SSブログ

気まぐれコンセプト・クロニクル [書の抽斗]

  このタイトルを見て直ぐにホイチョイプロダクションズを思い浮かべた人、現役でかなりのビッグ
コミックスピリッツ(以下BCS)愛読者か、バブルでブイブイ言わせた、いわゆる『業界人』でしょう。

この漫画(なんです)、1981年から現在に至るまでBCSに休まず連載されているちょっとしたギネス
ものの4コマ3本と1コマ1本の広告業界を舞台にした漫画なんです。
しかし、こんな長期連載物なのに1984年に初めて『気まぐれコンセプト』として一冊だけ単行本化
されただけで、その後は引き続き連載のみだったそうです。昔から
コミック漫画とはとんと縁のなかっ
た私でしたが、この貴重な一冊に私も結構お腹を抱えさせて貰い、今でも大切に本棚の一部となって
います。

その後2007年、ついに1984年から23年間分を再編集した一冊『気まぐれコンセプト・クロニクル』
が発刊されていたのですが、2010年に予約して購入するまでその事実に気づくことはありません
でした。その一冊が先週末、何故かまだほとんど手付かずの状態で部屋ンの付け中偶然発見され、
手を休めて暫しページをペラペラと、片付けも忘れて一人ニヤニヤと。

厚さは『マオ‐誰も知らなかった毛沢東』に勝るとも劣らないほどの貫録ですが、中身は初期の下ネタ
偏重を含め比べるのが失礼なくらい『薄い』。がしかし、笑いのツボは決して外しはしていない、さす
が世に傑作を送り出してきたホイチョイならではの世界が展開して行きます。

ホイチョイ・プロと言えば映画の歴史にもその名を刻んでいますね。
代表作は何と言ってもバブル絶頂期に封切られた原田知世主演の『私をスキーに連れてって』、同じ
く『彼女が水着に着替えたら』、そして中山美穂主演の『波の数だけ抱きしめて』の三部作です。
CATVで時々放送され、懐かしさのあまり観てしまうことも。ファッション、ヘア&メイク、言葉遣いなど
時代の変遷が実に面白いです。


唐突ですが、今この国に必要なものを3つ上げなさいと言われたら、

  1. 一日も早い震災被災地の完全復興
  2. 命賭けて本気で政治をしてくれる気骨な代議士
  3. もう一度バブル景気

でしょう。

それほどバブルはインパクトが強かった訳です。
余談ですがこのホイチョイプロがそのバブル崩壊後、しばらくたった2007年に『バブルへGO!!
タイムマシンはドラム式』なる映画を送り出したのを覚えてらっしゃるでしょうか?恐らくバブル未体験
者には一つも笑えない、そして信じられない事象に映ったんではと思いますので、興業収入の方も
イマイチだったんでしょうね。

スマホ、SNS、AKB ・・・・・。 ちょっとお腹いっぱいになって来たからホイチョイ・プロダクションさん、
ここいらでまた一発何か、やらかしてくれませんか?


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 2

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。