超が付くほどセレブなスキー場 [ちょっとブレイク]
8日付の朝刊各紙に『19歳のスキー場入場者はリフト代タダ』という記事が出ていました。
減少の一途をたどるスキーヤー・スノーボーダーの再掘り起しを行うために福島県などのスキー
場で今シーズン実施するそうです。
加山雄三の『アルプスの若大将』で一大スキーブームが起こり、その後は右肩上がりにスキー
人口が増加し、ホイチョイプロダクションの『私をスキーに連れてって』で恐らくそのピークを
見たのではないでしょうか。
まだ関越が無かった頃、鉄の鎖チェーンを携行して下道を何時間もかけて、湯沢方面などへ
出掛けたお父さん・お母さんは沢山いらっしゃるでしょう。
さて、ボルダーで久し振りのスキーを楽しんだ私は、その後全く縁遠くなってしまい、1999年の
ミレミアムシーズンで再び手を染めることになり、現在へと至ります。
北海道、東北、新潟、群馬、そして長野と機会がある毎に足を延ばしていましたが、そのうちに
やっぱり海外のメッカで滑ってみたいという願望に駆られ、ある年から年末年始にかけて繰り出す
ことになりました。
トンガン達とのコロラド特集をやりましたので、ここではコロラドのとあるスキー場の話をしましょう。
デンバーからプロペラ機でおよそ一時間、Aspen(アスペン) というスノーリゾートに到着します。
Snowmass, Aspen Highlands, Aspen Mountain, Buttermilk の4つのスキー場で構成
されているコロラド州というよりも、全米屈指の高級スキーリゾートです。
まず、デンバーからトランジットでアスペン行きの便へ乗り込むゲートへ到着した時に、その何とも
言えないセレブの香りが漂うのです。
女性の場合、恐らくブランド物のスウェット上下の上から、いかにも高そうなモコモコのファーコート
を羽織って乗り込んで行きます。その後ろからはミニチュア版が付いて来て、親子セットでモコ
モコ!! 手にはスキーをするというのに、フランスH社のこれまた高級バッグを携行し、子はV社
物です。お父ちゃんは意外と地味なんですが、中にはもろテキサスの石油屋さんみたいなテンガ
ロンハットを被ったド派手なオッチャンもいました。
いやぁ~、これ、ほんと半端じゃないよ!
思わずこぼれる一言。
唯一平等だったのは、エコノミーしかない座席だけ。
空港についてタラップを降りた途端にまたビックリ。
こんな山奥の空港にプライベートジェットが所狭しと駐機されていたのです。
本物はこれで来るわなぁ。
空港から町の中心までは車で15分程とアクセスは抜群です。
町はまだクリスマスデコレーションがきらびやかな、こじんまりとした所ですが、何気に立ち並ぶ
ショップを見ていると、あるわあるわ、ブランドショップが何軒も。
ビバリーヒルズのロデオドライブがそのまま凝縮されて引っ越して来たと言うたたずまいです。
あるショップではシャンパン片手にショッピングを楽しむセレブがいましたっけか。
日本食レストランもバッチリと在りましたよ。日本人板さん常駐のです。
セレブが集まる所と言えばAspen Mountain にある御用達の5星ホテル Little Nell でしょう。
いわゆる ski-in ski-out で、ホテルの専用出入り口でのスキー装脱着が可能です。
シーズン中の予約は1年前からしておかないと絶対に取れない、そんな大人気でしかもデラックス
なホテルです(それでもダメな場合が多いらしいです)。
Little Nell のロビーまで散策に行きましたが、やはり近寄り難いバリヤーのようなものが感じ取
れ早々に退却してきました。
とても一度の滞在で滑り切れるスキー場ではありませんので、私もついリピートしてしまい、2回
目でほぼ全山制覇して帰って来ました。
どちらもリーマンショック以前の訪問なので、あの後アスペンはいったいどうなったのでしょう?
アメリカ人の富豪と呼ばれる人たちはその人口比率の1%だという事ですが、引き続きこの1%
のセレブのうちの何十%がこのスキー場をきっと支えているのでしょうね。
全行程に体がついて行ける内に、同じコロラド州にある Vail へ行こうと策略中です。
ヨーロッパもいいのでしょうけど、どうしても思い出の地を贔屓にしてしまうようです。
メルマガを登録してあるこのアスペンをはじめ、そろそろ『いらっしゃいよ』コールが始まる季節と
なりにわかに体がモゾモゾとし始めたみたいです。
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