SSブログ

萩のつぎ [旅の抽斗]



3K8A3737-1.JPG


山口の水も透き通って奇麗だなぁと山間を流れる川を何気に眺めていると
突然、川幅がグッと拡がって前方の視界に日本海が入り込んでくると
もう間もなくバスは山口の小京都、萩に到着です


JR東萩駅前ロータリーに滑り込んだバスから下車すると閑散とした空気が漂います
宿の送迎サービスはありませんが行き方の確認電話をすると迎えに行くと有り難きお言葉
程なく現れた宿の特別車へ乗車し一路阿武川沿いを河口へと向かい
大正建築よろしい風情のある玄関先に到着します


薄暮の長閑な漁村風景を部屋の窓から眺めながらほっこりとした気分になり
思えば遠くへ来たもんだpart?、毎度のお疲れさんです


3K8A3738-1.JPG


最近日本酒は超辛口を好んで飲むようになりました
つまむものの味を邪魔しないというのがもっぱらの自論です
萩の夜は地酒の淡麗辛口「長門峡」で旅の疲れも手伝い大爆睡
ちなみに軽井沢では佐久の超辛口吟醸「澤の花、ささら」にハマってます


帰り便に辿り着くため往路と同様バス2本の乗り継ぎを考慮して
朝食後は観光タクシーで宿をあとにし、2時間の萩巡りを開始します
世界遺産・ゆかりの地・城下町・大自然の人気コースミックスでお願いしました


3K8A3742-1.JPG


スタートは恵比寿ヶ鼻造船所跡
海を制する者、国をも制す
かどうかは別として、長州が軍艦建造に注力した事には違いなしです


3K8A3745-1.JPG


標高112m火口幅30mの日本一小っちゃい?火山の笠山
こんな間近でこのようなものが見れるのはここだけよ、とは火口にて運転手さん談
地質学者や鉱物学者垂涎のスポットなのかもしれません


3K8A3751-1.JPG


展望台へと移動して日本海を見渡せど、何故か浮かんでる島は全部平ら
この島々、実はすべて火山だったとか
麓には明神池という塩湖があり鯛やボラなどの海水魚が生息する天然記念物です
これも火山が成しえた大自然の悪戯の賜物、もちろん魚釣り厳禁となってます


3K8A3753-1.JPG


そして、鉄を制する者、また国をも制す
世界遺産登録の萩反射炉、残念ながら出来が今一歩だったそうです
静かに眠るこの場所、実は撮り鉄ちゃん達に大人気のスポットとか
すぐそばに山陰線が通っているのがその理由です


3K8A3755-1.JPG


運転手さんが「先生」付けして呼ぶ吉田松陰所縁の松陰神社と松下村塾
ここまで訪ねてきた名所旧跡とは比べものにならない程の賑わいは
洋の東西を問わず萩を訪れる観光客の一番人気スポットだということの証明か
この後先生誕生の地や武家屋敷地区などを車窓見物するとそろそろ午前のツアーも終了です


3K8A3759-1.JPG


かいまがりと瓦土塀の平安古地の歴史建造物群に後ろ髪を引かれながら
運転手さんお勧めの地元で大人気のうどん屋さんで一服です
東萩駅にてタクシー観光は終了ですが、まだ時間に余裕があったので
ホテルの部屋から覗いて気になっていた浜崎地区を散策してみることにしました


3K8A3768-1.JPG


豪商が軒を並べるこの地区は萩藩城下の港町として栄え北前船でもその名を馳せました
独特の建築様式は格好のタモリネタとなりそうだなと思いきや
やっぱりここであの番組のロケが行われたとか
整然と立ち並ぶ町屋建築の町には人っ子一人見当たらない日曜の午後でした


3K8A3772-1.JPG


すると旧山中家から女性の声でよかったら見ていってくださいなとお誘いが
ボランティアのガイドさんたちが屋敷を含め浜崎地区の案内をしてくれます
お言葉に甘えてお向かいの旧山村家宅にお邪魔することに
大きな蔵が中庭に建つ立派なお宅を男性ボランティアさんの案内で拝見です


3K8A3774-1.JPG


IMG_1777-1.JPG


旧萩藩御船蔵をわざわざ解錠して内覧させていただくという至れり尽くせりのサービス
最後に旧小池屋土蔵内も見せていただき浜崎地区を制覇しました
東萩駅バス停まで阿武川沿いを歩いて戻り新山口駅行きスーパー萩号に乗車
3分間の乗継を経て山口宇部空港バスで帰路につき山口の旅も終了です


萩の次はというと、この二週間後に真逆方向へと向かいました


nice!(27)  コメント(6) 
共通テーマ:blog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。