蕾ふくらむ [隠れ家の抽斗]
今週末は、ここ冬季2シーズンお休みいただいていた山小屋の本格的通年開きに行って来ました。
途中満開の山桜も散見された松井田妙義地方でしたが、残念ながら桜前線は未だ碓氷峠を越えることは
無く、町内各地の桜のつぼみはそろそろふくらみ始めているということでした。
それを事前に知っていたのか、GWを前にした4月の週末の軽井沢町内はさしたる混雑もなく、ゆったりと
信州の風を楽しむことが出来ました。
大改革を終えたばかりの我が通信インフラですが、さすがの近代兵器も山里では沈黙を決め込む羽目と
なって、電子音による休息の妨害はほぼ遮断されてしまいます。4Gも3Gも全てほぼNGとなってしまう我が
山小屋周辺であります。
統一地方選挙第二弾を迎えようとしてる町内でしたが、告示前ともあってか選挙ムードのムの字もなく、
ポスターのない掲示板を見つけて思わず立ち止まり一枚。告示は既にされていたと思い込んでいましたので
多分に漏れずこの地も無投票当選の嵐かと大きな勘違いでした。
ところで、今回の移動に最近新たに開通した高速や有料道路を使ってみました。GWを前に関東地方では
相次ぎ主要高速道路を繋ぐ新しいルートがお目見えしました。
可なり遠回りだという事は分っていましたが、東名と関越を繋ぐ新しい道路を走ってみました。従来の都心を
抜けるルートより渋滞がない分早く目的地に到着することができ、急がば回れの選択肢が増えたようです。
北陸新幹線の開通と合わせ、間もなくやって来るGW期間中はかなりの混雑と渋滞が予想されますが、例年に
比べその内容がどのように変化するのか、少々興味深いところであります。
小屋開き [隠れ家の抽斗]
適当に田舎で、適当に都会だから [隠れ家の抽斗]
横浜の自宅からだと大体3~4時間、途中渋滞してもこの位で軽井沢へ行くことが
できます。これを遠いと言うのか、悪くないねと言うのか、自分は勿論後者です。
首都高各線と外環状を使って関越道に乗るのですが、ここまででおよそ1~1.5時間
かかり、その後いつも休憩する上里SAまでが約1時間、22時の閉店までに間に合えば
スタバで眠気覚ましのショート・ドリップをブラックで一杯やります。外のテーブルに
腰かけながら明らかに味が変わった空気を力いっぱい吸いながら、いつも思うのが
『みんなこんな時間に何処まで行くんだろうか』、なんですね。それで自分も旅行モードに
入り、残りの行程を楽しむことにしています。
23時まで充分の余裕を残して町内へ入って来ると、すっかり人影も車も無くなった道路
の気温表示板に『18℃』と言う文字がこれ見よがしにと目に飛び込んできます。ああ、
救われる、と溜息も漏れて来そうな気分と共に、今宵の熟睡が保障されたという何とも言え
ない喜びが込み上が得て来ます。
案の定、今朝8時前までぐっすりと休むことができ、至福の喜びが込み上げてきます。
デッキへ出て力いっぱい吸う空気はやっぱり旨い。車で10分前の世界へ戻ればちょっと
した都会があるのに、ここはそんなことを微塵も感じさせない別世界。
適当に都会で、適当に田舎
そんなキャッチフレーズがピッタリな軽井沢。今回はやけにレンタサイクルの観光客が
目立ちます。この特別な風を心地よく肌で感じることができること、みんなよく知ってるわ。
朝が早かった分予約してあったプリンスホテル西館にある中華料理店『桃李』での
早めの昼食は何故か有り難い。家内のセゾンカードのポイントと物々交換のランチ。
静寂とした正面玄関とは正反対に、ロビーは結婚式参列者で賑わっていました。最近、軽井沢
ウェディングがどうやら再び脚光を浴びて来ているようです。
食後、プリンスアウトレットを暫し散歩してから食料品調達の為、地元民&別荘の民の台所
スーパーつるやへと向かいます。混雑は覚悟の上ででしたが、警備員が出動するという
夏休み期間中と同様の混雑ぶりです。客の殆どは別荘の民です。アメリカンサイズのスペースと
豊富な品揃えで大人気のスーパーマーケット。
家内曰く、野菜ときのこは都会に無い物が豊富とか。それにミネラルウォータがやけに安い。
PBブランド商品の中にはお土産としても人気の商品が多いのです。
家へ戻って一服する暇なく、PCへ向かいメールとブログのチェック。持って来れば持ってきたで
