ経済の復活を目の当たりしてようやく、ラスベガスならでは
の馬鹿デカいホテルの一室に辿り着き、カードキーで室内へ入ったまではよかったのですが、電気を点け
部屋の中を見回して愕然となります。

すぐさま部屋の電話でルームメイキングがまだ終わっていない旨をフロントへ伝えて別の部屋に換えて
もらい、キーもフロントのPC操作で新しい部屋でも使えますと言われるがまま階を移動します。そうで
ないととんでもない距離を再びフロントまで移動する羽目だったので、正直助かったと安堵したのでした。

しかし、現実はそう甘くはないのです。一抹の不安的中で新し部屋のカギは赤ランプ点灯で開いてはくれ
ません。結局、馬鹿デカいホテルの長距離移動を再び余儀なくされてフロントへ出向き、キーの書き換え
をして貰うのですが、仏の私の口からはさすがここで文句の一つも飛び出てきます。


215 (550x393).jpg


その代償が瞬時に提示された$50のホテル内クレジットでした。よくある話じゃないか~なんて、日吉ミミ
でもあるまいしでしたが、ここは黙って怒りの鉾を納めるしかありません。この国で生きて行く為にはしっか
り主張しなければいけません。泣き寝入りなんて絶対に有り得ません。たとえ日本語でも怒りは充分通じ
ますから思い切って主張してみるべきです。

翌日は4時起きだというのにこの有り様、2度あることはいったい何度起こるのだと旅のスタートで蹴躓き
大いなる不安をよそに、空腹を適度に満たし1分でも多く眠ることに専念する二人でした。

そう言えばちょっとラスベガス肌寒くないか?

そんな事にようやく気が付いた長い長い一日の終わりでした。


nice!(28)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 28

コメント 8

ma2ma2

アメリカのセキュリティチェックは厳しいですね!
ちなみに日吉ミミってどんな歌を歌っていましたっけ?
by ma2ma2 (2015-05-19 22:29) 

tommy88

『CSI:ラスベガス』でよく見る景色が写っておりました。なるほどここに泊まったのか、犯罪多発地帯でっせ。毎週1つは犯罪が起きているので危険ですねラスベガスは。マイアミは最近、事件もなくなりました。う~ん、ニューヨークもなくなりました。ラスベガスだけが犯罪を残しております。社長が巻き込まれませんように。ん? 事件を起こすか!?

by tommy88 (2015-05-20 03:32) 

ハマコウ

怒りを上手に表現しないと生きづらくなってしまうなってしまいそうですね。
by ハマコウ (2015-05-20 04:25) 

あるいる

瞬時に飛び出したホテル内使用のクレジットとは、さすがにクレーム慣れしているのかもと、感心している場合ではないのでしょうが、そこはそれ、郷に入れば郷に従えかもしれませんが、それが言うべきコトはキチンと言うアメリカ方式なのかもしれませんね。
さすがに一番豪華なスイートへの変更は一般日本人に対してはあり得ないのかもしれませんけれどね。

by あるいる (2015-05-20 04:54) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

厳しいからこそ航空機テロを未然に防いでるのだと、自分に言い聞
かせながら靴をぬでいる私です。
恋び~とにっていうやつですよ。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-20 21:10) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

今回ラスベガスで一切外出は出来なかったので、その危険性を肌で
感じることはできませんでした。マカオの膨張で段々影が薄く
なってきたので、せめて同国民にはアピールをと、ラスベガスを
舞台にしたのでしょうかね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-20 21:15) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ハマコウ さん

このような事が日常茶飯事となってきて、文句を言う方も聞く方も
慣れっことなっているような気がしました。恐らく世紀の対戦で
忙し過ぎたツケが回って、スタッフはお疲れモードだったのかも
知れません。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-20 21:20) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

ラスベガスのホテル運営には様々なカラクリがかくされていると、
聞いた事がありますが、確実にサービスの質は以前に比べ低下して
います。チェックアウト時に貰ったはずのクレジットがついていな
かったのには、さすが開いた口がふさがらなかったです。勿論
朝っぱらかもう一回クレームをつけてゲットしました。口先だけの
サービス、乱発し過ぎて覚えてもいなかったのでしょうね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-20 21:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。