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アメリカンファミリーに思う事 [ちょっとブレイク]

私がアメリカから帰国して早30年近くが経とうとしていますが、その間に日本人の生活様式の
変化に伴い、家族の「様子」もガラリと変わりました。
核家族なんて言う言葉はもはや死語になってしまい、現代では至極当たり前な事ですよね。
その核家族の中で最も大きくそして激しく変化して来たのが、やはり父親の役割でしょう。
イクメンとか言われ(まさかこれも死語になってませんよね?)育児や家事での父親の
ファンクションが大きく変わり、今ではアメリカ人のお父さん達をも遥かに凌ぐ勢いで、家庭に
おけるその存在感が増しています。

ですから今現在のニューファミリーが、映画やTVでアメリカ人ファミリーの描写を見たとしても
何の違和感も持たないのではないでしょうか。 たとえば、ママの留守中にパパが子供たちに
食事をさせている場面や、家族揃って公園で楽しそうに遊ぶ場面とか。
かく言う私もアメリカ帰りですから、家内の食料品買い出しに帯同する事はオートマティックに
決定している事項の一つであります(実はもう一つレディーファーストという決定事項も有ります)。


スーパーへ行っても小さな子供を連れたパパ・ママをたくさん見かけます。当たり前です。
私みたいにただのポーターではなくて、パパもしっかり買い物に参加しています。
最初にあったこの場面に対する違和感はもう有りませんが、ただ一つ、そのパパとママ達の
年齢層が私の時代とでは10歳は高くなったてはいないだろうかと言う一種の違和感はあります。
これは私の勝手な想像と前置きしたうえで、50歳を過ぎても第一子がまだ成人していない
家庭の数が、今後急カーブの右肩上がりになって行くのではないでしょうか。

と言うことはですよ、子供(達)が全員独立して親の生計から離れ、そして親がようやく
老後の準備を始められる年も恐らく10年は最低繰り延べになるんで、ちょっと大変なんじゃあ
ないかと思ってしまう訳です。今の三世代バジェットは、じーじ・ばーば達がそれなりの年齢
子供たちを独立させたので、年金やそれまでの蓄えによって息子や娘家族のサポートまで
出来るんですが、今のちょっとお年を召したパパ・ママ達が、じーじ・ばーばになる頃果たして
同じことが出来るのかは大きな疑問です。
雇用問題、年金問題、はたまたお国の破綻まで揶揄されている訳ですから、心配でなりません。

そこで、ここは一つ現在も続くアメリカンファミリーの伝統とでも言いましょうか、私自身が好きな
風土と言うのがあります。
それは18歳になったら子供は皆、親から離れるのです。大学や専門学校への進学又は就職と
子供がどの道を選ぼうが、とにかく親から自然に離れて行くんです。
アメリカの場合は国土の大きさもあるので、進学先がどうしても実家から離れてしまったりするので
必然的に親元を離れることになるのですが、日本も結構親元を離れて進学したり就職したり
しているケースが多いのですから、「そのまま戻って来るな」と親がもっともっと奨励すべきです。

勉強の合間のアルバイトは勿論学費の足しを創ることが大前提で、早くから自分の頭と体で
家計をやり繰りすることを学び、生活の知恵を身に付けて行く。
そして、卒業して就職したら完全に親の生計からも独立する。
日本人と比べてアメリカ人の方が数段も自立していると言われる所以ではないでしょうか。

盆・正月や家族の誕生日・記念日などに家族が集まって顔を揃え、絆を深め、本来あるべき姿を
取戻し、日本の古き良き風習を尊ぶ。まさに今回の震災後に我々日本人の心の中に目覚め
始めた家族の「絆」の大切さを、確実なものにする為にも是非、18歳独立をお勧めしたいと
思うのであります。


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