SSブログ

スキー市場は消滅してしまうのでしょうか!? [多事の抽斗]

何日か前の新聞に、プリンスホテルが中国・吉林省で地元大手不動産開発業者と組んで、苗場より
ちょっと小さ目のスキーリゾートを、2016年までに順次オープンして行くと言う記事が出ていました。
プリンスが100%出資の現法を設立して、今後中国に於いてリゾート開発のコンサルタントおよび
マネージメント(たぶん)を行っていくというものです。なんでも日本のスキー人口の急激な減少が
今回の海外進出を促したそうで、この市場にも新たに一つ空洞化を創り出すことになりそうなので
淋しい限りです。

シーズン開始を見ることなく、事業継続を破産という悲しい結末で断念してしまった老舗スキー場も
幾つかあります。加えて今回の震災の影響で、東北地方のスキー場はかなり厳しい状況に置かれる
こと必至なので、非常に心配しているところです。自分として出来ることはただ一つ、年が明けたら
その中でも一番厳し状況の福島へ出向く計画をたてることぐらいなのですが...。

ゴルフ場と同じくブーム到来時には少々乱立気味であったスキー場の末路は、やはりゴルフ場と同じ
運命であったという事ですね。ただ、ゴルフ場と違うところは、お金を預かっている会員がいないだけ
迷惑をかける人も少なくて済んでいることでしょうか。

アメリカ・カナダのスキー場をいくつか回っただけであまり偉そうなことは言えませんが、名立たる
所はやはりマクロ的なプランの基に開発が行われていると言えるのではないでしょうか。複数の
ゲレンデがありながら一つの小さな町がそのコア(核)となり来場者を受け入れ、ハブとなって来場者
の希望するゲレンデへのアクセス機関となるなど、コロラドのスキーリゾートの中でもAspen(超セレ
ブなスキー場篇参照)の例に見られる運営方法です。

それに引き換え日本はと言うと、どうしてもミクロ的開発・運営になってしまうようです。同じ地域に
運営母体が異なるスキー場が林立しているため、来場者の選択肢も自ずと狭まってしまいます。
日本にも志賀高原と言う一大
スキーリゾートがあり、シーズン中は現在でもリピーターで混雑しており
何とかビッグネームの面目を保っていますが、ハード・ソフト両面から見ても経年劣化を感じられずに
はいられません。

以前私は友人である香港有数の富豪の子息に、日本のスキー場に投資してくれと真剣に話した
ことがありました。国内のスキー市場活性化は勿論のこと、海外、特に中国・香港やオーストラリア
からのスキーヤーを含めた観光客誘致を図るというものでした。そう言えば小泉元首相が大声で
海外観光客1000万人獲得を叫んでいた頃でしたね。

と言うのも日本の名立たるスキー場である八方尾根をはじめとする白馬エリアや、磐梯・猪苗代湖
エリアがありながら、松本や福島空港が一つも活躍していないのが非常に残念に思ったからです。
勿論私の場合は両方とも車で出かけますが、なおさら両空港からスキーエリアへの距離感が良く
掴めるので、「2時間もあれば充分に行けるのに。アメリカやカナダでは2時間なんて当たり前!」と
常々勿体無い話だと感じていたのでした。

Aspenへ最初に行った時に宿泊したホテルのスタッフに、オーストラリアからの出稼ぎ青年たちが
大勢いて、私が日本人だと分るとしきりに話しかけて来ては『ニセコ』のことを聞いてきました。彼らに
とってニセコはパウダースノーの聖地みたいなもので、おまけに自国がギンギンの夏にここ日本で
スキーが出来る贅沢がたまらなかったのでしょう。その後の『ニセコ』がどうなったかはみなさんも
ご存じのとおりですが、ただ、今現在はどうなってるんでしょうか?非常に興味があるところです。

ニセコに限らず日本にはこうしたパウダースノーが楽しめるスキー場がたくさんあります。ただ、国内
の安全基準が海外のそれと異なるため、滑走できるエリアが非常に限られてしまうため、恐らく
オーストラリアまではその名が轟かなかったのでしょう。残念です。

今回の震災の影響がその後も一番大きい福島県の復興のためにも、一人でも多くのスキーヤーや
ボーダーが県下のスキー場へと戻って来てくれるように祈りたいと思います。福島に超セレブな
スキー場は必要ありませんが、独自のスキーリゾートと成り得るポテンシャルは充分に備わっている
と確信していますので(もちろん通年のリゾート地としても)、国や自治体には是非とも今後骨を折っ
ていただきたいものです。

残念ながら香港のその友人は興味の微塵も見せませんでしたが、代わりにビールを2杯おごって
くれました。机上の空論プレゼン(自分では結構イケてると信じていた)の代償としては悪くないの
かもしれません。が、欲を言えばもう一本付けてくれてもよかったんじゃあないのかな!?

今度また香港へ行く用があったらマカオへも足を延ばして、カジノで熱くなっている大金持の御曹司を
見つけてこの投資話をして、綺麗なお金の使い方でも伝授してみたいと企んでいます。その前に
ハイローラーのセクションへ潜り込む方法を考えねば・・・・・・。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。