雨降り富良野ぶらっと [旅の抽斗]
萩の続きは富良野で、ということで2週間後の週末は北の大地です
梅雨がないはずの北海道で初日は本降りに祟られてしまい
ラベンダーにはひと足早過ぎたタイミングでの訪問でしたが
その分観光客の数もピークに比べれば激少ということで
2日間のんびりと過ごすことができました
空路旭川空港から入道しラベンダー号(バス)でJR富良野駅まで1時間
停留所を過ぎるたび雨脚が激しくなって覚悟を決め傘をスタンバイ
駅の隅っちょに隠れてたコインロッカーを見逃し観光案内所で預かってもらい
そのまま歩いて近所の人気寿司屋で取りあえず無難に昼食です
汽車が着そうになかったので駅前からタクシーで富田ファームへ
雨にも負けず大勢の団体観光客で賑わう園内をクルッと廻るも
ラベンダーは三分咲きと言うところで北の冷気が身に染みてきます
本来あるべきカラフルな光景を写真パネルで眺めながらホットコーヒーをすすります
心を落ち着かせるというラベンダーの香りがよく分からなかった私
家に戻って学習すべく実益を兼ね仏壇用ラベンダー蝋燭を購入
それにしても皆さん買い物がたいそうお好きで、どこが個人消費低迷なのか
予定より1本早いノロッコ号を捕まえようと強雨の中ラベンダー畑駅へ競歩
臨時停車駅ゆえ屋根もない自然の洗礼を享けるも無事自由席へ乗車完了
ノロッコだから焦りは禁物でただただ霧がかった車窓風景をのんびりと鑑賞です
富良野駅下車で荷物をピックアップし再び唯一の足タクシーでこの日の宿へ向かいます
車待ちの間、C国人らしきカップルがチーズ工場行きをあえなく断念してました
移動手段は車のみの土地柄、往復タクシー代は予算オーバーとのことでした
ちょっと早めのチェックインとなりましたがその分ゆっくり風呂が楽しめます
十勝連峰を見渡す広大な敷地にラベンダー畑を擁するホテルですが
ここもまだまだ蕾は堅そうということであるべき姿を写真パネルにて確認です
小降りとなっても雨は止まずときましたから、あとは頼みの夕食に期待するのみ
洋食コース料理だったのでここは地元超辛ポン酒じゃなくワインへスイッチです
国産はあまり試したことがないので頼りがいのあるソムリエさんの助言を聞きながら
この夜は白赤オール余市の平川ワイナリー産をいただくこととなりました
国産もかなりのもんじゃのぅ、なんて偉そうに寸評しながら店を出ようとしたところでした
先ほど担当してくれたソムリエさんがご丁寧に見送りに出て来られ名刺を私に
薄暗くかつ老眼でもはっきりと確認できたのはこのお方
何とその平川ワイナリーのオーナー社長だと分かりびっくりしました
JALファーストクラス限定でサーブされたこともあるご自身の名をエチケットに刻んだ白をはじめ
数々の名作を創りだされていることを遅ればせながら後日HPで確認しました
全身の休養へと向かう妻はノンアル一杯で退散したロビーに併設のバーカウンターで食後のマッタリ酒
部屋の冷蔵庫内の飲料とバーでのお酒(一部を除く)はオールフリーと言うシステムは有難いですね
サイドオーダーで3種蝦夷乾き物が来たから飲み逃げにはならないかと変な気遣いもしつつ
他にお客がいないのをいいことにバーテンダーさんとスキー談義で夜も更けて行きます
そうする内に最終ラウンドの夕食を済ませた客人がやって来て私はそろそろ帰ります
久し振りに飲んだIWハーパー12年がダメ押しとなって血圧降下の自覚症状
時に上が90、下が60をも割り込み無性に眠気が襲ってくるので逆らわずそのまま爆睡です
翌日の晴れ間を夢見たかどうかは定かではありませんが
いつもの起床時間までぐっすりと休むことができた北の大地の一夜でした