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UTT と Corruption [多事の抽斗]

  コーヒーとスウィーツの話ではありません。

ここ最近毎日のように警官や消防士、鉄道関係やマスコミ関係者のモラルハザードによる犯罪の
ニュースがTVや新聞を飾ってしまいます。
今話題のAIJの一件は勿論の事、野村のインサイダー取引とかを含め、いわゆる何かが腐敗して
しまってるこのような状況を示す言葉として『 Corruption 』 という英単語があります。

教科書以外でこの単語に、しかも実例を交えて直接『触れる』ようなことは無かったのですが、二十
数年前、香港で知り合った当時警察官であった友人から、いろんな話を聞くまではでした。

同い年ということもあって意気投合した私たちは、食べたり飲んだりをよくしたものでした。付き合いは
現在にまで至りますが、めっきり会う機会がなくなり、もっぱらメールで近況確認しています。

知り合った当時彼は、香港のインターポールに勤務していたので、日本の警察の事にも詳しく、飲み
食いの席でよく、『日本の警察のCorruption発生率は世界一低いんだ』などと我々日本人に成り代
って自慢してくれてました。現況を知ったらいったい彼は何と言うのか、今度会う機会があるので是非
聞いてみたいと思います。


そろそろ中国と向き合うかと準備していた頃の私に、彼は『わざわざCorruptionの渦の中へ行くこと
はないのにな』と忠告めいたことを言ってたのを覚えています。場所柄中国の公安ともよく行き来して
いたらしく、彼の話す中国を聞いていると、それはもうすっかり気持が萎えてしまいました。この時彼
の口からよく飛び出していたのは『UTT』という隠語(?)染みた言葉です。

     Under The Table の頭文字をとってUTTです。

つまり、中国で何をするにもUTTを通って行く『モノ』が必ず、そして沢山必要だから、ビジネスなんか
成り立たないよ、という趣旨でした。まったく論理的です。

この二十数年間、どれだけの企業がチャイナドリームを見るために海を渡ったかは計り知れませんが
現在でもこの地でビジネスを継続している大中小企業の、いったい何社が本当に儲かっているのか
知りたくてしょうがありません。きっと一握りのBigネームだけなんでしょうね。


その中国に関して新たな問題が連日報じられていました。そうです、商標権登録の問題です。
あのアップルがiPad販売差し止めを喰らった一件は記憶に新しい『事件』ですが、どうやらアップルに
とっては大変高くつくものとなるようです。ただ、その発端となった中国企業はどうやら破産してるらし
く和解へと持って行けそうだという事ですが、果たして結末は如何に。

やったもん勝ちの中国での商標登録ですが、似たような登録システムを採るわが国では、モラルの
レベル違いでこのような事態には発展しないんだとか。だから実際にコシヒカリとか松阪牛といった
ブランド名も既に中国では勝手に使用することが出来ないと分った時は、相当なショックだったとお察
しします。

今や中国では、一地方の田舎にまで広がってしまったというCorruption Money。
日本には 『 悪銭、身に付かず 』という、素晴らしい教えがあることが唯一の救いとなりますか?


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