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Summer & Fall Terms [留学生日記]

未だ残雪をたたえたロッキー山脈から再び常夏の楽園へ戻った私は、こんなに自分のアパートが
懐かしくかつ、愛おしく思えたことはなかったでしょう。
自分のベッドが黄金色に輝いて見え、どんな高級なホテルのスウィートルームをもってしても、この
瞬間の我が家に勝るものはなかった筈です。
ドッと疲れが押し寄せて来たと思ったら、荷物の片付けもそこそこにどうやらそのベッドへと直行
してしまったようです。

人間、上を見たらキリが無いとよく言いますが、一度見てしまったらなかなか下へは降りて戻れない
ものです。
自分の意志ではなかなかそうは出来ないとしても、今回の遠征体験のように半ばと言うよりかは
ほぼ、強制的にいつもとは明らかに違った(過酷な)環境へわが身を委ねられると、必然的に現状を
客観視することができて、蓄積されたストレスやフラストレーションなどと言う類は、綺麗さっぱりと
洗い流されてしまうのかも知れません。

そんなある意味、貴重な体験ができただけでも今回の遠征に参加した甲斐があったようでした。
この事は後に私が就職面接に於いて、圧迫面接を受けた際の切り替えし飛び道具として使用し
見事成功(と思う)へと自らを導いた事実へと繋がって行くのでした。

人が夏休みを謳歌している最中に自分だけせっせと勉強に励む、これもある意味では先程の自らを
過酷な状況へ追い込むと言う事に値するのではないでしょうか。
特に私の場合、後期の夏期講習を取ったので、実質的にはここから9月の新学期が既に始まる
と言う事になり、その後12月までみっちりと勉強モードをキープして行かなければいけません。

常夏という気候は着るものに気を遣わなくていい反面、コロラドのように気温の変化というものが
ないせいか、なんと言うか身の引き締まる思いをすることが無い分、集中力を高めるのにはとにかく
苦労してしまいます。
やはりハワイという場所は心も体も全て解き放って、本当にリラックスする天国なのだと実感です。

そんな思いの私を神様は見過ごさなかったのでしょう。
新学期の授業を申し込む段となりスケジュール表に目をやると、私が受講しなければいけない
科目の内の2教科が早朝のスタートだったのでした。

月水金の8時スタートはノープロブレムでしたが、火木の7時スタートはやはり引いてしまいます。
でもノーチョイスですから従うしかありませんので、他の教科も時間を合わせることにして講義は全て
午前中に終了というスケジューリングをしたのです。

早起きは勿論必要でしたが、これがなかなかツボにハマりまして、一日がとても長く感じられて
何だか得をした様なと言うか、有意義になったと言うか、結果全てオーライだったのでした。
早起きは三文の徳。
ハワイの早朝には特に気持ちのとても良い空間が広がっています。

そんなワンシーンを表現した美しいハワインアン、" E Ku'u Morning Dew " は未だに私が口遊む
歌のレパートリーに入っているのはたぶん、このせいだと思います。

 


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