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自分の進路とイースター [留学生日記]

正月2日からの授業開始には正直辛いものがあります。 でもここはアメリカ。
庭師のお手伝い
という貴重な体験を終え、とにかく今回も元気でこうして新学期を迎えます。
1学期5教科のペースは変えることなく、ここまで順調に来ていることは評価できるでしょう。 
この学期で2年生のサーフモアになれるので、そろそろ自分の専攻を決めたいと
思い始めしました。

元理科系ではありますが前にも言った様に、そっちの道へは進みたくはありません。
未練は全く無い訳ではなく、実際に自然科学系、例えば天文学や気象学等は大好きです。
気象予報士と言う職業がこの時代にあったのなら、高い確率でその資格試験に合格していたと
自負します。天気図作成は得意中の得意でしたから。

元々両親には将来、業種如何は別として会社経営をしてみたとは言ってたみたいなので
ここはやはりビジネスの道を選ぶべく、
経営学なるものを身に着けてはどうかと思いました。
学部はBusiness Administration、学科は今学期いっぱい、もう少し考察してみることにします。
学部を決定しただけでも学部必須科目は結構あって、アカウンティング、マーケティング
エコノミック等があり、ぼちぼちクラスの選択にも神経を使うようになって来たみたいです。

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1月から3月の気候はと言うと、意外と底冷えが厳しく就寝中は西川が引き続き大活躍です。
他の連中はと言うと、相も変わらずT-シャツ一枚で元気に動き回わり、傍で見ているこっちが
風邪をひきそうになってしまいます。
ラグビーの練習以外屋外でのアクティビティーは小休止と言った具合で、体をもてあそぶ事は
無くても、どこか物足りなさを覚えてしまいます。

誰が言い出したのかは分りませんが、イースターブレイクに皆でレイク・タホヘスキーに
行かないかと言うプランが持ち上がってきました。
スキーと言う響き。 実に高校2年の春以来耳にしていなかったものです。これは面白くなって
来たとばかりに、早々と挙手させてもらいました。相方のエリックもトムも参加することになって
確か総勢20人以上は希望したと思います。これだけの大人数を収容出来る施設はホテルしか
頭に浮かばない私でしたが、そこは倹約家のアメリカ人学生達です。大きなロッジを一軒丸ごと
貸切ってしまい、料金を頭割りすると格安くなる。勿論自炊しなければいけませんが、そんなこと
誰も苦にもしていません。

そうと決まると何だかワクワクして来たりもしたのですが、これには少々落ちがあり、またちょっと
頭を働かさねばならない場面がやって来るのでした。
イースターブレイクと言うのは冬と春学期の狭間にある休みです。普通この間はクリスマス同様
実家へ帰る学生が多く、今回スキーへ行く連中もその足で各々実家へと散って行く
手筈だった様です。
さあ、私はどうする?ここは思案橋ブルースです。そのままレイク・タホに残るわけには行かないし。

「捨てる神有れば拾う神有り」とはこう言う事か。
同じ寮の仲間で確か2年生のマーク・エバートンと言う、ミックジャガーをもうちょっとハンサムにした
感じの男が、「みんなとスキーへ行くらしいけど、ほとんど1年生ばっかじゃん。俺も行こうと
思ったけどあれじゃあちょっとなぁ。地元の友達誘って行くんだけど、お前も良かったら来いよ。
それに休みの間は家に来ればイイから。」と、なんと人を惑わす事を言う奴だなあと思いつつも
後の事まで考えてくれてるのは有り難い話であったので、ちょっと考えさせてもらう事にしました。

マークはどこか大人びたというか、背伸びしてるというか、簡単に言えば少しオヤジが
入ってるんでょう。1年生達とは距離を置き、付き合うのは年上ばかり。同い年の彼女とはいつも
ベッタリで、どことなく取っ付き難い所もありました。ですからある意味究極の選択となった訳です。
トムやエリックには申し訳ないが、背に腹は代えられぬと言ったところでしょうか。
まとめ役やトム達には理由を話して現地にてマークと合流することにしました。

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現地へ着いてみるとなるほど馬鹿でかいロッジで、既に到着していた者は早速
ハシャギ回っています。なるほどこれじゃあお子ちゃまと大差無い。トム先生に後を任せて
迎えに来てくれたマークと合流し、彼が予約した別のエリアのロッジへと移動。結局皆とは
滑ることなく、これでバイバイに。

