墓参り強行

予約を入れた頃はまだ平静を保っていたコロナ禍もオミクロンの猛威で雲行きが怪しくなり
一時はキャンセルの一文字も頭の中を過ぎった墓参り帰阪でしたがさすがに3年目ともなると
この機会を逃したらそれこそいつ行けるか分からんということでこの3連休に決行しました
羽田・伊丹両空港をはじめ大阪の中心部での人出はコロナどこ吹く風とマスク軍団のひしめき合いです


ドル箱路線は往復路共々ビジネスや帰省・観光客での満席状態となって逞しく運行
少しでも密を避けようと失効間近のポイント利用で数限りあるファーストに搭乗は大正解でした
往路で実に久し振りの「朝シャン」を楽しみ、早めの昼食も済ませられ到着後は即行動開始OKとなります
もう一手、密回避に空港とホテルの往復は楽ちん快適なタクシー利用は欠かせません


オミクロン旋風吹き荒れる大阪への強行突入でしたがそれも今や数倍に増殖中の感染者数
間もなく新たなまん防宣言発表となること必至ですからほんとに最後のチャンスだったと言えます
ホテルはほぼ満室状態ということで今回のチェックインは時間通りの15：00以降となったので
荷物を預けそのまま最初の目的である長姉の弔問とご機嫌伺に高槻まで出かけることにしました





ホテルから地下道で最寄りのJR大阪駅桜橋改札口までの間はいつものように割と閑散としていましたが
地上へ上がった途端コロナ前とは変わりない人の波に吸い込まれそのまま京都線のホームへと流されます
さすがにマスク未装着者はおりませんが眼だけの表情から察するに警戒心など微塵も窺えません
それどころかオミクロンどこ吹く風と何ともけったいな凛々しさすら伝わってきてしまいます


家族葬にしたためコロナが落ち着いてからの弔問客が凄く「甘いモンはいらんで」の逆リクエストもあり
長姉お気に入りの軽井沢・ツルヤPB商品の特性慰問袋を持参してお茶だけの暫し歓談となりました
義兄亡きあと独居となった長姉の母を気遣い甥が寄越した愛犬がどうやら良きパートナーとなっていて
時折膝の上に幼稚園時以来感じることがなかった人間以外の生暖かさが実に奇妙でなりませんでした





夕食の予約時間に間に合わせるよう長姉宅を後にし一端ホテルへ戻ってチェックインを済ませます
これも期限切れギリギリの頂き物旅行券で予約した一泊目は超格安となったエグゼキュティブ・スウィート
二泊目は自身のメンバーシップを利用して直接予約したジュニア・スウィートとお正月特別大盤振る舞いです
寝室がリビングと別な前者よりも同一スペースの後者の方が実に落ち着くなという結論に至りました


曽根崎新地に旨い串カツ屋があると聞きつけスマホ頼りに夜の大阪を歩いてみました
店の扉を開け眼前に広がるは満席状態のカウンター、コロナはどうやらあっちに置かれている様子です
メニューはドリンクのみであとはおまかせ進行の二度付け必要なしの串カツ・オンパレードです
「ストップ」というタイミングが分からず出されるがまま口に運ぶことナント30回！！








結局全部いっちゃった恐るべしシニアパワーでしたがさすがに就寝前少々胃がもたれておりました
腹ごなしの別ルート復路散策の途中、広い歩道の一角でコーンに囲まれうず高く積みあがったモノを発見
もしや、と反対方向に向き直ると何度かTVで目にしたことのある場面が飛び込んできました
同時に両手が咄嗟に胸元で合わさりその場で暫し立ち止まらずにはいられませんでした


翌朝早めにホテルを出発して乗換駅のドトールで軽く朝食をとってから今度は墓前で合掌の番です
久し振りでのご先祖さま達との再会をゆっくりやろうと線香の束が燃え尽きるまで過ごすことに
しかし単体の時より燃焼時間が長過ぎる束、3/4までのところで何故か火の後始末にかかってしまいます
左足首辺りがチクっとしたので何なんだと思いきや線香の火がズボンの裾に燃え移り慌てて消火


8ｍｍ程の穴以外は事なきを得たわけですが昨日の事を思い出すと何とも奇妙な感覚と共にお墓を後に
お昼は懐かしの中華をと阪神百貨店を覗くと驚くなかれすっかり垢抜けタイガース臭も漂ってはいません
ここも前夜同様コロナ禍とは思えないほどの人出、新物喰いの習性はコロナをも恐れずというところなのか
フロアの半分以上がパン屋さんとなった1Fで妻と別れ目指すは今回の旅の目的の一つであります