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海外で病気にならないためには [留学生日記]

皆さんは既にアメリカの医療費が日本と比べ、バカ高いと言う事はご存知ですね。
特に実際、病院のお世話になった方ならその違いがよく解ると思います。

留学が決まってからと言うもの、今から思い起こせば本当に病気らしい病気をして、医者の世話に
なることが無かったのです。
特段日頃から健康に留意して生活してたわけではありませんが、脳が自然と私の体に四六時中
「気ぃ付けなはれや、気ぃ付けなはれや」と、注意喚起信号を送っていたのかも知れません。

しかし、再び格闘技でもあるラグビーに足を入れた以上、病気よりも怪我をするリスクが数段高く
なりました。おまけに対峙するのは日本人ではない大男たち、それも秘密の樹液の申し子達も
いますので、怪我をしない方が不思議だったのかもしれません。

アメリカの医療保険制度は日本のそれとはだいぶ異なります。
細かい説明は置いておきますが、簡単にいうと日本の健康保険制度ではなく、医療保険のように
自分で保障内容を規定の範囲で自由に選択して購入すると言うものです。
われわれ学生には専用のイージーオーダーの医療保険があり、あらかじめ用意されたポリシーを
基に保障金額を選択します。
私が当時買い求めたのは月々今のお金で一万円くらいの標準的なものだったと思います。
この保険、最初は何かもったいないなと思っていましたが、大学生活も佳境に入った頃にその
威力を大いに発揮することになります。

アメリカと言えどもラグビーのグラウンドは芝ではなくダートでした。
試合が終わって家へ帰り、シャワーを浴びて初めてあちこちに切り傷擦り傷があるのに気がつきます。
殆どの場合備え付けの救急箱で事足りるのですが、腰骨の下に負う擦り傷、通称ハンバーグは
ぐずついてなかなか治らないのです。

医者へ行くには大げさだし、と言って放って置くのもなんだしと思った時に、強い味方がいたのです。
ハワイ大には医学部もあるので併設の診療所がありました。ちょっとした風邪や今回のような怪我を
診てもらうには最適でした。本校の学生であれば保険を使わなくても格安で受信出来ました。
有り難い事に、両方サイドにハンバーグ傷をこしらえこの診療所を訪ねた時のことです。

受付で症状の説明をして受付て貰い、待合室で順番を待っていると、エンジェルハットが凄く小さく
見えてしまう、それはたくましいハワイアンの看護婦さんが私の名前を呼び、診察室へと案内して
くれるのでした。

ミスター〇X △■、診察台にうつ伏せになってください。

言われるとおりにした瞬間、ムギュっとそのたくましい腕が私の短パンのゴムの部分を掴んだかと
思うや否や、ズルッとお尻の下までずり下ろされたのです。一瞬の出来事でした。

そっ、そんな、ごむたいナ [がく~(落胆した顔)][ふらふら]

ハワイはこんな気候だから、感染症には気を付けなきゃいけないのよ。
破傷風とジフテリアの注射をするからそのままでね。

破傷風は分かるけど、ジフテリア ?

同じ看護婦さんだと思ったら、もう一人ちゃんと女医さんが側にいたんですね。

そうこうしてる内に結構大き目の注射器を持ってエンジェルが戻ってきて、手際よくお尻と腿の
付け根をアルコールで消毒すると、一気に二本、立て続けにブスリとやってくれました。
傷の手当ても手際よくやってくれ、最後に薬の処方箋を貰って帰るように言った後にもう一言

なんか有ったら、またいらっしゃい。 がんばってね。 マハロー。

まったく明るい看護婦さんだこと。

大学の診療所とは、これは良いものを見つけたなと思いました。
こんな事が無い限り近付かない場所でもありますが、なんかひとつホッとした様なそんな気分に
なってアパートへと戻って来ました。
この時以来、再び診療所を訪れることはありませんでしたが...。


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