ハワイに居ると増えるもの [留学生日記]
結構日本からやって来ます。
友人・知人の類が入れ代わり立ち代りで。
「そのまた誰それ」まで入れたら、ネズミ算式にあっという間に増える事間違いなし。
あれは中間試験の最中でした。
朝から電話のベルが鳴るので一寸、いぶかしげに受話器を取ると、聞き覚えのある大阪弁が
いきなり耳に飛び込んで来ました。
お~ぉ、〇X△☐、俺やぁ、わかるかぁ。 今、ワイキキからや。出て来いや。
中学時代の友人二人が卒業旅行と称して、アメリカ本土へ行く途中のトランジットでハワイに立ち寄り
接続に時間があるからワイキキまで来たと言うではありませんか。
2時間位しか無いけど出て来いと言うのでした。
「ストレートの連中はもう卒業かぁ」。そう思いつつこれから学校で試験なんだと言って丁重にお断りし
その代わりと言っては何ですが、ギリギリまで近況を話しあって受話器を置いたのですが
これが後生今日まで、事あるごとに酒の席で、「あの時のお前はホンマに薄情だったわ」と二人から
なじられる始末です。
全く間が悪いだけの話だったのに。
また、早い者だともう新婚旅行でやって来ます。
こっちはまだ学生なんですけど。
でも、友人は既に社会人。キッチリおごってくれるのは大歓迎。
大体、親姉妹は以前住んでいた頃にもう来てしまってるので、後は親戚縁者かと思いきや
これが意外にも全くと言っていい程、訪問者が無かったのです。
その代わりと言っちゃあなんですが、一番多かったのは友達の友達、またその知り合いです。
みんなやっぱりハワイが大好きなんだなぁ。
でも、オアフの事はよく知っていても、私の場合この時足となる車がない分、案内できる範囲は
たかが知れていたので、この足を所有する友人の出動を要請しなければなりません。
不思議な事にこれら訪問者の男女比率は、何と圧倒的に女子の方が多かったんですよ。
だから、友人たちも非常に快く引き受けてくれました。
女子の訪問者が多いのは? よく考えてみると非常に解りやすい方程式がそこにありました。
つまり、私の友人達は皆、気になる女子達にこう言ってたに違いありません。
「俺の友達が今、ハワイにおるから、行くんやったら紹介したるわ。」
聞かれてもいないのになんで先に言うかなぁ。
「えっ、ほんまに? 紹介して、紹介して...すごいやん!」
ところがこれが男連中だと、きっとこうなってたんです。
「今度の休みハワイ行くんやけど、誰か友達とかおれへんの? 人伝いにおるって聞いたんやけど。」
「なんかの聞き間違いやろ!? そんなん、おれへんでぇ!ぜんぜん。」
ほんと、どうしようもない奴らですわ。まったく。
しかしこれが、次の学期辺りから私の周りでも、どんどんと同じようなケースが増殖して行くのでした。
この時日本では既に、ハワイブーム到来の兆しでもあったのでしょうか?
人脈が広がっていく事に賛否両論はありますが、果たして私にとってはどっちだったんでしょうか?
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