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ラッフルズ ホテル [宿の抽斗]

日本から6時間とちょっと、マレー半島最南端の小国シンガポールと言えば・・・・・・、マーライオン、と
連想するのが普通なんですが、最近ではテレビのコマーシャルにも登場したマリーナ・ベイ・サンズが
新しいシンガポールの『顔』になっています。

This is Singapore.jpg  マリーナ ベイ サンズ.jpg
フルトンホテルを中心に、マーライオンと高層ビル群       屋上がプールになっているCMでもお馴染みのホテル。

そんな中、私にとってのシンガポールと言えば、どうしてもこれを外すわけにはいきません。
Raffles Hotel です。
再開発の為、元あった場所から内陸へ1km程移動させられた際、改装工事も行われて現在の姿と
なったのですが、コロニアル調の建物はひときわどっしりと風格が漂います。

Raffles Hotel.jpg
クリスマス・イブのホテル正面玄関

ホテルロビーのクリスマスツリー.jpg
クリスマスツリーの存在感十分なロビー風景‐入口でセキュリティーチェックがあります

このホテル、他とちょっと違うのはあまりロビーを使わない、と言う事です。
自分の部屋へはここを通らずに直接アクセス出来る様になっているからなのです。ですから
表玄関はいたってシンプルでとても小さく、事務所のドアと言う感じがします。

エバガードナー スウィート.jpg Welcome to Raffles.jpg

Eva arrives at Raffles.jpg View from bedroom.jpg

1950年代半ばにエヴァ・ガードナーが宿泊したスウィートルームに、早朝の到着にも係わらず
チェックインさせて貰えましたが、さすがに朝からシャンパンは無理でした。
部屋の造りは大体、ストレートタイプのスウィートみたいです(少なくとも同じ棟の部屋は)。
さて、エヴァはこの部屋でいったい何を思い、何を考えていたのでしょう?

各フロアにはバトラーが付いていて、色んなリクエストに応えてくれると言う事でしたが、うまくこの
サービスを使い熟せないのが悔しい。
唯一、ロビーにあるレストランで食事した際に、残ったワインを部屋まで運んでもらったくらいですか。

Raffles にはあの有名なカクテル、『シンガポールスリング』が誕生したLong Bar があります。
バーテンダーがいる長いカウンターがある、薄暗い雰囲気の年代を感じさせるバーです。
何故か殻つきのピーナッツが各テーブルやカウンターに置いてあって、店の中は殻だらけ。
甘いカクテルは苦手ですが、来訪記念に一杯だけいただいてきました。

シンガポールスリング w ピーナッツ.jpg ホテル内施設.jpg

恐らく元あった場所の方がこのホテルを一層引き立てていたのでしょうけど、数ある高級ブランドの
近代的なホテルとは全く趣の異なった独特の雰囲気と、raffles のもてなしは経験に値しました。

老舗のホテルと言えば、冒頭の写真にも小さく映っているフルトンがあります。昔の郵便局を改装して
創ったホテルで、こちらは重厚なロビーが時代を感じさせます。
このロビーでハイ・ティー(アフタヌーン・ティー)が楽しめます。地元のセレブに人気があるので要予約
ですが、一度サーブされた食べ物は無くなりかけると係りがトロリーでりフィールにやって来ます。
思わず食べ過ぎて、危うく夕食のスペースが無くなるなんて言う事にも成りかねますので、きちんと
No thank you は言いたいものです。

       リバーサイドウォーク.jpg

夕食と言えばフルトンホテルの反対側を流れる川沿いに(写真左上の低層建物群)、名物の
チリ・クラブを食べさせてくれる小さなレストランが、川沿いのテーブル席とともに長~く軒を並べて
いて、夜になると観光客でかなり賑わうそうです。
チリ・クラブは値段が手ごろな殻が馬鹿にゴツイ、スリランカ沖産ではなく、少々高めのオーストラリア
産をお勧めします。とかく殻が押したら凹む蟹に慣れた日本人にはそう思います。

最後に、Raffles Hotel に泊まって思い浮かべたのがあの Orient Express でしたが、残念
ながら、その終着のSingapore Station は6月に廃止され、ウッドランドと言う駅が代りを
務めているようです。

 


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