SSブログ

薩摩に蒸され縁 [旅の抽斗]


IMG_1481-1.JPG


かねてより妻が体験してみたいと言ってた砂蒸し風呂
先々週末を利用して行ってきました西郷ドン鹿児島は指宿
始発便で降り立った鹿児島空港から乗った空港バスの車窓から
やたらと目立つ火山灰で汚れた車や家屋


IMG_1473-1.JPG


鹿児島の人たちは毎日大変だなと思いきやそれも無理はなしで
到着のほんの1時間前に大噴火していた桜島
事後のニュースで噴煙が上空5,000メートルにも達していたとかで
とんでもない事になっていたはずの鹿児島市民は平然としていました
大自然との共存、山小屋での経験など足元にも及びません


IMG_1478-1.JPG


おまけに出発前にチェックを入れていた台風6号
嫌らしいことに翌日曜日朝に南鹿児島に接近との予報
初日土曜は天気も何とか持ち堪えて前半の西郷ドンパーツは何とか終了
一時間に一本しかない貴重な鈍行を捕まえて一路指宿へ

毎度のことながら地方ローカル線に乗る度都会の便利さを実感し
地元利用者には一種の尊敬の念さえ覚えてしまう自分です
車社会とはいえ免許も取れない学生さん達はこうして逞しくなっていくんだなと
終点一駅手前まで行く私は最後の一人が早く降りないものかと
なぜかハラハラ・ドキドキしてしまうのでした


IMG_1492-1.JPG


夕食前に砂蒸し風呂をと駅からタクシーで向かったお宿は
あのバブル期を彷彿させる何と懐かしいどデカい旅館です
お風呂や宴会場が立派なのは言うまでもなく
二次会用のバーから〆のラーメン店まで揃った宿はまさに過去の遺物

名物砂蒸し風呂が味わえるだけでなく30年のタイムスリップまで体験できるとは
ボリュームたっぷりの薩摩懐石を本場芋焼酎で堪能し
〆は疲れた身体ほぐしのおまけ付きで薩摩の夜は更けて行くのでした


IMG_1490-1.JPG


翌早朝、天気晴朗なれど鹿児島湾の波高しという状態で始まったものの
ホテル敷地内のオーナーコレクション館見学を終えチェックアウトする頃には
ポツリポツリと始まり出して知覧へ向かう頃には本降りとなってしまいました
レンタカーでの散策という代替案は私たち二人の大人の事情により成立せず
寄り道をすべてキャンセルしそのまま鹿児島中央駅へと向かうことにしました

雨宿りをしながら駅周辺で時間を潰したのち
リムジンバスで空港へ向かう頃には夕刻の薄日も差し込み
本降りの雨は昨日大量に降った火山灰を綺麗に洗い流して
束の間の澄んだ空気を薩摩の地にもたらしたようでした


nice!(35)  コメント(6) 
共通テーマ:blog

nice! 35

コメント 6

ma2ma2

桜島は噴火が始まると短い期間に何回も噴火しますね!
鹿児島で飲む芋焼酎は美味しいです(^^)
by ma2ma2 (2018-06-28 21:52) 

あるいる

鹿児島は苦手ですが愛着のある県です。
その昔、大阪・立売堀にある倉庫の責任者が指宿出身の爺さまでした。
強烈な指宿訛りに会話を成立させるのが至難の技でした。
社会に出たばかりの僕に、それこそコミュニケーションのいろはである言葉の壁を教えてくれた爺さまでした。
指宿は「いぶすき」ではなく、僕には今でも「いぶす」なのです。

by あるいる (2018-06-29 03:30) 

tommy88

桜島の噴火や噴煙は、ちょっと怖いけれど愛着があります。
ただ風向きによってはジョリジョリになるのが苦痛ですが。
指宿を目指されたようで何よりです。
いつも、空港でレンタカーを借りて快走しました。
個人的には開聞岳が好きで、妻に、これが開聞岳だよと紹介。
ふもとも中腹もカッコ悪いですが、長崎鼻や海からは格別です。
また日本最南端のJR駅からも良い眺めでした。
そして砂に埋まりに行くのでした。
浴衣を着て埋まる罪悪感が好きです。

by tommy88 (2018-06-29 10:32) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

何事もなかったかのように市民生活は普段通りと、生まれてから
ずっとのお付き合いが醸し出すパワーの大きさを感じた旅でした

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2018-07-01 21:59) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

甘みのある味付け以外は何の抵抗もなかった鹿児島です。若い世代
は標準語に近い日常語を話すのだとスタバで検証し、お年寄りは
ベタな鹿児島弁を操るのだと指宿で実感でした。字幕までは必要
なかったのですが、たまに分からないこともありました。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2018-07-01 22:05) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

日本最南端JRステーションの大川は指宿の次でしたが、ホーム
から望む開聞岳までは挑戦できませんでした。富士山よりもシメトリーな薩摩富士なのですね。指宿の対岸は確か鹿屋でしたでしょう
か、先生には馴染みが深い土地でしたね。
15分頑張った砂蒸し風呂は強烈なのか、浴衣は見事にびしょ
びしょ、ザラザラでした。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2018-07-01 22:13) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

フィオレンティーナChef al Giapponese ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。