ついつい触ってしまうのですね。ここではDocomoのデータカードが大活躍で、ソネブロも
サクサクです。自宅よりも接続環境が良いんじゃあないかな。
さて、本日締めのディナータイムは久し振りで地元のお蕎麦屋さんへ。夜は居酒屋へ変身し、
安くて美味しい料理と酒を提供してくれます。地元民に愛される店は本当の人気店といい
ますが、繁忙期は予約なしの入店は不可能なそんなお店です。特に元寿司職人だという
大将がおろす新鮮な刺身は10年前からの大ファンで、その際必ず出て来るカマの塩焼きが
私の最大の愉しみです。
「佐久の花」は地元のそば焼酎であり、私の永久不滅ボトルでもあります。
大将と女将の趣味!? 窓際のミニチュアコレクション
高級フレンチがあれば地元密着のお蕎麦屋もある軽井沢。別荘の民は圧倒的に自炊派が多い中
我が家は家内の暫し主婦休憩の為、ほぼ99%この地では外食としています。
さて、明日は朝から志賀高原方面へ出掛ける予定で、そろそろお休みの時刻となりました。
最後に我が家一押しの軽井沢土産をご紹介して終わります。
おやすみなさい
やっぱりそんな甘くはない、人生 [隠れ家の抽斗]
束の間の楽園ブレイクから灼熱の現世へと戻りまして、オリンピックの
特殊な雰囲気で少々フワフワとした空気は、同じく少々リラックスムードが
抜け切らないこの身体をそう易々と本調子には戻してくれません。
ここまでですとさぞや私は前号記事の如く、バッチリなプランの下で
超快適な別荘ライフを楽しんだことだと思われるでしょう。
ところがドッコイ、ああ、トルコ戦には間に合ったとばかり、荷物の片付けも
終わらぬ内にTVのスウィッチをONにしました。
ん? 画面が映らない理由のメッセージだけが現れます。それも全ての
チャンネンルで。
その途端、いや~な予感が一瞬脳裏をかすめましたが、運転の為の特別
休肝日でもあったので、飲みたくなる前に寝てしまえとばかり、荷物の片付けを
済ませてベッドへ潜り込みます。外では急に降り出したスコールの様な激しい
雨が容赦なく屋根に叩き付け、稲光が不気味に開口窓を照らす瞬間、庭の
木々の不気味な影が現れます。
何だか珍しく今晩は蒸し暑いなぁ
その理由を探している内にどうやらすっかり寝入ってしまったようです。
天気がすっかり回復していつもの心地よい朝がやって来た時、昨夜の
疑問はいとも簡単に解き明かされました。
敷いていたシーツがフランネル、その下のマットがこれまた冬バージョン、
そしてダメ押しがダウンの冬掛けです。いくらなんでもこれじゃあ暑いわ!
でも無理もない、前回来てから三か月近く経ってるから...。
そしてもう一つ解決しなければいけないTVの悪い予感の件で、それが
確実に見える位置まで建物の外へと移動した私の視界へと入って来たのは
なんと、無残にも屋根に横たわった地デジアンテナでした。たぶんこの間の
台風の仕業なんでしょう。
オッ、オリンピックはどうなるの?
午後にはゲストがやって来るので、管理人さんに後は全て任せて掃除に
そして買い出しと、あっという間に時間が過ぎ、家路へと向かうところで
もうすぐそばに来ていると連絡を受けて待ち合わせ場所へと急ぎます。
後はプランに沿って行動あるのみで、ゲストにはせっかくここまで来たんだから
滞在中はオリンピックの事、ましてやTVの事は忘れてのんびりくつろいでと、
なんか訳の分らん取り繕いまでします。
それにしても今年の軽井沢、都心部よりまだ5~10度程は気温も低いのですが
今回滞在中に夜寝苦しいなどという経験を初めてしました。今まではそれこそ
冬バージョンの寝支度でも気が付かないくらいだったのにです。
聞くところによると、近年この軽井沢でもエアコンを導入する家屋がかなり増え
挙句その需要を見込んであのY田デンキが進出して来るというのです。
湿気は元湿地帯だった歴史を鑑みると避けがたいことですが、避暑地でエアコン
を使うようでは、もはやその役目が終了したも同然です。
幸い我が家は町からさらに150mほど高い位置にありますので、まだエアコンの
お世話にはならずに済んでいますが、いつまでもつかは大きな?マークです。
夜はほんとグッスリ眠れるよと吹聴した手前、寝苦しくなかったですかと問う
家内に対し、全然大丈夫と気を使ってくれる身内ゲストが痛々しく思えました。
この異常気象と乱開発、なんとかならんのかい!!
