SSブログ

アニマル・ハウス [留学生日記]

[映画] 皆さんはこの映画をご存知でしょうか [exclamation&question]

1978年にアメリカで公開された今は亡き、あのジョン・ベルーシ主演のハチャメチャ
学園ものです。監督は「ブルース・ブラザーズ」「星の王子ニューヨークへ行く」
ジョン・ランディック。
ここまで滅茶苦茶ではなかったですが、映画が公開されて間もないこともあって、
我がドミトリーもかなりイイ線言ってたと思います。

さて、ここからは1970年代最後から80年初頭にかけてのアメリカン・グラフィティーを
お届けするにあたりまして、今までの文体ではちょっとインパクトに欠けてしまいますので
このセクションから趣を変えることにしたいと思います。

比較的温厚な人間がサンフランシスコ・ベイエリアから集まった我がドミトリーは、主に
フレッシュマン(1年生)とサーフモア(2年生)が中心で、相方や向かいの白人みたいなのは
珍しい方であった。自分のようなのも年上の1年生なので、なんか変な感じ。お目付け役としては
少しは頼られていたかもしれない。

それと寮長であった4年生のシースゥルの管理監督が結構しっかりしていたこともある。
今では珍しくもなくなった黒人のリーダーである。
半年しか一緒に過ごしていないが、同じマイノリティーと言うこともあって、親切に
接してくれた。
ちなみに就職先はLAPD。そう、出身地ロス市警の警官になるんだと言っていた。

何とか初学期の授業を希望通りゲットでき、教科書も購入した。大半がセコハンであるが。
最初からあんまり
飛ばすなと相方にアドバスされたが、一般教養を5科目20単位取った。
留学生には悠長なことを言ってる暇はないのだ。
それに学科の中にはCalculus(微積分学)とEnglish(文法と作文)が含まれている。
いみじくも一度は理科系を目指し、しかも6年間も読み書き英語を習ってきた日本人には
piece of cakeなのだ。

月・水・金が3科目と火・木が2科目。 こちらではこの春学期が年度の最終学期となる。
しかし、こちらへ来て初めて予習と復習なるものをやった。いや、他の3教科はやらないとついて
行けないのである。宿題もきっちり出してくるし。とにかく教科書をよく読んだ。

寮の連中がどんどん授業から引き揚げて来る頃になると、自分の部屋で勉強どころではなくなる。
お子ちゃま達はとにかく賑やかだし、おまけに相方の集中力は時に短過ぎて
勉強を始めたと思ったら部屋を出たり入ったりするし。
それに、なぜか部屋のドアは寝るとき以外ほとんど開けっ放しなのである。
勿論、女子のセクションも例外ではないのだ。セキュリティーなんて関係ない。
でも、今から思えば窃盗や性犯罪があったなんて聞いたことがなかった。
やっぱりシースゥルは凄かったのだ[exclamation][exclamation] だからみんなの部屋も See Through だったのか[exclamation&question]

なので夕食後、勉強する時は必ずキャンパス内にある図書館まで出向いたのだ。
日本で図書館なんて行ったことなかったのに、こうもお世話になろうとは。
誰にも邪魔されず午後11時まで居させてもらえるクワイエット・スポットなのである。
週末を含めてほぼ毎日のように通っていたので、なぜか自分がものすごく賢くなったような気分に
なっていたのを思い出す。。ホンマにメデタイ奴だった。

それともう一つ、勤めて部屋から出ようとしていたのには訳があった。
信じられなかったが、うちの寮でたばこを習慣的に吸っていたのはなんと自分一人だったのだ [がく~(落胆した顔)]
習慣的と言ったのは飲んだ時だけ吸う奴や、もっと性質の悪い奴は、自分の事を見つけると
「一本くれよ」とバンタビせびりに来る輩は数に入れていないから。
ちなみにこの輩の名を紹介しておくと、あだ名は「アニマル」のトッド君だ。
そのまま直ぐにK-1デビュー出来る位、
馬鹿デカイ1年生だった。(当時K-1はなかったが)
リビングにはちゃんと灰皿が置いてあったので、てっきり仲間がいると思っていたのだが
大間違いをしていたようだ。誰にも気兼ねせず、カリフォルニアの北の最果てで一人のんびりと
蛍になれるそんなJTな場所が欲しかった。トッド君対策もあったのでチャッカリと
何カ所かは見つけておいたんだ。

 -ちなみに私は1999年のミレミゥムに一発禁煙に成功している-

ライブラリーカフェ.jpg
 現在のカフェテリアのひとつ-綺麗になったものだ


この学期が終われば卒業していく者を除くと、我々には2か月強にも及ぶ長い夏休みがやって来る。
締まった学期と言うよりかは、陽気も初夏へ向かって行くどちらかと言うと、でれぇ~と
なんかリラックスしたような感じ。
だから、必然的になんだかんだと言ってみんなで飲む機会が増えるわけだ。

[演劇] そう。お待ちかねのパーティー、パーティーだぁ[ビール]

各自部屋でチビチビやるのは前にも書いた通りであるが、ドミトリー全体や各フロアごとに
企画されたものには必ずと言っていいほど、コンセプトなるものがあった。
と、私が言ったのではなく連中がそう豪語して止まなかったのである。
このコンセプトと言うかテーマと言うかには、実にくだらないものから、ほほぉ~とチョット
うならせるものまで、松・竹・梅揃っている。
大きい企画は大体が金曜日の夜で、小さなものだと平気で平日やってしまう。
特にミッドタームやファイナル・イグザムの直後などは、溜まったフラストレーションが
一挙に放出されてしまうのである。

大学生活と寮生活にもそろそろ馴染んできた春学期の それはミッドターム(中間試験)が
みんな終ろうとしていた週末に、企画されていた一大パーティーがあったのだ。

                                             つづく


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。