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ナポリは見たが、死ぬのはまだまだ [旅の抽斗]

  翌朝の出発は7時半。寝ぼけ眼ではないけど昨日の旅の疲れはさすがに抜け切れては
いません。けれど、モーニングコールの世話にはならず起床し、いつもの様に朝シャワで頭を
なんとかスカッとさせます。トイレの方も快調で身体は既にイタリアン・タイム。

ツアー2日目はナポリまでの長距離バス移動です。時間は掛かりますが荷物の中身を抜き
取られる心配がある飛行機より安心できます。ハッキリ言ってフラッグシップのA社御免です。

天気は快晴、流石生粋の晴れ男! 清々しい空気の中、バスはアウト・ストラーダを快調に一路
ナポリを目指して走ります。途中、トイレ休憩でドライブインに立ち寄り、ここのバールで早速
お初の本場ものをと、


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Un caffe per favore !

1.5 ユーロです

って、おい、日本語かい!

エスプレッソは濃すぎてダメだわという方は American と言えば日本のブレンドくらいの濃さの
珈琲がでてきます。では、ホントのアメリカンが飲みたい場合はなんと言えばいいのでしょうね?
American men's hair !? 私が観る限り Italian men's でも行けそうです!


ローマから約200km、ブルボン家のナポリ王が18世紀に建造した世界遺産ガゼルタ宮に立ち
寄ります。スターワーズの撮影にも使われた総大理石の建造物です。


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規模こそフランスのベルサイユ宮殿には敵いませんが、当時のブルボン家の栄華を垣間見る
ことが出来ます。特に王様が使用した部屋の窓からは、宮殿よりナポリの町へ真っ直ぐに伸びる
街道が見渡せるのが圧巻でした。残念ながら宮殿内の写真撮影は一切禁止されています。

ガゼルタ宮をあとにし、小一時間ほど走るといよいよナポリの中心部へとやって来ます。
ギリシャ語で『ネア・ポリス(新しい町)』という読みが『ナポリ』へと変換していったのです。

低床路面電車とトロリーバスが往来するエコな町、と言いたいところですが、普段は激しい交通
渋滞が発生するようで、排気ガスの問題は解消されていないみたいですね。


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しかし、海岸通りは終日ホコ天だそうで、海を眺めながら食事が出来るピッツェリアやトラットリア
が軒を並べています。ナポリと言えばそうです、ピッツァ発祥の地でもありますね! 決して
スパゲッティ―・ナポリタンではありませんよ!! あれは日本のキッチャテンが発祥ですからね。

ギリシャから伝わったピタ・パンがどうやらピッツァへと変化した様で、王妃マルゲリータへ献上
されたという、イタリア国旗色の『ピッツァ・マルゲリータ』はあまりにもシンプルでかつ有名です。
多分に漏れずツアー最初のランチはとあるピッツェリアにて、これまた地元名産の水牛が原料の
モッツァレラ・チーズのサラダとマルゲリータをいただきます。

日本で販売されているモッツァレラよりも固くて弾力があり、大変食べ応えのあるチーズです。
ピッツァは本体とミミの部分の厚みが日本と似ていて、一人分のサイズが二回りほどデカイ!
これをビールではなくワインをお供にいただくのですが、このワイン一杯分の量が呑み助には
堪らないほどあって、この後の旅の毎食事を一層楽しくしてくれる立役者となっていくのです。

フレンチ式にグラスをクルクルなんてやると、遠心力で簡単にこぼれてしまうほどで、しかも格好
よく気取って三本指でグラスを持とうなんてすると、頭が重た過ぎてこぼしそうになってしまいます。

時間と宿泊場所の関係で旧市街地スパッカ・ナポリの散策はしませんでしたが、
町中はこんな感じです。写真奥がスパッカ・ナポリの入口


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夕食はこの夜滞在した『スモール・ラグジュアリー・ホテル』と『☆☆☆☆☆L』の看板が
掛けられた丘の上のホテル内です。そのレストランのバルコニーから眺めたナポリの町です。


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長い長い一日のフラッシュバックが、ワインの酔いと共に心地よく頭の中を巡っていく
そんな夕げでした。


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ma2ma2

イタリア楽しんでいますね!
オーストラリアもそうでしたが、ヨーロッパも屋根の色が煉瓦色は海の青さと逢わせるためらしいですね!
日本人の感覚と違う感覚かもしれないですね。
ヨーロッパは言ったことが無いので、マイルでFirstで飛んじゃおうかな?って思っています(^^)
by ma2ma2 (2013-07-22 21:41) 

あるいる

南イタリアの風景を見ていると、
イタリア映画のワンシーンを見ているような気分になります。
あたりまえのことなんでしょうけれどね。
今日の写真で浮かんできたのは「ニュー・シネマ・パラダイス」でした。

by あるいる (2013-07-23 05:03) 

tommy88

Machiavelli が出てくる頃の宗教(政治)は腐敗しており、
けっこう無茶苦茶な建造物が作られたのだと思います。
そんな時代に生まれて剣を持って走り回りたかった。
無茶苦茶な建物に宗教が絡めば、必ず無茶苦茶やっています。
この「無茶苦茶」は具体的に表現することが憚られます。
だからこそ、歴史的建造物は見ていて美しいと思います。
来年の我が30周年は南紀白浜です。
by tommy88 (2013-07-23 06:02) 

pandan

素敵な建物〜いいですね〜
by pandan (2013-07-23 07:59) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

ローマより南は初めてだったので、見るもの全てが
新鮮でした。
屋根の色もそうですが、建物自体の建築基準が色々と
喧しいそうで、国全体が遺跡のようなものですから
維持していくのはそれなりに大変でしょうね。

酔っ払って寝過ごし、気が付いたら格納庫だったなんて
事にはなりませんから、安心してファーストでお出掛けあれ。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-07-23 22:32) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

私は音楽の時間で習ったカンツォーネをオンパレードで
口ずさんでましたね。「何たるチーア」に「オーそれ見たか」
「帰れ、それじゃぁ」などなど...。
映画のワンシーンはおそらく今後もフェイドアウトする
事のないイタリアです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-07-23 22:39) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

富の象徴ですね。そしてそれを奪い合う最中でも
文化はキッチリと混ざり合っていく。
剣を持って戦うのは勘弁ですが、こんな時代へタイム
スリップできたら面白いでしょうね。

天王寺ではなく、泉佐野から「くろしお」ですか!?
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-07-23 22:48) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

pandan さん

大理石がふんだんに取れるので、使い方も
贅沢です。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-07-23 22:51) 

だいず

素敵∼。
街並みが、もう歴史なり文化なり物語ってますよね。
宮殿はずいぶん歩きそうな…。広大だなぁ。
by だいず (2013-07-23 23:06) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

だいず さん

この広大な庭園は流石に写真撮影だけで済ませました。
古い町並みですが、海と山、そして小高い丘のアクセントが
かなり利いているナポリです。
サンタルチーア、歌いたくなるでしょ?
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2013-07-24 22:45) 

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