大空へ羽ばたいて [留学生日記]
羽田空港へ32年ぶりに国際線定期便が戻って来たわけですが、その昔
最後の定期便が飛んだほんの少し前に、初めて乗った飛行機が鶴のマークの国際線だったんです。
しかもジャンボジェット!(今年引退してしまいましたが...)
機種がどうのこうのと言うよりも機内の馬鹿デカさには仰天したものでした。
それと綺麗なCAのお姉さんたちの生アテンションプリーズ!!
高校卒業したてのボクたちにはそれはもう鼻血ブーぅものでした。
興奮冷めやらぬ間に到着したところは
南国夢の楽園、その名もHawaii
「ほんとに勉強しに行くのかねぇ」と散々周りの懐疑心にさらされながらも
某学校の第一期生としてやってまいりました。 総勢30名以上はいたでしょうか。
現役社会人のお兄さんお姉さんたちに交って一年間、大学入学を目指して
悪戦苦闘が待ち構えているとも知らず、観光客気分でパンチボールやヌウアヌパリなんかを
見物させてもらいました。
宿舎になっていた借り上げホテルの一階にあるスーパーマ-ケットからビージーズの曲が
流れてましたね。そう、トラボルタお兄さんがナイトフィーバーで光り輝いていた頃でしたっけ。
日本を出る前アメリカ人は皆、銀幕のスターみたいだと勝手な想像を巡らし、ジャックリーンビセットや
リンゼイワグナーがウジャウジャいるのだと信じ切っていた私は、いったいなんだったんだろうと
理解するまで数秒もかからなかったことを今でも鮮明に記憶しています。
学校は一学期3か月間のクオーター制で、一学期だけの短期留学もオーケーでした。
我々すねかじりとは違い、自費参加?の人たちの真剣さというとそれはもうさすがでした。
こっちも少しは見習わなければと思いつつも、この耳がイングリッシュに馴染みだすまでは
あっという間の一学期でした。 赤ちゃんが言葉を覚えてしゃべりだすメカニズムを考えると
実際に片言をしゃべりだしてからきちんとしたセンテンスを奏でるまで6年もの歳月は費やしません。
自分は中学・高校と、いったい英語の授業で何をやってたのか、自暴自棄と人生二度目の
挫折を味わった二学期目でした。
三学期目に入ってそろそろハローウィンも近づいて来た頃になると我がイングリッシュもどうやら
体をなすようになり、ハワイの生活にもすっかり馴染んでかなり快適さの度合いもアップしてきました。
テレビや映画を原語でなんておこがましいことは言えませんでしたが、かのスターワーズ第一篇を
留学開始以来初めての映画館で鑑賞しました。 誰ですか?Ⅹレートのは一学期目に見てんだろ
なんて言ってる人は。
サンクスギビング(感謝祭)も終わりアラモアナショッピングセンターに例のサンタが出現した時は
何とも異様な感じがしたものです。 南国のメリークリスマス。 やっぱりなんかオカシイ。
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