街道沿いの『聖地』

　　うなぎ屋さんを出た後は暫しのコーヒーブレイクということで、JRと並行して走る街道沿いのあの
『コメダ珈琲店』へ。あのと言ってもご存じない方も多いとは思いますのでちょっと解説を。

愛知県をベースに静岡県などでフランチャイズ展開するコーヒー屋サンです。静岡県内のお店なら
結構あちこち訪問しているので、どこのお店へ行ってもほぼ同じ造りなのが良くわかります。店の中
へ一歩入ると一瞬、『ここ、この前来たかな？』などと言う錯覚に見舞われてしまう、ウッディ―調
カントリースタイルで、座席のソファは一昔前の喫茶店のような、『あずき色』のコーデュロイ風の生地
が打ってあるそんな店創り。

何年か前に初めて入ってからなぜかファンとなり、静岡を訪れる度に必ず一度はどこかの店舗で
コーヒーブレイクしてます。そして席に座り、コーヒーとなぜかもれなくついて来る豆菓子をパクつき
ながら、このチェーン店の繁盛振りを自己流に分析して行くのが大好きなんです。
今現在、地元愛知より静岡の方が勢いがあるんじゃあないかと思います。

静岡と言えばもう一つ、『静岡おでん』があります。JR静岡駅の山側、駿府城辺りに確かおでん街が
あったと思います。最初これに出会った時に私が気になったのは、具の中でひときわ目立っていた
『黒はんぺん』なる物体でした。お馴染みのはんぺんにイカ墨でも混ぜたかなと思いきや、これはあ
のイワシのツミレを平たくした物だったんですね。
おでんと言えばやっぱり大阪の関東炊き、静岡おでんにはさすが傾倒するわけには行きません。

そしてこれを語らずして静岡を語るべからずと、私が勝手に申して居るんですが、昭和３０年代生ま
れなら必ずと言っても過言ではないほど、男子がお世話になったプラモデルの王道、『タミヤ』を忘れ
てはいけません。

私が初めて街道沿いで、あの赤と青の二つ星のロゴマークの付いた広告塔が乗っかったビルを発見
した時、『おおっ！　ここがあのタミヤの本社か！』と、身震いしたものでした。思い起こせば飛行機に
始まりウォーターライン・シリーズで終止符を打った私のプラモライフ。タミヤ抜きには考えられません
でした。

今度来たら是非この本社を訪ねてみたい、そう現地スタッフにお願いしてアポを取ってもらい、一昨年
のある日、うちのスタッフを連れ、出張の最終日に本社ビル一階にあるタミヤの歴史とも言うべき
プラモ・ギャラリーへお邪魔しました。

私が感慨深げにショーケースの中の一つ一つ丁寧に、しかも現物に忠実にペイントされた完成展示
品を食い入る様に眺める姿を不思議そうに見ているスタッフ。

　　　　　君たちにはこう、なんと言うか、感動みたいなものは無いのかね？

そう尋ねると、

　　　　　我々はやっぱり・・・・・・・・、　ガンダム　　ですよ、ガンダムっ！！

同じプラモでもジャンルが全く違ってたんですよ。ジェネレーション・ギャップって言うんでしょうか？
この興奮をそのままコメダ珈琲東静岡駅前店へと持ち込み、私のプラモ・モデラーライフを奴らに熱く
語ったところで、大きな喋り損だったようです。

その翌年のある日、JR東静岡駅前に出現した等身大のガンダムを奴らが見つけ、やたらと興奮して
止まないのでした。そして同じ店に再び入り、今度は興奮冷めやらぬ奴らの前に少々しらけ気味の
私が居り、全く一昨年とは立場が逆転したところでこの勝負、引き分けという事ですかな？

なお、株式会社タミヤのこのギャラ―は普段一般公開されてませんので、もしご興味のある方はHP
でイベント等の開催をご確認下さい。
ちなみにうちのスタッフは、『弊社の代表が幼少の頃よりタミヤさんの大ファンでして・・・・・・。』
と事実をそのまま伝えたそうです。

タグ：パクトラタミヤ タミヤ 黒はんぺん ウォーターライン・シリーズ ガンダム ミニ四駆 静岡おでん街 コメダ珈琲店