アルザスの世界遺産 [旅の抽斗]
川のせせらぎで心地よい朝を...、と書き出したいところですが、夏時間が終了したヨーロッパと日本の
8時間と言う微妙な時差が毎度の様に襲いかかって来ます。
前夜のおねえちゃん達のおかげでどっと疲れが出たせいか22時過ぎにはベッドで爆睡、ああ、よく寝たな
と時計を覗くと「えっ、まだ2時?」。ここから全く眼が冴えてしまい、結局いつもの起床時間の5時まで
うだうだとベットの中で過ごします。
この日17:46発のパリ行TGV乗車までの貴重な時間を念願の地ストラスブールで過ごすため、シャワーで
モヤモヤをすっ飛ばし、身支度を整え朝食のブッフェ一番乗りを狙います。が、7時オープンのはずが既に
先客ありで残念。
食後まもなくチェックアウトして荷物を預かって貰い、駅までのタクシーを予約しておきます。この対応を
してくれたフロントのお兄さんが大の日本ファンで、それはそれは親切な方でした。フランスと言えば日本
のアニメが大人気で、お兄さんもキャプテン翼をはじめ数々の作品の名を挙げ大興奮。日本人の礼儀正しさ
が特に好きなんだと言われ、思わず襟を正す私達でした。
お兄さんお薦めの旧市街地プチ・フランスを取り囲む運河周遊クルーズと大聖堂に加え、事前リサーチ済の
地元アルザス地方の郷土料理店でのランチと、そして、「あれ」探しの観光見物に的を絞ることにします。
悠久のライン川を挟んだドイツとの国境の街、地方分権の確立したドイツの一都市と言ってもおかしくない
くらいドイツらしい街、欧州評議会が置かれるそれがここストラスブールです。
その最たる例がワインと食べ物なんんです。白ワイン有数の産地アルザス地方に属するので、リーズリング、
ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリをはじめバラエティーに富んだあの独特の辛口ロングボディ・ボトル
を味わうことが出来ます。
シュークリット(乳酸発酵キャベツとソーセージ&各種ミートの煮込み)と来ればドイツのお株ですが、もっと
も有名なアルザシアンプレートです。これに豚バラの赤ワイン煮込みをプラスして、レトロな郷土料理店で
ランチです。
街はクリスマスを迎える準備の真っ只中、イルミネーションの飾りつけや広場のクリスマス市の店舗設置
など、あと1週間遅く来れば幻想的な場面に出会えたことでしょう。
クリスマスはやっぱり本家本元ドイツに限ると、ドイツとフランスを行ったり来たりしたストラスブールの
ドイツ色はかなり強いですね。
公共交通機関が整備されたこの街を短時間で網羅することはそんなに難しくはありませんが、時間の制限が
あるものの敢えて自分の足で歩いてみるのがどうも好きらしい私です。
パリ行き列車の時間が刻々と迫ってきますが、もう一箇所、どうしても見ておきたい場所があるのです。
すっかり観光楽しんでいますね!
会社の関係でドイツの知り合いも増えていますが、ベネディクトとか以前の法王と同じ名前のエンジニアとかもいました。
しかし教会の天井とかはどのように作ったのか不思議です(^^)
by ma2ma2 (2014-11-30 22:02)
元来、仏教徒なんですがね、教会も見に行きます。
圧倒的な威圧感があり、般若心経を忘れてしまいそうですね。
結局は、ワインと教会と街並みが、舌と心と足を鍛えてくれそうです。
師走、クリスマス商戦まっただ中、1月近し。
by tommy88 (2014-12-01 05:01)
写真のようなヨーロッパの旧い街並みを見ていると、安野光雅さんの絵本を思い出してしまいます。
それこそ絵のような街ですね。
11月から12月にかけて神社仏閣で紅葉を楽しみ、そのあとすぐにクリスマスを楽しめる。
なんと日本は素晴らしい国でしょう。
と、本物のクリスマスを拝見しながら、日本の商店街の張りぼてクリスマスがちょっと悲しい気がしないでもありません。
by あるいる (2014-12-01 13:05)
ma2ma2 さん
日本の人気名は一文字が多いとか、シンプルでよいですね。キラキラ
ネームもそろそろ終息なのでしょう。
この大聖堂は砂岩で作られているため、加重計算の結果片尖塔に
なったとか。足場はどのように組んだのかとから始まり天井を見上げ
たまましばらく思いに耽ってました。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-01 22:20)
tommy88 さん
マニュアルがきっと存在していた大聖堂建築です。観光客が大変
少なかったこともあってか、今まで見てきたものに比べよりダイナミック
で崇高さが前面に出ていました。ステンドグラスやパイプオルガンも
素晴らしかったです。教会・ワイン・街並、これが無ければヨーロッパは
始りません。
この際、C国観光客が集中する有名処は二階建てバスでスルーし、
穴場狙いでパリを楽しむのも悪くはないですよ。、
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-01 22:31)
あるいる さん
この町の建物は独特の木造建築が主流で、内部の太い柱や梁は
日本の古民家とかなり類似点があります。故に世界遺産に登録され
ているのですが、そう言えば岐阜の白川郷みたいですね。
日本のグローバル化はかなり遅れているとしょっちゅう揶揄されて
いますが、なんのなんの、食を代表に異文化吸収力は素晴らしく
海外へ出るたび日本はやっぱりええでと、再認識させられます。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-01 22:39)