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誰か良い人いたら・・・・・ [多事の抽斗]

万平ツリー.jpg11月28日の日経朝刊に興味深い記事が出ていました。
昨年6月に国立社会保障・人口問題研究所が18歳以上35歳
未満の未婚者7,000人を対象に実施した「出生動向基本調査」
によると、なんと男性の61.4%、女性の49.5%が交際している
異性がいないと回答したそうです。

このうち特に異性との交際を望んでいないと答えた男性は実に
45.0%、女性は45.7%に上ったということです。
未婚者全体ではいずれ結婚するつもりと答えた男性が86.3%
女性が89.4%なのですが、残り態度不明者を除けば男性が
9.4%、女性が6.8%、「一生結婚するつもり無し」と回答した
そうなので、独身志向者が増加し続けているみたいですね。

20代後半から30代前半の約5割の男女が独身でいる理由を
「適当な相手に巡り合わない」などと回答したそうです。

先週末、とある地方のとある賑やかな場所に居て、この記事を読んだのが週明けの28日でした。
そのとあるところの、とある人に、「うちのアラサー女性スタッフの殆どが彼氏いないんですよ。誰か
良い人いませんかね?」、と尋ねられたばっかりだったので、非常にタイムリーな記事だなと興味
深く読み入ってしまいました。

聞くところによると、いわゆる婚活とやらはには皆さん、貴重な休みを利用して励んでらっしゃるよう
ですが、一様に口を揃えて、「なかなか良い人がいない」と敗戦を語るのだそうです。

では、いったいこの「良い人」とはどんな人のことを言うのか???
簡単に言うと「自分の好みのタイプ」と片づけられてしまうのでしょうけど、その好みのタイプとは年齢
容姿、収入、家族構成、etc を総合したしたものなのか、はたまた、いわゆる
ファースト・インプレッションだけなのか?

ハルニレデコレーション.jpg年齢だけを例にとると、希望する結婚年齢は男性が
30.4歳、女性が28.4歳と毎回上昇してるそうです。
また、結婚相手との年齢差はというと、平均で男性
が2.2歳年下、女性で2.1歳年上という風に男女
とも年齢の近い相手を希望する人が増えていると
いうことで、特に男性の35.8%は同い年の相手が
理想との結果が出たようです。
                                              

容姿ともなると、やれ身長は何センチ以上だとか
痩せマッチョがいいだとか、メタボで薄毛はダメ
だとか色んな注文が付いたりして厄介です。

収入はどちらかと言うと晩婚型になって来ているので、ダブルインカムの共稼ぎを最初から想定し
子づくりは暫く経ってからと言う傾向が強いようなので、以前のようにあまり高望みはされていない
ようですがどうでしょう。

家族構成ですが、少子化が叫ばれて幾久しいので、今さら一昔前のように「長男は絶対にNG」は
恐らく死語になりつつあるのではないかと思いますので、パートナー選びのクライテリアからは
省略されてるでしょう。

同じく今日の日経朝刊の春秋の筆者が、今回のこの調査結果について吉行淳之介さんの言葉を
引き合いにコラムを書いていました。
街で出会った女性に一目ぼれして自分を抑えられなくなり、女性の後をつけて駅の前までやって
来たところで声を掛けたまではよかったものの、いざ女性を目の前にして上気狼狽してしまい、やっと
の思いで出て来た言葉が「駅は何処ですか」と、なんともすっとこどっこいなやつ。
このまま敢え無く退散か!?

このようにコラムの筆者は吉行さんが恋愛論の中で、いったん心に火が着いてしまった男性たるや
総じて不器用になってしまうと解説していると紹介しています。
また、今の若者はぶざまに見られるのを嫌がるので、この男性のような行動にはそんなリスクを
冒してまで挑まないのではとも説いているように思います。

ところでこの話には落ちが付いていて、この古風で不器用な男は駅前からきびすを返して見事この
女性との散歩に成功し、やがて円満な家庭を築いたとさ、目出度し目出度し。てな具合です。
確かに昨今、自分の気持ちをストレートに表現しない草食系男子の話題が多いようですが、突き
詰めると、このぶざまさを決して見せず、何気にかっこよさも保とうとするのが、現代の若者像かも
知れません。 ちなみに今年のJUNONボーイは「肉食系」らしいですよ。テレビの受売りですがね。
でも、何が草食で何が肉食か、私には像やサイの例もあるので良くわからないのですが......。

ちょっと話が飛んで行ってしまいますが、当初の予想に反し高視聴率を叩き出している大人気ドラマ
「家政婦のミタ」の話ですが、ある意味このドラマにも前出の春秋コラムに相通じるものがあると私は
思うのです。というのは、主人公のあの家族、自分の口から言いたくない事や自分の手を直接下して
解決したくない事など何から何まで「承知しました」と、引き受けてくれるミタさんに頼んでやらせ
決して自分のぶざまな姿をさらけ出さない、そんなズルい人達の有り様が現代社会の写し絵となって
視聴者の共感を呼んでいるような気がします。

代わりにストレートに言ったりやったりしてしまうミタさんのおかげで、最後は当の本人たちがぶざま
な姿になりながらも、少しずつ幸せを手繰り寄せて行く家族の人間模様にこそ、この結婚できない
症候群の解決策が隠されているのではないでしょうか。
そうそう、もう一人、頼んでもいないのに自分から進んでぶざまになってる叔母さんの相武紗季も
忘れてはいけない存在ですね。典型的不器用人間の描写です。

ハルニレデコレーション②.jpg昔のお節介おばちゃんたちは実に上手にその
「いい人」を見つけて来たものでしたが、残念ながら
お見合いという慣習はどうも絶滅の危機に瀕して
いるようです。
今のパートナー紹介ビジネスではカウンセラーとて
服装や立ち居振る舞いのアドバイスで格好良さの
演出には一役買ってくれるかも知れませんが
おばちゃんみたいな人間臭さで、たとえ不器用でも
「ぶざまに」頑張って来いよと、背中を押してくれる
強い味方がいればどうなんでしょう?
 

ここは一つ、不器用でもなんでも「ぶざま」になって、ストレートに自分の気持ちを相手に伝えられる
ように頑張っていただきたいものです。
ただし、男子も女子もですが、相手をつける時はまずストーカーに間違われないように、そして
肝心の相手を見間違わないようにしたいものです。
                       


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