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自宅でリピート映画鑑賞 [多事の抽斗]

  ところで皆さんは、ちょっと時間の過ぎた映画の鑑賞はTUTAYA派、それともディスク完全購入派
ですか?借りたり返したりが面倒なのと、気に入ったのはどうしても所有しておきたい所有欲があっ
て手元に残しています。ビデオ時代からすると結構な数になるんで、専用のキャビネットまで狩り出し
て整理整頓に努めています。

週末にポッカリと時間が出来た時、古いのを引っ張り出しては何度も観るのですが、不思議な事に手
がいつも伸びるのは決まって数種類だけです。その中でビデオ時代のトップは十回程見た『プリティ
ウーマン』。劇中のリチャード・ギアの職業が妙に気に入ったり、ジュリア・ロバーツと仕事仲間との
会話、そしてロデオドライブのセレクトショップの男性スタッフから献上してもらったネクタイを、一糸
まとわぬヴィヴィアンが着けてたシーンで流れるKenny G の『Song Bird』だとか。

この映画の中身をいろいろ検証したくて、わざわざビバリー・ウィルシュアーにも滞在したほどです。
その中の一つに、きちんとした格好でロディオドライブのお店を訪ねると、店員の愛想がやたらと良く
なるということを検証しました。階級意識が強い国でキチンとしたショッピングや食事ををする場合、
やはり服装は大事な押さえるべきポイントです。

DVDが登場してからの断トツは、これも優に十回は観たであろう『プライベート・ベンジャミン・完全版』
墓地のシーンの後いきなり登場する、ノルマンディー上陸時のエゲツナイ戦闘シーン。戦争ものには
どうかと思えた主役のトム・ハンクスの意外なはまり役振りや、ある事情で一人の一兵そつを命賭で
救出に向かうという何ともアメリカらしいシナリオなど、長尺ものであるにもかかわらずサラウンド効果
一杯で鑑賞すると、迫力倍増なところが気に入ってます。

和物ではプロフィールにも書いています藤沢周平物が好きです。ストーリー自体は寅さんシリーズを
彷彿させるくらいワンパターンなんですが、寅さん同様に一捻り加えたところがマンネリ化を防いでい
るのでしょうね。藤沢周平を知らずとも、キムタク主演の『武士の一文』なら誰でも知っていると思うの
ですが・・・・・・、どうでしょうか?

最近の『小川の辺』やその前の『必死剣、鳥刺し』は、キャスティングやシナリオがイマイチで少々
はずれ気味で、山桜くらいからどうやらダウンワードを辿っているような感じです。しかし、監督・演出
やストーリー仕立て、そしてキャスティングに面白さを出した藤沢修平物ナンバーワン名作と言っても
過言ではない『蝉しぐれ』を挙げずにはいられません。

最初の出会いはユーラシア大陸上空での個人用画面でした。食事を挟んで二度も観ていた私をトイ
レに立ち際ちらりと呆れ顔で見やった家内をよそに、すっかり引き込まれてしまいました。以後早速
DVDを購入し、先週またも観てしまいました。中でもお気に入りなのが主人公が幼少の頃、隣に住
んでいて、主人公文四郎にほのかな思いを寄せる、ほとんどセルフが無いのに存在感充分だった
『お福ちゃん』です。

庄内平野の移り変わる四季の景色と共に、BGMとして流れるインストリュメンタル版、一青窈の
『かざぐるま』が、このお福ちゃんが文四郎と共に、彼の父の亡骸を載せた大八車を押すシーンで流
れると、切なさが一気に込み上げてくるのです。そして劇も佳境のラストの部分で、この二人がその
後再会して交わす会話も実に切ない。

NHKでドラマ化もされた本当にいい作品です。ちなみに映画で『お福ちゃん』役を務めた当時子役の
女性が、フジテレビ『最後から二番目の恋』で、かなり年上の上司中井貴一を慕う現代風の女子を
演じています。顔もすっかり変わってしまい、当時の面影がないのがなぜか残念です。


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