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おいでませ [旅の抽斗]



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観光地の盛衰は交通インフラの充実度に正比例する


至極当たり前な法則は今回の旅を通し改めて痛感してしまいました


6月最初の週末は山口県美祢市と萩市を訪ねる旅となりました
隠れ鍾乳洞オタクの妻の希望もあって秋芳洞を見物したあと萩へ移動するという
瀬戸内海から日本海への縦断コースをいつもの通りバスで辿ります

元来大型観光バスを使った団体ツアーやレンタカー族の訪問を前提にしていたのか
山口宇部空港から秋芳洞までは途中の新山口駅を経由しないと行けない不便さ
昨今たびたびTVに登場するローカルバス乗り継ぎの旅番組よろしく
本数が限られた便を上手に乗りこなして初めて成り立っていく個人旅行です


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乗換え地のJR新山口駅で出発を待つSLとニアミスするおまけがついて
2時間弱でシーズン外れのような秋芳洞のバスターミナルに到着します
そしてまずはいつものようにキャリアをコインロッカーへなのですが
今回は昼食が先とばかりそのまま秋芳洞の入り口へ向かったところ
食事処のお姉さんに呼び止められ荷物はタダで預かりますからどうぞ中へお入りください
の声に釣られここで名物瓦蕎麦と牛蒡蕎麦のランチブレイクとなります


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洞内入り口辺りからヒンヤリとした空気に包まれ中へ入ると上着なしではいられません
見物客が少ない分ゆっくりと撮影しながらの洞窟探検が楽しめるのは最高です


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洞窟内に川が流れる光景がどこか珍しく新鮮な秋芳洞
悠久の歴史が創り出す様々な形状の鍾乳石や石筍には名付けされたものもあり
各所に設けられた音声ガイダンス(英・中・韓語対応)による解説が聞けます

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上から伸びるのは鍾乳石、下から伸びるのが石筍



洞窟の途中から専用エレベーターを使って秋吉台へ移動することができ
ひと昔前の教科書でお馴染のあの光景が観れるのです
温度差10度以上の変化を感じながら最後に待ち構える心臓破りの坂を登ると
広大なカルスト台地が眼前に広がって行きます


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展望台傍のカフェでお茶休憩の後再びエレベーターで洞窟内へ戻り
来た経路を逆に辿って出入り口に戻るのですが
相変わらずの空き具合でバスターミナルから洞窟へ通じる商店通りはガラガラ
通年での集客対策は危急の案件に挙がらないと今後の状況が気がかりです


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次の目的地の萩行バスまで一時間弱、センター内の休憩スペースで一服
正確にはJR東萩駅行きで宿へはそこからタクシーでのアクセスとなります
交通インフラの利便性がその受給関係に大きく左右されることは明白ではありますが
JRと地元バス・タクシー会社とのコラボを充実させない限り
団体バスやマイカー観光客におんぶにだっこ状態から脱することはないのでしょう


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温泉入浴と楽しい夕食までの時間を考慮した唯一のバスに揺られること1時間半
熊本で見たのと同じ清く透き通った水が流れる川を眺めていると
やがて川幅が急に広がってその先に日本海が見え始めます
思えば遠くへ来たもんだ
バスはまたもや閑散とした駅前ロータリーへと滑り込んでいきます


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さて、この三連休、今度はふたりナンちゃってお遍路さんの旅に出ます
あいにくの梅雨天気となりますが、そこは旨い料理と酒で埋め合わせしてもらいましょう
今回は鉄チャン移動主体の旅、市電にも頻繁に登場していただく予定です

