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水の郷、柳川 [旅の抽斗]



 

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それにしても意外と小さかった九州という感想をもった私です

玄界灘の博多から有明海の柳川まで西鉄特急で僅か47分

ましてや佐賀空港が柳川の傍にあったりして

各方面への標識にある距離数を見てもえっ、これだけとビックリでした



終点大牟田の一つ手前の特急停車駅に着いてすぐ観光協会を訪ねます

もちろんお目当てはのんびりどんこ船川下りと柳川名物の昼食です

さすが三連休ともあって協会隣の船会社は前売特別券所有者で満員御礼

繁忙期は天神駅で川下り付き往復切符の購入をお勧めします



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協会で教えてもらった他社へ歩いて移動し無事に乗船券を確保して

そのまま隣の船着場からいよいよ柳川名物4.5kmどんこ船川下りの始まりです

元々は外敵の侵入を防ぐための掘割なので川というよりは水路が正解

ユニーク饒舌船頭さんは和製ベニスと称していましたが

役目からすると私的には和製ストラスプールの方がいくらかしっくりきます



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川はゆったり住宅地の中を流れて行きます

所々川辺にこの地ゆかりの北原白秋の御影石像歌碑が置かれ

主なものを船頭さんが読みながら船は下っていきます

もうお一人、檀一雄さんの大きな記念碑もあって

檀一雄祭りでは大好きだった赤ワインが石碑にかけられるそうです

そう言えばふみさんもつるやで赤ワイン買ってましたっけ




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柳川の川下り・上りは年中無休だそうで

冬にはこたつ船に変身し暖をとりながらのクルーズも楽しめるとか

ナイトクルーズ用のライトアップも所々で行われてるので

夏の夕涼みがてら乗船してみるのもオツなものかもしれません



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右が雄で左が雌の柳です



中間地点を過ぎた辺りで突如売店舟が姿を現し

商売っ気たっぷりな柳川のおっちゃんが飲み物やアイスの売込みを開始します

こういう時ってしばらく間を置いたのち最初に誰かが行動に移すと

堰を切ったように私もと続いていく行動心理が面白いです

おかげでおっちゃんもえびす顔となってよかったね



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川下りのコースには所々低い橋がかかっているので

通過の際は身体を屈めていないと頭を持ってかれてしまいます

また、お決まりの橋では柳川船頭の真骨頂である

ジャンピング・オーバー・ザ・ブリッジのパフォーマンスを見せてくれます
(私の勝手な名付けです)

船頭さん、決して気楽な家業ではございません



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コース終盤近くにはあの毎日修造さんと

リオ五輪水泳銀メダリスト坂井選手の母校柳川高校があります



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強豪テニスチームのコート



一時間ちょっとの船旅もお尻が痛み始めた頃合いで終了です

船着場へ流れ込んでくるあの独特のタレの香りに誘われるまま川沿いを歩いていくと

お昼時はとっくに過ぎているにもかかわらずうなぎ屋さんの前には行列が

皆さん柳川名物うなぎのせいろ蒸しがお目当てなんでしょうね

私が選んだ蒲焼は弾力のある関西風でした



帰りのシャトルバス代は乗船料に含まれており10分ほどで戻れますが

往路の川べりを散策しながら戻ることもできるので

ここはせっかくなので復習がてら歩いて帰ることにします



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するとそこへ三艘からなる嫁入り船団に遭遇する事ができ

更にその先でなにやら大勢人の気配と馬の匂いがしてきたので近づいてみると

今度はなんと『おにぎえ祭り』という三柱神社の秋の大祭の御一行にニアミスです

大賑わいの発音がつまってこの名が付いたというお祭りです



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バスで戻っていたならお目にかかれなかった光景の数々

お得感満載の散策となって水郷柳川を堪能する事ができた一日でした


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コメント 6

あるいる

本州のほぼ半分の広さが北海道、北海道のほぼ半分が九州で、その半分の広さが四国だと、こどもの頃に教わりました。
地図で見る北海道、本州の半分よりも狭く感じますが、九州はなんとなく納得でした。
九州は阿蘇の雄大さと空の青さが今でも記憶に残っています。
柳川は行ったことがありませんが、舟遊びよりも鰻のほうに食指が動いてしまう僕です。
せいろ蒸しなのに関西風の弾力のある食感が気になります。
鰻と蕎麦ととんかつは大阪よりも東京のほうが美味いと勝手に決めている僕でした。
柳川鍋はここ柳川とはまったく関係がないといつか教えてもらった記憶があります。
「どぜう」も好物ですけれどね。
まったく関係ありませんが柳川と来れば川柳。
愛する田辺聖子さんの「道頓堀の雨に別れて以来なり―川柳作家・岸本水府とその時代」を読んでも柳川との関係は書かれていませんでした。
柳川で川柳を詠む。
それもまた面白いかもしれません。
  水も流れ人も流れて果太鼓  by 水府

