億千万、億千万 [旅の抽斗]
出会いは億千万の胸騒ぎ
青い山々を後にしてから始まったかどうかはわかりませんが
間違いなくバスは細くなった山道をくねくねと走り
私たちを未知の世界へといざないます
スタラクタイト(stalacmite)にスタラグマイト(stalagmite)
コラム(column)、カーテン・ベーコン(curtian,bacon)と
極めつけはヘリクタイト(helictite)
これをガイドさんから徹底的に叩き込まれてのドライブ
これから見学する場所で非常に威力を発揮するからということでした
わが国にも龍泉洞や秋芳洞をはじめ名だたる鍾乳洞は数あれど
世界最古、しかもそれが3億4千万年前から存在しているとなると
残念ながら手も足も出ず降参してしまう世界自然遺産
その名もジェノラン・ケーヴ鍾乳洞(Jenolan Caves)
未発掘の部分を含めるとその規模はとてつもなく大きいこの鍾乳洞の中でも
一番美しいとされているオリエントケーヴを探索します
で、先ほど登場した専門用語は数ある鍾乳石の中でも
ここオリエントケーヴの中心的存在の学術名です
その種類たるや東洋一と言われるわが国の「あぶくま鍾乳洞」を遥かにしのぐ
まさしく3億4千年の結晶が集結している驚きの鍾乳洞なのです
床から伸びるスタラグマイト(石筍)とスタラクタイトがくっつのは果たして何百年先か?
オリエントケーヴの入り口はなんと頑丈かつ普通サイズの鉄扉
洞窟内部を進んでいくとさらに今度は大きな鉄扉が現れます
内部の環境を常に一定に保つためのダブルプロテクションです
扉の前で洞窟内での注意事項などのブリーフィングを受けいざ前進
洞窟内の温度は年中一定の15℃位とさほど寒さは感じられず
薄暗い中湿った足元に注意を払いながらガイドさんに続きます
このベーコン、さすがオーストラリア産だけあってサイズもビッグです
照明の電球をLEDに交換する際、緊張のあまり係員が思わずオ〇ラ?
世界自然遺産が共鳴して振動したとかしなかったとか諸説ありです
アップにすると少々グロテスクで純度の高いヘリクタイト
毛細現象でこのような形になるのでしょうか?
謎はまだ解明されていないようです
「インドの間」と名づけられた空間
第一発見者のインスピレーションによるネーミングだそうです
それにしてもこれほどの白さは他にないのでは
ケイヴ内ツアーはおよそ一時間たっぷり
でも、三億四千年の時を感じるにはあまりにも短すぎます
現在発見されこのように見物可能な洞窟が11箇所あり
いまだ探検は継続中とのことです
今後更なる大発見があるやも知れませんね
高いところは苦手ですが、実は低いところも密室も苦手なのですよ。
岩手県の龍泉洞には入ったことがありますが、途中で大地震でも来れば崩れてしまって生き埋めかもしれへんなぁ~ 酸欠はいややなぁ~ 見たことのないいろんな虫がウヨウヨいるかもしれへんなぁ~と、怖がりの僕はあらぬ想像空想妄想を逞しくしてしまうのでした。
それでも怖いもの見たさという厄介なものがムクムクと頭をもたげて入ってしまうのでした。
気の遠くなるほどに自然が時間を重ねて作った鍾乳石は綺麗でしたし、地底池(湖とよべるほどに大きくはありませんでした)に溜まった水の透明度はとても信じられないほどに綺麗でした。
そして、なによりもその涼しさには驚きでした。
行ったのが真夏でしたから、なおさらに涼しく感じたのかもしれません。
まったく関係ありませんが、地盤沈下。
地下水のくみ上げ過ぎで物理的に地盤沈下している大阪の街中。
今では規制もあって地盤沈下は止まっているようですが、水を汲み上げたあとの空間はどうなってるんやろかと、これまたいらぬ心配空想妄想です。
道路や地面の陥没事故のニュースを見るたびに想像してしまいます。
いい加減なのに心配性なおっさん、これもまた困ったものですよ。
by あるいる (2016-09-09 03:18)
郷ひろみの歌声と腰振りに乗って奥へ奥へと閉所願望ですね。
以前、テネシーでジャック産地に行ったついでにチャタヌーガを訪れました。そこのルビーフォールズは、社長の鍾乳洞には劣るにしろ、見せ方ってあるんだなと思いました。 盛り上げ好きのアメリカ国だなと思ったのでした。圧巻というか、鍾乳洞の洞窟を時に這うように奥へと進んでいくのですが、狭い所から急に広がる景色にあったのは、鍾乳洞の中の滝。しかもR.シュトラウスの「ツァラストラウスはかく語りき」が流れており、有色のライトアップで盛り上げているのでした。そういう小技が直接的な感動を作るんだな、気持ちよくさせるんだなと思うのでした。
ベルヌの世界が好きで洞窟探検は興味津々です。しかしながら、私にも少しではありますが、あるいるさんのような想像力があり虫が大の苦手です。むかし、秋芳洞を訪れた際、手すりにつかまったらコウモリの糞が蓄積されていてギャッと驚いて以来、洞窟の手すりが怖くなりました。スプラッシュマウンテンの手すりさえ握れなくなってしまいました。怖がりなんで、私の洞窟体験は最近、スプラッシュマウンテンとビッグサンダーマウンテンだけになっていました。しかしこの写真たちを見ると、郷ひろみの歌声に乗って、おいでよと誘われている気がします。いってみようかな豪州、GoGo、ボケもんGo!
by tommy88 (2016-09-09 05:43)
オーストラリアは不思議な地形とかが多いですよね!
やっぱり孤立した大陸のなせる技ですね(^^)
by ma2ma2 (2016-09-09 07:23)
あるいる さん
閉所が苦手な方にはちょっとしんどい鍾乳洞です。おまけにあの薄暗さ
がいっそう恐怖心を煽りますのでたまったもんじゃありません。地震が
少ないオーストラリアだからこそ安心して洞窟内に留まっていられます
が、万が一にもあの尖がった鍾乳石が頭に落下してきた日には、その
まま天国行きとなってしまいますからね。でも、考えようによっては母親
の胎内に戻ったかのような安心感が生まれてくるくるような気もします。
真夏でも真冬でも常に一定の環境に保たれている洞窟内は優れた貯蔵
庫でもあります。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2016-09-09 22:58)
tommy88 さん
天井が意外にも高く内部も広々としているのでまったく閉塞感はありませ
ん。世界初LED照明の鍾乳洞だとガイドさんはいってましたが、確かに
演出という概念はまったくなく、自然のまま観てくださいというスタンスで
した。そこがショービズを得意とするアメリカとの大きな差なんでしょうね。
日本でもカラー照明を使っているところが多いようですが、ここオリエント
ケーヴは鍾乳石自体がすでに多くを主張しているので、自然体で見せる
のが最適なんでしょうね。
エアーズロック以外とかく海側へ目が行ってしまいがちなオーストラリア
だったので、今回訪れた二大世界自然遺産によってそのイメージがすっ
かり変わってしまいました。また訪れてもいいかな豪州、そんな気分です
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2016-09-09 23:10)
ma2ma2 さん
大陸移動説を丸呑みしてもオーストラリアは謎の多い大陸なんでしょう
ね。緯度の割りに砂漠の部分が非常に多いのも大きく首を傾げたくなる
事実です。人が生活しているスペースは1/22の日本に比べても格段に
少ないのですよね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2016-09-09 23:16)