嬉しい誤算と危機一発 [旅の抽斗]
75分、それは広大なフランクフルト国際空港において、JAL便からドイツ国鉄(DB)長距離列車へ乗り継ぐ
為に最低限必要な時間。
ターミナル2に16:40に到着して、不足分の切符を買い足しターミナル1から出発する17:53発のICEに
トランク提げて飛び乗ることは果たして可能かどうか!?
73分、出国前に幾度かシュミレーションしてはみたものの、かなり高いハードルです。よって安全策として
18:53発に変更しようと、ストラスブール到着が1時間半ほど遅くなってしまいますがこの段階でほぼ決定
でした。
ふたを開けてみると予定より25分早く便はフランクフルトに到着し、これで予定通りの行動が出来ると確信
しながらDBの切符売り場へ向かいます。カウンターのお姉さんがこれまた親切で、本来自分でやるはずの
乗車券発券機の操作までやってくれ、発車30分前にはホーム階上にあるDBのファーストクラス・ラウンジ
へ入場でき、ここでやっと一息つきます。
ストラスブールへはICEで二つ目の駅カールスルーエでTGVに乗換えです。存在は知っていましたがこの
時やって来たのが2階建バージョン。指定された席はどこかいなと列車のドアが開くのを待っていたその時
でした。
ドアが開いた瞬間どこから現れたか、小柄なお姉ちゃんが私の前へ割り込んで乗車するではないですか。
文句を言わさぬ早業に呆れながらも続いて乗車すると、「あなたの席は何処か?」と、突拍子もない質問が
飛んで来たので、思いっきり不愉快な声で「ハァ~?」と聞き返しながらも1階フロアへ進み席を探します。
そのお姉ちゃん、私の後に付いて来て今度は「この電車ストラスブールへ行きますか?」と聞いて来た。
「ああ、行くよ」とそっけない返事を返し、1階の席ではない事が分かったのでお姉ちゃんを威圧後退させ
ながら入口へと戻ります。
その時でした。入口で私の動向を見守っていた家内の傍にもう一人連れらしきお姉ちゃんがいるのが見え
たかと思いきや、そのまま二人の姿が列車から消えてしまったのです。何が何だかわからないままエッサ
ホイサと重いトランクを引っ提げて、ようやく指定された席に到着です。
列車が発車するとまもなく先程階下で起こったスッタモンダを思い出し、あれが悪名高い出稼ぎスリの手口
だったのかと肝を冷やしました。ホームで写真を撮っていた時には存在しなかった二人のお姉ちゃんでした
が、きっと階段かどこかに隠れてこちらの様子を伺い、列車の到着と同時に獲物を挟み撃ちにして話し掛け
隙を見て犯行におよぶという手筈だったんでしょう。
お姉ちゃんたちの「腕」が未熟だったのか、私たちがラッキーだったのか、幸い被害はなかったのですが
ここまで来て後味の悪い旅の始まりとなってしまいました。これからヨーロッパ旅行を計画されている皆さん
は、見知らぬお姉ちゃんに話かけられても立ち止まらないでしっかりとバッグや鞄をガードして下さいね。
特にバックパックは格好の餌食となりますから注意3倍です。
さて、カールスルーエを出ると次の停車駅がストラスブールです。ここでフランスが誇るTGV初体験だという
ことに気付きますが、新幹線をよく知っている私にとっては「あれっ?」っていうのが正直な感想です。
それでも列車はほどなくストラスブールのホームへ時間通り滑り込み、私たちと入れ替わりに再び多くの乗客
を乗せ終着地パリ東駅へと向かって行きました。
駅前からオンボロ・ベンツの爺ちゃんタクシーに乗り、一路『プチ・フランス』と呼ばれる旧市街地のホテル
へ向かい荷解きして一息、起床から24時間の長旅の第1章がようやく終了しました。
まずは、スリに要注意と言うことですね。
盗られないためには、持たない。
モテない自分がお姉ちゃんにモテても、チュー意ですね。
注意一秒、毛が一生抜けないのはカツラ。
怪我の功名、あるいるさんはどうしたのかしら。
ウエストポーチは恥ずかしいから使用しないです。どすこい。
バッグは千切られないショルダー、たすき掛けですね基本。
あとは、小柄なお姉ちゃんに注意ですね。
大柄なお姉ちゃんには付いていきそうだから、これも注意しよっと。
by tommy88 (2014-11-28 05:27)
海外では下手にお姉ちゃんとお話したら危ないのですね!
しかし、海外はスリとか多いので、財布は二つ折りのものをズボンの前ポケットに入れて、消してズボンの後ろポケットには入れないのが鉄則らしいですね!
by ma2ma2 (2014-11-28 08:37)
tommy88 さん
一にも二にもスリ対策です。シェンゲン協定のおかげのボーダレス、
スリもグローバル化の一途を辿っています。ウエストポーチ拒否は
賢明な選択。ここに財産全部入ってまっせとスリに教えているようなもの
です。やっぱりここはレトロに腹巻の中が一番安全!?
パリジェンヌはホント華奢でちっちゃいですから、スリのお姉ちゃん達と
混同しては失礼です。あの真っ直ぐに突き立った綺麗な鼻は鑑賞に
値しますからお見逃しなく。
あるいるさん、私も心配しています。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-11-28 22:29)
ma2ma2 さん
お姉ちゃんの見極めが大切です。これにはある程度の修行が必要
ですから、とにかく現地でOJTしましょう。
すれ違い際にズボンの前ポケットからスラれた人を知っています。
スリとの頭脳戦、思いもよらない場所や方法を見つけ出すのも旅の
醍醐味!? おかげで支払いの時かなり手こずります。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-11-28 22:35)
油断がならない‥
難を逃れて何よりです
私の場合話に気をとられてしまいそうです
by ハマコウ (2014-11-29 04:36)
はい、あるいるさんは元気に復活いたしましたので、ご安心ください。
スリの経験は東京時代に一度だけ経験したことがあります。
うつらうつらしてしまった地下鉄・丸の内線で、親切な方に肩をゆすられて目が覚めました。
電車から降り、なんだかおかしいなと胸ポケットを探ると、見事に財布が抜き取られていました。
電車では居眠りをしない。
いい教訓でしたが、ちょっと高くついた授業料でした。
ヨーロッパ旅行が高い授業料にならなかったようでなによりです。
by あるいる (2014-11-30 09:49)
ハマコウ さん
油断も隙も無いとはこの事ですね。それにしても海外旅行はこのスリ
対策が常について回りますので、身を守る自衛セキュリティーにかなり
神経を使い疲れ倍増です。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-11-30 20:32)
あるいる さん
お元気なられてなにより、お帰りなさい。
介抱泥棒は現在でも横行してますが、昔に比べて駅のベンチで
ごろ寝はかなり少なくなったように思えますが、車内爆睡派は健在です。
それにしてもこの出稼ぎスリ集団の手口の多彩さと巧妙さには感服
させられます。実はこの旅行中にもう一回囲まれてしまいました。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-11-30 20:40)