This is it !!

アンテロープキャニオン観光を行なう為にはまず、そのベース基地となるページの町へ入ることから始まり
ます。まさに「旅のpageが開かれる」ですね。

ひなびたショッピングセンターのハンバーガー屋さんにてアメリカンなランチを取り、ここページでナバホ
のガイドが自ら運転する荷台屋根付側面解放ジープトラックに一同乗換えないといけません。

というのも、ナバホ居住区にある施設は全てナバホ達にその運営が委ねられており、自治区以上の完全な
形が完成されています。発電所からハンバーガーショップまで、全ての経済活動は彼らの手に委ねられて
いるのです。

12人が背中合わせのシートに座れば満席となる荷台付ジープトラックが、何台もショッピングセンターの
駐車場から出て行く様子を眺めていると、いかにこの地の人気が絶大なのかが直ぐに理解できます。予想し
たとおり、C,K,T国から大挙繰り出した観光客と車列を組むことになり、とうとう降り出し始めた小雨の中を
出発して行きます。

折からの低気圧停滞の影響による肌寒い空気と真っ黒な雨雲が垂れ込めた空は、幻想スポットライトへの
逸る期待を軽く払拭してしまい、ここまでやって来たのにそれはないだろうと、向ける矛先のない不満と
不安がメラメラと立ち昇ってくる身体を、オフロードな赤茶けた最終アプローチが容赦なく激しく揺さぶる
のでした。

果たしてアンテロープキャニオンはそれでも幻想的な世界でいてくれるのか、それともただの洞窟になって
しまうのでしょうか？

歴史博物館のヨーロッパに対し大自然の塊アメリカが誇る一大自然モニュメント、度重なる鉄砲水によって
広大な大地が浸食され出来上がったのがここアンテロープキャニオンです。

キャニオンというからに小渓谷のような様相だと勝手に思い込んでいた私は、ジープトラックの荷台シート
から辺りをキョロキョロと眺め回しながら、いっこうにその姿を現さないアンテロープキャニオンがいった
いどのような所なのか、皆目見当がつかなくなってしまいました。

そうこうしている内、ジープトラックは道路から外れて木製の簡易ゲートをくぐり、未舗装の赤土の大地を
ブワンブワンと苦しい唸りを上げながら突っ走ります。

全長1/4マイル(約400m)、所々人が一人やっと通れる位の幅しかない部分もあったり、そうかと思えば
ちょっとした大広間のようなスペースもあったりと、幻想空間は歩を進めるたび、まさに七変化を繰り返し
ていきます。

タグ：幻想の世界への扉ページ ちょっと売れ過ぎアンテロープキャニオン ナバホはプロのカメラマン アッパーとローワー

コメント 10

アメリカの写真投稿サイトを見ると、必ずのように登場するのがこのアンテンブローキャニオンの写真です。
人気のある場所なんだな～と、頭上から射す光と影と縞模様のコントラストを眺めていました。
高いトコロも苦手ですが、閉所も苦手な僕にはたぶん行ける場所ではないと、写真を眺めながら行った気分を味わっています。
それでも、最後から3枚目の写真のように、砂に埋もれたらどうしようと妄想してしまうのです。
迷子の心配をしたり、埋もれる心配をしたり、行ってもいないのに写真だけで楽しませていただいていますよ。
ありがとうございます。

by あるいる (2015-05-24 16:19) 

アンテロープキャニオンの幻想的な風景は有名ですね！
アメリカに行ったら行きたい場所の一つです(^^)
by ma2ma2 (2015-05-24 19:05) 

イチバンに反応してしまったのは幻想写真ではなく2枚目の現実写真でした。メキシコビールの DOS EQUIS のマークがあるじゃありませんか。義兄宅に遊びに行くと Anchor Steam をよく勧められましたが、私のカリフォルニアはいつでも DOS EQUIS でした。馴染みの深いロゴが嬉しいです。◆下から3枚目の写真は、想像すると怖いですね。埋まったらどうしようと思うのは当然です。
by tommy88 (2015-05-25 03:28) 

あるいる　さん

私達が訪ねたのはアッパー・アンテロープで、下流へ行くとローワー
部分があって、こちらは結構ハードな散策になるようです。従って
写真目当てのプロが集まってくるようです。この他、抽選で一日10人
しか入場出来ないザ・ウェーブという究極の聖地がありますよ。
通路は狭い所も多いのですが、吹き抜け天井なのでそんなに圧迫感
はありません。ナバホのガイドがどうしてミニスコップを携帯していた
のかの謎が解ける一枚でもあります。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-25 21:07) 

ma2ma2 さん

ここに来てTVなどへの露出度はかなり高まっていますね。
撮影の時間と場所のマネージメントはしっかりと出来ているようですが、
ガイドさんによるところが大きいようです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-25 21:10) 

tommy88 さん

Dos Equis を引っ掛けながらバッファローのバーガーにかぶりつく
のがこの店では一番の食べ方なのでしょう。ローカル色満載のお店
には幾つかのサプライズが必ず用意されているようですね。
北カリに居た私はもっぱらツイストキャップの瓶クアーズがお気に入り
でした。
ガイドさんの砂盛りが少々過ぎたのでしょうか、暫くタイミングを計っても
この通りです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-25 21:17) 

素晴らしい風景ですね！
人の体内に入ったように感じました(^ム^)
by tarou (2015-05-26 10:37) 

美しいですね！
是非行ってみたいところです。
by りんご (2015-05-26 11:24) 

tarou さん

そう言われてみれば初代エイリアンはここからヒントを得たのかも
知れませんね。ミクロの決死圏ならぬ口腔カプセル型カメラで送られて
くる画像にも見えます。悔しいかな、私の胃壁よりも綺麗な色をしていま
した。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-26 21:38) 

りんご　さん

アンテロープキャニオンの近くにあるパウエル湖を中心とした半径
250kmをザ・グランドサークルと呼び、人気のパワースポットになって
います。大自然を満喫したいならやっぱりアメリカ大陸ですね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-26 21:42)