同志 [旅の抽斗]
海の下を歩いて渡るなんてインバウンドのコト消費にはもってこいと
トンネル入り口に着くや否やC国団体さんと遭遇です
幸いかなあちらは向こう側からいらしたようで
県境マーク付近で嫌な思いをせずに済むようでホッとしました
1958年に完成した関門トンネルは東京タワー同様に今年還暦を迎えます
この情報も北九州入りしてから仕入れたもので
下関・門司の両側で通行スタンプをゲットすると記念の証明書
それも還暦バージョンが貰えるということもあって
15分ほどの短い朝の散歩を楽しむことにしました
ちなみに聖徳太子像の最初の一万円札が発行されたのも
赤線が完全廃止されたのも1958年とちょっと激動の年でありました
ホームラン王と同じ誕生日の私もまもなく人生の大きな節目を迎えます
今年の冬シーズンは家着で赤のフリースを先取りで着ていましたが
本チャンに備え只今赤いウェアをあれこれ物色している最中です
話が逸れましたが、トンネルはほぼ中央部分が窪む形となっており
双方入口の様子は一卵性双生児
自転車やバイクも手押しなら追加料金で通行できますから
このトンネルはれっきとした通勤・通学ルートになっているのです
門司側へ到達しても観光スポットの門司港まではちょっと距離があって
観光トロッコなるものが走ってるので最寄駅まで再び歩き乗車します
最短距離を走ったのかノロノロ運転の割にはすぐに終点に到着
ここがレトロ情緒たっぷりだという、焼カレーの門司港となります
バナナのたたき売り発祥の地でもあることはあまり表立ってはいないようです
春休みの土曜日とあってちょうど開催されていたラーメン博目当ての混雑ぶりは
どことなくテーマパーク化された感の強さを増幅したのか
有名処の焼カレー試食を焼カレードーナッツに置き換え
港内をグルっとひと回りして早々の撤収を決意して
2駅先の閑静なマンション・ベッドタウン門司へと移動しここでの焼カレーを賞味しました
わざわざこんな処まで食べに来てくれてとお礼までいただいたこのお店
港沿い元ビール工場跡地に建つ洒落た落ち着きのあるところでした
横浜の赤レンガ倉庫のミニチュア版のような門司の港町をあとに
空港バスターミナルのある小倉までもう一駅乗車です
小倉に降り立つとやはり下関や門司とのスケールの違いは歴然です
少し時間に余裕があったので駅前商店街入り口の人気パン屋さんで買い物を
翌朝のパンを買っていきたいと妻に付き合い行列に並びます
ローカル色豊かな地場のパン屋さん、人気の秘訣は値段なのか
空いた小腹用に人気№1のひと口ケーキ一個40円を2個購入してバス停へ
と、ここで長蛇の列を発見して嫌な予感は的中し
インバウンドの皆さんを見送る羽目となり次のバスまで40分も待つことに
幸い早めに小倉へ到達していたので大勢に影響はなかったのですが
空港の国際線セキュリティエリアで再びあの長蛇の列を見つけ
訪日観光客急増の実態を垣間見た気になりながらなぜかドヤ顔で
隣のガラ空き国内線用を通過して帰り便搭乗口へと向かい旅はお終いです