by あるいる (2016-10-16 03:59) 

tommy88

あるいるさんのコメントを読む前に実感として経験しておりました。
長崎でインターハイ水泳がある年のことでしたが、いつもながら何でお盆にかかる時にやるねんと思っているのですが、便数の少ない長崎はチケットが押さえきれず、福岡で降りて、高速を使って佐賀を横切り長崎に入った記憶があります。4校が合同でチケットを押さえての移動でしたから、それはまた楽しい貸し切りバス移動でした。田園風景を楽しむことも出来ました。九州は狭いなと、北海道地図とは違った感覚でした。次女も三女も鹿児島から、福岡や長崎の大会にはバス移動でした。山口で大会がある時は新幹線のようでしたが。

県人会主催の福岡物産展を半蔵門でよくやりました。ツツジも売りでしたが、八女茶、鰻のせいろ蒸しなどに混じって、馬油も売り込むのです。この馬油という不思議な商品、説明書を読んでも使用法に「?」というものでしたが、よく売れたことに驚きました。大阪時代、なんばの虹の街入り口左にある江戸川という鰻屋でアルバイトをしており、接客で入ったけれどすぐに裏方に回されて、板さんからはワルと呼ばれながらも、日々、肝吸い用の肝つぶしをしておりました。江戸前の鰻は、板さんによく食べさせてもらいましたが、せいろ蒸しを食べたのは県人会時代が初めてでした。今はもう辞めた太田誠一が初当選した頃、その議員秘書が銀座で食べさせてくれましたので美味しい、と言いましたが、食べ慣れていた江戸前の方が好きです。どんこ舟、風情があって宜しいのですが、飛び降りショーはいかがなものかと、思っちゃいます。・・・さて、このあとはどこへ流れて行かれるのでしょうか。

by tommy88 (2016-10-16 09:20) 

ma2ma2

柳川は水の街ですね!
船に乗らずに地上を歩いて見学しました。
鰻は食べられたのでしょうか?
by ma2ma2 (2016-10-16 10:00) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

ななつ星というJR九州の超豪華列車で九州を巡ると聞いた時、けっこう
対辺だなと言うのが感想でした。各地での観光は別にしてもそんなに
時間はかからないなと、今回の旅で理解できました。
せいろ蒸しは予めご飯と鰻のたれをまんべんなく混ぜておき、その上に
ひつまぶし級の鰻が乗っかるというスタイルです。せいろ蒸しおにぎり
なるものまで登場しており、買い求める観光客の意外と多い事におどろ
きました。どじょう鍋はどちらかというと江戸の食べ物だと信じ切ってい
ましたので、お店のお姉さんに柳川鍋ってなんですかと、思わず聞いて
しまいました。川柳といってもサラリーマン・バージョンしか馴染みがな
い、風情のひとかけらも持ち合わせていない私です。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2016-10-16 22:46) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

実際に柳川が最初の目的地なら福岡空港より断然佐賀空港がお勧め
となります。長崎便は相変わらず難関で、行きたい目的地のひとつだっ
たんですが、なかなか旅程を立てるのが大変です。
私も江戸前鰻に慣れてしまったせいか、関西風のあの弾力に箸で身を
切り分けるよりかぶりついて格闘していました。
船頭さんの橋越えパフォーマンスにはどうやら歴史があるようで、うちの
船頭さんは年齢的に無理だと、先をゆく若い衆のパフォーマンスを羨ま
しそうに解説していましたが。やはり血が騒いだのか、とうとう自らもや
ってしまったという意外に負けず嫌いなお方でした。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2016-10-16 22:58) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

柳川城を取り囲む堀だという事が地図を見ればよくわかりますね。実際
には物資の運搬にも使われていたそうですから、太平の世になってから
は城下人の交通の要にもなっていたのでしょう。
鰻?もちろん食べましたよ。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2016-10-16 23:01) 

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