部屋へ入って直ぐに分ったんですが、寮内でたばこを吸うのは自分一人だと思い込んでいたのが
ここにもう一人隠れスモーカーが居たと言う事です。おまけにマークの連れのランツもスモーカー。
はは~ん。そう言う理由もあったか!? 気が利いていると言えば利いてます。だって部屋で
堂々と吸えるんですからね。

ここはヘブンリーバレー、カリフォルニアでも有数のスキーのメッカです。
この件に関しましては機会がありましたら、数年前に家族と訪れたシーンも交えて別枠の
ちょっとブレイクででもご紹介します。
一つだけお伝えすると、アメリカでスキーをする場合大変な体力を必要とすると言う事でしょうか。
久し振りのへたくそスキーでもありましたが、始終同行の二人の後塵を拝することとなって
2日間ヘロヘロになりながら滑っていたのを思い出しました。

早々にスキーを切り上げてベイエリアにあるマーク宅を目指します。 レイク・タホからだと
およそ3時間と言うところでしょうか。家に車が近付くとマークが何やら頼みごとがあるのだと
切り出しました。何かと思いきや、

「俺の両親にはたばこのことは絶対NGにしてほしい。」
子供みたいなことを言うんだなあと思いつつも、「わかった、わかった。」と返答する。
匂いですぐにバレるのに...。

マークの家は映画にも出てきそうな大きなタウンハウス型で、近隣からしても結構な
高級住宅地である事には違いありません。泊まっている車からも想像出来てしまいます。
父親はベイエリアで地方新聞社のお偉いさん(たぶんサンフランシスコ・クロニクル)、母親は
専業主婦、そして兄が一人と言うイギリス系アメリカ人の家族構成です。

夕げの仕度中に到着し、早速お母さんにごあいさつを。小柄で痩せ型のアメリカ人離れした
体系の方だったのでちょっとびっくり。使っていないマークの兄の部屋へと案内され遠慮なくゆっくり
くつろいで行ってねと言われる。その傍らでマークはどことなく窮屈そうに見えるのが好対照。
今夜のご馳走はどうやらミートローフらしい。大学でも出ますが香りが全く違う
。本物です。
食事中は私がお母さんの質問攻めに会い、二人でしゃべっているところにマークが時より
愛想笑いを入れるという感じです。借りてきた猫とはこのことでしょうか。

ほどなく父上もご帰宅となり改めてごあいさつです。メディア関係ということもあってなかなか
鋭そうな、そしてどこか威厳がある方です。「マーク、どうだい、元気でやってたか?」と低音が
響くと彼の緊張?もピークに達したのか。
ものの2,3時間で気付きましたが、マークはどうやらキチンとした厳格ある家庭に育ったようです。
アメリカ人の家庭の方がよっぽど日本っぽいなと感じるところでありました。

お母さんがお父さんに大方私の事を紹介してくれたので、会話はもっぱら日本のお国の事が
テーマとなりました。後にも先にもエバートン家に初めて日本人が泊まったという新たな歴史が
生まれたわけですから、お付き合いするのが礼儀と心得た次第です。
会話が進むにつれマークの落ち着きがだんだんと無くなった挙句、「◯◯◯、ちょっと出かけよう。」
我慢の限界か?それともニコチン切れか?
両親もいい大人を相手に何処へ行くなんて、野暮な質問をしないのはさすがアメリカ。
車を走らせたらすぐに煙草に火をつけたマーク。やっぱりニコ中だわ[ふらふら]

四泊ほど(マークは2泊ぐらいで切り上げたかった)お世話になり、その間マークの彼女の
家族のパーティーへ行ったり、両親の友人たちを招いたパーティーを開いたりと
我々スモーカーにとってはいささか大変な思いをすることになってしまいました。
相手の方が一枚上だったか、やはり!?

休みを3日ほど残して大学へ戻ることになったのですが、私にとっては短い期間でしたが
初めてのホームステイ、大変いい経験になりました。
帰りはマークの彼女と3人のドライブとなりその工程の2/3は運転をかって出て、マークは
いつものマークに戻って彼女とイチャイチャやってました。[黒ハート]


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