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有無搞錯哬! [多事の抽斗]

  二月に香港へ行った時の事を記事にした際、何かもう一つ伝え忘れたような気がしてなら
なかったのですが、ようやく思い出せたので遅ればせながらご紹介します。今更なんですが
今でもその人種に複数の親しい友を持つ身、どうしても伝えておきおたかった香港人の姿です。


       P1010082 (380x285).jpg

  1. 大きな声でとにかく喋りまくる
    みんなが静かに喋っていればまったくその必要はないのに、周りが喧しいから必然的に
    そうならざるを得ない。よって永遠にエスカレートして行くのみ。

  2. では、いったい何を大きな声で喋っているのか?
    香港人は無類のゴシップ好き。誰それ構わず標的にしてああでもない、こうでもないと
    やっているそうです。地元新聞の三面記事はやたらデカイ写真入りでしかも頁が多い。

  3. とにかく話がオーバー、デカくなるデカくなる
    見る見る話の衣が分厚くなって行くに従い、そこに鋭いツッコミが上下左右から入って来る
    ものだから、当然ヒートアップして結果、喧しいの一言。

  4. 「分らない、知らない」ことは香港人の恥?
    未だ不慣れな頃のこと、よく行き交う人達に道を聞いてはとんでもない間違いを教えら
    れたものでした。何とかしてあげたいと言う気持ちは伝わってくるのですが、ああ助かった
    と安堵させておいて奈落へ突き落すとは。分らなかったら素直にそう言ってくれればいい
    のになぁ。

  5. 面子はやっぱり大事
    香港人も元はと言えば中国人、面子にはうるさい。よってかなりの見栄っ張り。
    故に滞在中は割り勘などの経験は無しです。ただ、同い年の親友には割り勘を教えた
    甲斐あって、二人で飲み食いする時は必ずそうします。
    そうそう、香港で貧乏ゆすりなんて絶対にだめです。「無衣食」、日本と同じ捉え方です。

  6. あの手この手で商売上手‐いい加減極まりなし!
    「コレ、モゥナイ、サイゴ、イコョ」、「コレ、ホンコン、ドコナイョ、ココダケ」、「ソレ、ニアウネ」
    なんとかして買わそうとするあのパワーは実に凄いの一言。それに乗っかってからかい、
    値切りながらのショッピングも風物詩ですかね。

  7. 人の噂も本当に75日!!
    ほんとうはもっと短いのだろうけど、悪い事を忘れてしまうのがこんなに早い人種は実に
    珍しいです。つまり何事に対しても『根に持たない』主義なのです。色んな事で散々迷惑
    かけても許してもらえるし、失敗しても直ぐ立ち直る。とにかく負はお互いに引きずらない
    と言う超割切り型人生を送っています。だから、敗者復活はいとも簡単なのです。

  8. そこまで言うか???
    近年、香港タクシードライバーの英語力は昔と比べてかなりアップしてます。だから帰路
    ホテルからエアポート・エクスプレスの駅までなんて告げて乗車しようものなら、どうにか
    してロングの空港まで乗せようと英語でかかって来ます。

    以前家内が一人でホテルから乗った時の話です。走り出して直ぐに

    ドライバー : 大変だっ!  今、エキスプレスが運休してるよ。
    家    内 : どうしたの??
    ドライバー : 誰かが列車に飛び込んだんだよ。
    家    内 : うっそぉ~!!
    ドライバー : ほら、今ラジオでそう言ってるじゃないか!(と言ってラジオを指さす)
    家    内 : (ん?、怪しいな、コイツ)
             いいからこのまま駅へ行ってちょうだい!
    ドライバー : 行ったって無駄だよ、お客さん。 電車、止まってんだから...
    家    内 : いいから行ってちょうだい!! 私JALのメンバーだからっ!!!
    ドライバー : ????
    家    内 :  だから...、私が乗るまで飛行機、飛ばないのよっ、モウ・マン・タイ!! 
    ドライバー : ・・・・・・・  (急に寡黙になって言われた通りに、完全ギブアップ状態)


こんなんのはほんの一握りの出来事です。可愛らしい嘘やお世辞からこのタクシードライバー
のような小賢しい嘘まで。でも、映画の様にここで『バカヤロー』なんて叫びでもしたらそれこそ
外交問題にでも発展しかねません。

その反面、だから香港は刺激があってとにかく面白いんでしょうね。止められない止まらない。
もし、『ここが変だよ、オカシイよ』と感じたら、遠慮なく突っ込んでみましょう。

     有無搞錯哬! ヤウモゥ、ガウチョ・アー 

バカ言ってんじゃないよ、と寅さん風か、なんでやねん、と上方風に......です。


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コメント 8

ma2ma2

香港と言うよりも中華圏は声は大きいですね。
日本人から見て声が大きい韓国人と話していても、中国系は五月蠅いと言っていました。
そのくせ面子は大事にするので、良い迷惑です(^^ゞ
by ma2ma2 (2013-04-18 21:41) 

あるいる

白髪三千丈のお国ですから、どこまでがホントのことやら。
香港に二十年くらい住んでいた僕の次兄。
やたらにうるさくなっていたのは、香港人の影響だったのですね。
微妙に納得です。
そのあとイギリスに住み、ちょっとおとなしくなりました。
by あるいる (2013-04-19 04:29) 

pandan

そういう特徴があるのですね。
by pandan (2013-04-19 04:51) 

だいず

何処の国に行っても、中華街があるのは
中国人パワーなんだろうなと思います。
声の大きさ、商売への執着心…ハンパないです@@
by だいず (2013-04-20 01:28) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

特に広東語はボリュームMax状態だから騒音に近いものがあります。
日常会話から生まれた言語だけに仕方のないことなのでしょうかね。
韓国語の単語の中には発音が日本語と同じやそっくりなものがあったり
して、これも非常に興味深いものがあります。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-04-21 21:34) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

面子保持の為なら「吹いても吹いてもまだ吹き止まず」が中国スタイル。
香港にそれだけ長くいらしたお兄様のボリュームがアップしてしまったのは
無理もないですよ。もちろん広東語は堪能でいらっしゃるのでしょうから
なおさらです。
イギリスでトーンダウンされ、なによりでした。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-04-21 21:38) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

pandan さん

色んな人種と交流すると、大発見は後を絶ちません。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-04-21 21:40) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

だいず さん

ほんと、こんなところにまで進出してきたのかと、半ば呆れてしまうような
ところでも、たくましく生きていました。そのハンパじゃあない中国でだいぶ
鍛えられたんじゃあないでしょうか?

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-04-21 21:45) 

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