蔵出し秘話その① あり得ない新婚旅行 [独り言の抽斗]
過去の記事でおそらく一度は触れたことがある話題ですが、検索しても出て来ず使い回しが出来なかった
ので今一度ここにご紹介することにしました。この件へご質問いただきました先生、ネタのきっかけをご提供
いただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
同じ場所への出発直前、タイムリーな話題となりましたラスベガス、ロスアンゼルスと合わせて偶然にも
私の新婚珍道中の再現となります。
ツアーに参加しようとも、新婚旅行は当然の如く新郎・新婦二人きりの聖なる儀式であるはずです。それが
どうでしょう、いくら寂しいからと言って、新婚の娘にくっついて来る父親はどこを探してもいませんよ。
と、ここまで書くと何と変態な父親かと、不快感露わにされることでしょうが、実はこれにはオチがあるの
ですね。
LAに仕事の関係でどうしても尋ねたいところがあった義父は、私たちの新婚旅行を丸抱えしてあげるから
通訳と運転手をやってくれと半ば強制的交換条件を提示したかと思いきや、気が付いたらLAに3人で立って
いたのです。
当然ながらナビなど無い時代、地図を頼りにどうにか目的地へ辿り着き、そつなく義父の仕事を済ませること
出来きホッと一息ついていると、“さあ、仕事も終わったからラスベガスへ行くぞ!” と隊長の号令がかかり
気が付いたら3人を乗せた車は一路ホーリーランド・ラスベガスへと向かっているのでした。
休憩を入れるとLAから5時間弱だったでしょうか、無事父上御指名のホテルへと到着していざ、案内された
部屋をみてビックリ仰天。自分が住んでいたアパートの何倍もありそうな豪華バーカウンター付ペントハウス
スウィート、落ち着かないったらありゃしない!
とそこへやって来た義父、カウンターの物はなんでも飲んでよし、ホテル内の飲食もご自由に。明日は二人で
グランドキャニオンでも観光して来なさい。僕はもう一仕事してくるからね。
そう言い残して部屋を出て行ったまま夕食まで合流しなかった義父、単にここへ来たかっただけでこんな遠回
りして来たんだと、疲れ切った頭ではあったけれど的確な解釈ができていた私です。
食後アルコールがいつも以上にまわった頭に、カジノ場のきらびやかな照明はあまりにも刺激的過ぎて、この
日は部屋へ戻るや否やバタンキュー状態だったはずです。もちろん、どんな夢を見ていたのかは知る由もあり
ませんが、あり得ない夢の確率はかなり高かったような気がします。
花嫁の父。
ありがたいような迷惑なような申し出。
これから先の長い付き合いを考えると、無下に断りにくい微妙なトコロ。
結果として、今は昔の笑い話しですね。
今でもご健在でそれなりに気を遣いながらも、ご自分の意思を通されているのでしょうか。
それこそ、今も昔も自分流を貫き通してほしいものだと、他人事だから言える僕です。
周りの当事者はときどきちょっと迷惑かもしれませんけれどね。
by あるいる (2015-05-03 02:48)
LAまでは時差がありますので、ついてからあれこれと動き回ると夜眠くなっちゃいますね!
by ma2ma2 (2015-05-03 10:46)
素敵な花嫁の父だと思います。そういう金離れの良い花嫁の父はもっともっと大好きです。ええじゃないですか。カウンターの酒は、本気で全部飲みに行きますよ私は。もちろん高い物から順番に攻めますよ。あるいは、花嫁の父と花嫁を部屋に置いて、親子で水入らずなさってくださいと、私は街を、一人で冒険、大いに楽しみますよ。◆山王日枝神社で式を挙げ、ホテルニューオータニのてっぺんスウィートに泊まりましたが、二次会で大学時代の連中と飲みまくりの一気で、はたまたニューオータニのバーで、片岡義男の小説のタイトルを真似て、ドライマティーニを飲みまくり、部屋の入り口で眠りましたよ。朝、ドアの隙間から入れられる朝刊が当たって目が覚めました。飲み過ぎる新郎って、情けなく目眩がする物でした。・・・そんな新郎にこそ、花嫁の父はついてくるべきでしたね。
by tommy88 (2015-05-04 06:36)
あるいる さん
最初の子供なだけに何処へ行くにも一緒に連れ回して
いたそうで、その癖が抜けていないのでしょう、
きっと。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-05 21:26)