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ヒートアップ [留学生日記]

時計の針を少しだけ戻すことになりますが、1980年冬の一大イベントと言えばご当地アメリカで
開催されたレイクプラシッド冬季オリンピックではないでしょうか。
当時はまだソビエト連邦や東ドイツと言った国々が存在していた、まさに東西冷戦下で行われた
冬季オリンピックでした。


期間中のリビングルームはさながらパブリックビューイングの場と化し、毎日熱いソファの争奪戦が
行われていました。
地元贔屓は致し方無いとしても、アメリカ人の、それも学生のヒートアップの仕方は常軌を逸していて
少なからず怖しいものがありました。

あれは忘れもしません、アイスホッケーでアメリカがソビエトと戦った準決勝の試合観戦にたまたま
遭遇することになったのです。
アイスホッケーと言えば冬のナショナルスポーツですから、ただでさえみんな熱くなるのに、今回は
国と国との、それも冷戦の張本人同士ですから、ボルテージは必然的にメーターを軽く振り切った
状態になりました。

試合開始前から異様な空気に包まれて、満員御礼状態となったリビング。
平日だったと思うのですが、アルコールも入って試合開始を今か今かと待ち侘びています。
試合会場の興奮がそのまま寮のリビングへ乗り移ったようです。

ホイッスルと共に試合が始まったのですが、ここからの実況は全て放送コードに引っかかって
しまいますのでとてもお伝え出来る代物ではありません。
当然試合会場でも同じことが起きていたんでょうから、実況の音声担当者は冷や冷やものでは
なかったでしょうか!?

当然プレイヤー同士のコンタクトも激しさを増し、やたらと審判のホイッスルがピーピーと鳴り続け
ソビエトのプレイヤーを罵倒し続ける寮の連中への警告にも聞こえて、滑稽でなりません。
アメリカが得点をゲットしようものなら、辺り構わず抱きつき、叩き飛ばし、そしてビールを
こぼしまくる。もう痛いわ冷たいわでその時一瞬頭の中によぎったのは、もしこれでアメリカが
負けたら...おお~、恐ろしい~![がく~(落胆した顔)][がく~(落胆した顔)]

結果は無事アメリカが勝利し、その後の決勝も制して見事金メダルを獲得したのでした。
ほんとにめでたしめでたし。[わーい(嬉しい顔)]


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