川の流れのような [旅の抽斗]
おっとその前に、宿のチェックインまでまだしばらくあるので
対岸にある海響館にてお魚鑑賞とまいります
港を挟んでますからグルッと迂回の遠回り散歩
門司港まで5分、大決闘の地まで10分と船でつながります
巌流島へのお誘い空しく観るに及ばずということでスルーさせていただき
家族連れで賑わう市立水族館へ吸い寄せられるように入場です
関門海峡と頻繁に行き交う船舶を背景図に飛び跳ねるイルカたちや
水族館定番のペンギンたちはやはり人気の的のようでした
興味を惹かれたのは関門海峡の物凄く早い潮の流れと生息する魚たちでした
その激しい流れをライブで見せるコーナーと寿司ネタが泳ぎ回る水槽に
世界中のふぐたちが一堂に会する特別コーナーでとらふぐを鑑賞しながら思わず垂涎寸前
武蔵は体力温存にきっと潮に乗って島までやって来て小次郎を倒したんだと
夜まで辛抱しきれない思考回路を無理やり切り替えて急場を凌ぎます
3時半起きにとって午後のおやつ時が一番辛い時間帯となります
アフタヌーンティーよろしく旧英国領事館のcafeでいっぷく
お世話になるメインイベント会場へのルートを今一度確認すると
なんと市場、水族館、カフェ、そしてお宿が同一線上で繋がっていたのでした
チェックインの時間となり最後の力を振り絞ってカフェから歩くこと5分
日清講和条約締結の場となり現在では下関市の史蹟にもなっているお宿で
主役のふくは勿論のことその脇をしっかり固める鯨と豊富な海鮮をたっぷりいただきます
そしてさすが山口、あの銘酒も一杯おまけ付きで花を添えます
ふくより鯨を喜ぶ妻をよそにほぼ独り占め状態の長嶋すくい食い
お酒もどんどん進んで関門海峡の夜は更けていきます
チェックイン時に貰ったすぐ目の前を往来する大型船の入航時間一覧表を片手に
翌早朝は川の流れに沿うように航行する船を昨夜の余韻とともに眺めていました
対岸に見える門司が二日目の目的地
こっちへ着いてから知った徒歩での関門海峡横断に向かうのですが
これも偶然かなその下関側の入り口が宿から二つ目のバス停前にあるとか
ちょっと遅い朝食を済ませ早々にチェックアウトを済ませ宿前のバス停へ
運よくすぐにやって来たのに乗って記念すべきもうひとつのイベントへ向かいます