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あるいる

秋芳洞には行ったことがありません。
素晴らしい光景が見られると映像では知っているのですが、洞窟に入るのが怖い小心者おやじなのです。
最近では旅行に行かなくなりましたが、東京や仙台時代にはあちらこちらへと行きました。
車を持っていませんから、行き先によってはレンタカーを用意です。
東北の田舎や紀伊半島の田舎では交通の接続がよろしくなく、下手をすると移動だけで半日以上を費やしてしまいます。
まとまった休みが取れないサラリーマンには、とても不便な旅行になってしまいます。
不便さを楽しむ余裕があればいいのですけれど、ね。
淡路島と四国には行ったことがない僕、お遍路の旅を楽しみに待つといたしましょう。
なんだか行った気になるから不思議ですよ。
山道を上がったり下がったりしなくてすみますし、ね。
ますますシンドイことが苦手になってきている今日この頃です。

by あるいる (2019-07-13 03:58) 

tommy88

秋芳洞には行ったことがあります。
タダで預かりますからどうぞ中へお入りください、これは殺し文句ですね。言い換えれば日本流のおもてなし精神。金はかけずとも人海戦術、もうひと手間をかける積極性。好きです。無料で預かってくれると言っても、イタリアにしろパリにしろ、それは不安になります。やっぱり日本はイイなと思うのでした。
私も洞窟は好き好きで、北海道でも、旭川近辺の小さなところを攻めまくりました。子どもの頃、高知県だったでしょうか、龍河洞を訪れて手すりを掴んだら、コウモリのフンが山盛りで焦ったことがあり、それ以降、洞窟の手すりは触れないようにしております。
テネシー州にチャタヌガというところがあって、だったと思いますが、ここの洞窟はなかなか演出が凄くて、最後の大鍾乳洞の空間に入ると、ライトアップもさることながら、荘厳なクラッシックがジャジャジャーンと流され、笑っちゃいましたし、アメリカ流おもてなしやなと思いました。映画「2001年宇宙の旅」でかかった「ツァラトゥストラはかく語りき」だったと思います。日本の洞窟ではおそらく絶対にやらない手法だと思います。

by tommy88 (2019-07-13 08:32) 

ma2ma2

秋芳洞は高校の修学旅行で行きましたが、殆ど記憶に無いです!
また行ってみたいと思っています(^^)
by ma2ma2 (2019-07-13 09:12) 

てんてん

中学の修学旅行で行きました。
興味があり下調べしていたので良く覚えています。
懐かしいです^^
by てんてん (2019-07-14 08:57) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

秋芳洞はかなり大規模な空間ですから閉所恐怖症の妻でも全く問題
なしでした。
レール&レンタカーの旅が定着してきたのか、沖縄でしか見たこと
がなかった「れ」ナンバーを時々見かけました。人気の高いワン
ボックスもかなり増え利用者の選択肢も拡がっているようです。
ようやくこのあたりで地方のペースが身に付いて来たのか、数少な
い交通手段の運行インターバルを有効に使う術を見つけたようで
す。
四国もバスと鉄道でかなりの距離を旅してきました。ご紹介はもう
ちょっと先になります。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-07-17 22:12) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

Mサイズのロッカーが大体400~500円というのが観光地の相場と
なっていますから、こういうサービスは殺し文句には十分過ぎます
そして何の抵抗もなく預かってもらうという無抵抗さは、日本流が
なすところの安全・安心モードへの絶大なる信頼からくるのでしょ
う。生産性世界21位というようわからんランキングをされていま
すが、これが売りとなって現在の外国人観光客来日ラッシュとなっ
てることも大いにあるはずですから、こうした部分はきちんと反映
されるべきです。
秋芳洞にも現在コウモリがいるそうですが、頭上フン注意という
警告はなかったです。どちらかと言えば地味な部類の演出ですから
そのありのままを実感体験するというのがここの楽しみ方でしょう
ね。BGMを流すとしたら何がいいのかなぁ。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-07-17 22:29) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

修学旅行先の候補には必ずあがってくるのでしょうね。海外派が
メジャーになりつつある昨今、秋芳洞っていうのはアリなんでしょ
うか。このあたりを上手く掴めば生き残りは図れそうです。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-07-17 22:32) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

てんてん さん

鍾乳石と石筍の違いから始まって鍾乳洞のいろはを事前に学ぶと
確かに本番の見物が一皮剥けて楽しいものとなります。オースト
ラリアでのツアー体験で味をしめ、3憶5千年というキーワードが
共通項だということも今回気が付きました。


by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-07-17 22:39) 

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