今日は何にするかなぁ

本日のタイトルのとおり、昼食はどうするかと考えていたらこんな記事になりました。短絡的かも
知れませんが、オフィス街での昼食にはかなりの神経と頭を使わなければいけませんよね。
さもないと『昼食難民』になってしまうからです。

時間差を利用して食べに行けない事も無いのですが、なぜかいつも12時頃に食べる羽目に．．．。
だからいつも場所、メニュー、時間、そしてもう一つ大事な要素である天候をも考慮しながらその日の
まさに『場所』を選定するのであります。

この選定作業にはプロ野球の先発ピッチャーのローテーション・システムを採用し、予め先発要員を
7件用意しておきます。要員には右・左の如く、洋・和・伊・印という具合に（これしかチョイスなし）
配置し、これらをうまく先程の条件下で回して一週間を凌ぐわけです。ここで一つ鉄則ともいうべき
ルールがありまして、それというのは、『決してコンビニ物には手を出さない』というものです。
理由はたとえ外が雨であろうと、昼時まで事務所のデスクには居たくないのが一つと、もうひとつは
コンビニの食材に表示されている訳の解らない食品添加物に馴染めないからです。
しかし、このルールが時として私を苦しめていることを知っているから辛いものがありますが・・・・・

大体は週休二日なんですが、時々土曜や週中の旗日にも出勤しますので、その時は土日祝でも
営業してるお店をこれらの日へ登板させなければいけませんから、なおさらやり繰りが大変になって
しまします。それともう一つ、特殊ですが定期的な要因として、うちの会社では毎月一回営業会議の
あとスタッフと昼食を共にしますので、彼らの嗜好を予め予測しておいて、この会議のある週の登板
組み立てを行う必要があります。大体このケースにおいては、私の鶴の一声でいかようにも決定
できるのですが、やれあの店で食べると好調が持続するだの、この店で食べると大きな仕事が舞い
込んで来るだのと、好き勝手なことを言いつつも、やたら人の琴線に触れて来ますので、強権は発動
しないよう心掛けております。

毎日がこの繰り返しですから通勤電車やバスの如く、その内にお店がかぶって来る人たちが出て
きます。起用方法が似ているのでしょうか、一週間の内三回もかぶった人がいた時などは、さすがに
お互い苦笑いしてしまいました。大体このケースでは私と同じくして、一人で食べている人とかぶる
ことが多いようです。

そうそう、一人でお昼を食べている人の殆どは、オーダーを済ませた後決まって手に持っている携帯
を引き続きイジリだし、食べ物が来てもなおイジリ続ける人が多いのには、少々驚いてしまいます。
このように私のもう一つの楽しみというものが、『人間ウォッチング』なんです。

十人十色とはよく言ったもので、この世の中本当にいろんな人がいて面白いです。
本日の人間ウォッチングはと言うと、昨日から何だか無性にビッグマックが食べたくなっていて、天気
もいい事なので、歩いて片道１０分ほどかかるんですが、見晴らしのいい店舗がありつい足を運んで
しまいました。どうもあの『１９７１年　￥２００』に洗脳されてしまったのかも知れません。

ここでは待つと言う行為はあまり必要ではないので、ポテトをつまんでいる時やコーヒーを飲んでいる
時などにさり気なく、周りをウォッチングします。さすがキャンペーン期間中ともあって、ビッグマックの
売れ行きは好調なようでした。単品複数買いしてテイクアウトして行く人の多いこと。
ほどなくその複数買いをイート・インをしたアラフォーと思し召す女性が近くの席にやって来ました。
飲み物とビッグマックが各々人ずつ、トレイの上に載っていたので私はてっきり、お連れさんがいる
ものだとばかり思い込んでいたのですが、いっこうに現れません。

それどころかその女性、一方のホットドリンク（コーヒーとは違うカップ）を持参したマイ魔法瓶へと
移し替え始めました。

　　　おおっ、そんな手も有ったか。スタバのマイボトルみたいなもんか！？
　　　でも、二つ目のビッグマックはどうなるんだぁ？

一つ目を頬張り始めた彼女が何やら落ち着きがない。どうも席を窓に向かったカウンターへとチェンジ
しようとしています。私の視線を感じてしまったのかなあ。
そうしているうちに私と彼女の間のテーブルへ老夫婦がやって来ました。ファストフード店でこうして
老若男女をウォッチング出来るようになったのも時代の流れですよね。

奥さんがお釣りを財布に仕舞おうとゴソゴソやってるうちに、旦那さんがビッグマックにパクつき始め
ました。二言三言言葉を交わすと旦那さんがおもむろに携帯を取り出し

　　　いけないっ、もうこんな時間だった。行かないとだめだな！

　　　奥さん未だ一口も付けてないし、それだったら最初からテイクアウトにしなさいよ！

この老夫婦に気をとられている間、不覚にもさっきのアラフォーさんを見失ってしまいました。
いつの間に何処へ？？　落ちが観たかったのにな。

老夫婦と入れ替わりに私の１０時の方向に、ナプキンを２０枚以上は右手に持ったオジサンが一人
やって来て何を仕出かすのかと観ていると、そのナプキン一束で今まさに座ろうとしているシートを
丁寧に吹き始めるではありませんか。なんかこぼれてたのかなくらいに思っていると今度は、拭いた
面のを一枚取り除くと、残り全部へ貰っていた水を含ませ、せっせとテーブルを拭き始めたのには
さすが隣のお兄さんも目を丸くして見入っていました。
色んな人、いますよね。　ほんとに。

オジサンは拭くのを止めなかったので、視線をパックの中の残りのポテトへと移し替えて、残りの
コーヒーと共にフィニッシュアップすることにしました。
トレイの上のごみを分別ごみ箱へと移し替え、ちょっと油っぽくなった手を店内で洗って外へと出た
時でした。私の視界にはテラス席へチャッカリ移動していたあのアラフォーさんが入って来たのです！

　　　やっぱり、二つ目、いってたんやっ！！

期待を裏切らなかった彼女。ブルーのはずの月曜日を楽しませてくれました。　オオキニ！

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