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夜の昼顔 [旅の抽斗]


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町場のぶどう畑の傍にあるなんてちょっと反則気味な建物。そう、これがオー・ラパン・アジルです。
かのピカソやアポリネールが芸術談義を繰り広げた場所としても有名なオー・ラパン。現在はシャンソ
ニエとして営業しているようです。夜のとばりに浮かぶ姿を見てみたかったです。

オー・ラパン・アジルから下界へと続く石畳の小径はルノワールが描いたダンスホールと水車で有名な
ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットへと続きますが、静寂から歓楽の世界へといざなうなんとも独特の怪しげ
な雰囲気を持った道です。


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と、このまま進めばお目当てのムーランルージュのご先祖様に会えたはずだったのですが、どこで間違
えたのか、見事見過ごしてしまいそのまま丘を降りて来てしまいました。


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この道が合流するのはコランクール通りというパリでもお馴染みのクリシー大通りの歓楽街へと続く道です。
大通りに出る前にはスタンダールやトリュフォーら蒼々たるメンバーが眠るモンマルトル墓地の上を越えて
行く形となります。墓標は凄く個性的なものが多く時間があったらぜひ見学してみたかった、明る過ぎる空気
漂う墓地です。


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こんなモノがすぐ傍にあったら墓地の雰囲気も明るくなるはず、ひょっとして厳粛さよりも歓楽を愛する
が故の結果なのか。なんともはや不思議な位置関係です。


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シャンゼリゼ通りのリドには行ったことがありますが、こうしてモンマルトルを歩いてみるとこちらの方の
歴史を感じずにはいられないでしょう。


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お向かいのカフェを見やりながらメトロ2号線ブランジュ駅へと階段を降りて行き、次に目指すはやっぱり
シャンゼリゼ大通ですね。ダニエル・ヴィダルバージョンの鼻歌交じりにシャルル・ド・ゴール・エトワール駅
へ向かいます。


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ma2ma2

夜の昼顔と言うタイトルを見て、最初は飾り窓にも行ったのでは?と思っちゃいました(笑)
でもヨーロッパはいまだに何処の国にも行ったことが無いので、来年にはマイルで出かけたいと思っています。
ヨーロッパ最初の国は何処にしようか悩んでいますが、その前に中東経由で向かうのもありかな?と思っています(^^)
by ma2ma2 (2014-12-16 21:38) 

あるいる

先月のことですが、今、パリで一番人気だというカフェ、COUTUMEが大阪・梅田に開店しました。
見ただけですが、雰囲気はオートクチュリエのクレージュのような白を基調にした超モダンな店舗・什器デザインでした。
味のほうは飲んでいないものでわかりません。
パリはシックでクラシックな雰囲気だけではないようですね。
エッフェル塔も出来上がったときは超モダンだったのでしょうね。
ポンピドーセンターも、ルーヴルのガラスの入り口も、賛否両論のようでしたが、今ではしっくり馴染んでいるようですし。
新旧取り混ぜた面白く不思議な街のようですね。

by あるいる (2014-12-17 05:04) 

tommy88

長女がパリ政治学院に受かって現地に赴き、住居を決め、あれやこれやの手続きを終え、初めてチチに向けたレポートが、ムーランルージュでした。チチ思いの娘だなと感心し、チチが彼の地で恋をしたら通訳頼むからな、と念を押しました。
前回の記事に引き続き、すでに歩き始めておりまっせ。わくわく、どきどき。ただ、歩けなくなるかな、全く運動せず各種機能が低下しましたからね。福岡の散歩も楽しかったし、パリもそうでしょう。それは雪道じゃないからですね。
by tommy88 (2014-12-18 07:35) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

なるほど、そう来ましたか。でも、家内も同行しておりますのでもしその
ような事があったら、即刻切腹申し付けられますよ。
最初となると目的地候補を絞るのは難儀ですね。ただ、消去法でいく
と、JALファーストクラスがある便はロンドンとパリのみとなってしまい
ました。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-18 08:31) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

日本には意外とパリの人気カフェがオープンしているのですよね。
ただ、あの独特の雰囲気が創れるロケーションはかなり限られてきます
けど。よって、提供されるサービスとモノの出来栄えも左右されてしまい
ますね。
パリには色んな顔があります。最初行った時はこんな陰気なとこ二度と
来るもんかと思ったりもしましたが、都昆布であることに気付いた後は
すっかりファンとなってしまいました。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-18 08:38) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

チチ思いのムーランルージュ初レポの中身を覗いてみたくなりました。
もし、あの時私も西を向いておればパリジェンヌと出会っていたかも
知れません。
どうやらパリで東野さんはフェイント、実は雪と凍結道路で鍛えた札幌
市民の底力でパリの石畳を踏破っぽいですね。いずれにせよ勝って
知ったるパリの街を存分にお楽しみください。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-18 08:50) 

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