激変した気候を除けばBBQも温泉も外食も大好評でした。その中でもちょっと
気になったものを別枠にてご紹介しますのでお楽しみに...。
Tycoonが町へやって来る!? [隠れ家の抽斗]
電車の中刷り広告だったと思うのですが、気になる見出しがあったので一寸調べてみました。
『ビル・ゲイツ、軽井沢に別荘...。』
地元ではちょっとした騒ぎになっているらしく、建設場所もすっかり特定されているとのこと。そりゃ
そうでしょう! 別荘地に馬鹿でかいクレーン車なんか入ったら一目で分りますってば、とは地元談。
この前行った時にはビルの『ビ』の字も耳に入ってこなかったので、以外にも箝口令が利いていたの
かも知れないですね。
それにしてもなんで今、ビルが軽井沢に・・・・・・? 密かにこよなく愛していたとか!?
彼がこの町を選んだ為に町にもたらされる経済効果とやらはまだ未知数だと思うのですが、この町の
名は少なくとも世界的にメジャーとなる可能性は秘めています。
その昔から、天皇家の避暑地の一つとして知られている軽井沢は、現天皇・皇后のロマンスの地で
あることはあまりにも有名ですが、あの碓氷峠を電車が走っていた時代に訪ねられた時、その特別
列車が停車していたのが『中軽井沢駅』だそうです。その由緒ある駅舎がこの度取り壊されて、現在
数十億円もの予算を付けて駅ビルとなるべく工事中となっています。
確かに近年、星野エリアの人気急上昇に伴って、この町の中心が鳩山さんの『旧軽井沢』からここへ
移ろうとしていますが、その鉄道での玄関口が『中軽井沢駅』なんです。しかし、一日の昇降客数か
らすればそんなことする必要は何処にも存在しなかった訳で、予算の無駄遣いだと突き上げを喰らい
ながらも工事を強行した陰には、ひょっとして既に今回の件が見え隠れしていたのではないかと勘
繰るのは、私だけでしょうか?
『ビル、なんで今更ビルに投資?』 なんて見出しになるとか・・・・・・。
駄洒落にもなんないっ!! 失礼しました。
心なしか最近、軽井沢の地元不動産業者からのDMの量がかなり増えてきたようです。
便乗しようとしているのですかね?
厳しい冬が過ぎ去って風が緩む季節となり、恐らく町内ではこぶしの花があちこちで咲いている筈の
軽井沢。これからGWにかけては『若葉祭り』と称して、芽吹き始める軽井沢の春を満喫しに来て
下さいキャンペーン告知も、ボチボチ始まるんじゃあないでしょうか。
雨になっちゃいました [隠れ家の抽斗]
兄は夜更け過ぎ~に、雪江と変わるだ~ろぉ、・・・・・・・・。
今は懐かしい『ボキャ天』より
いえいえ、結局都会の雨はそのまま雨で、雪へとは変わらず仕舞い。おかげで翌朝の雪かき
からは解放されました。しかし、道路には雪解け水が溜まって車はグチャグチャ。
日が差し始めた午後からその代わり、雪上カーウォッシュの憂いし目に。上半身ポカポカ、
長靴の中の両足は冷え冷えという何ともアンバランス感覚。
極度の冷え込みもそろそろ終わりかと思わせるくらいの陽気になってきて、軽井沢にもようやく
春の足音が聞こえて来たようです。次回訪問するときにはスタッドレスタイヤはもう必要ないで
しょうし、水抜き作業も今回で終了予定です。
人も車もまだまだ少なく、春休みだというのに子供達の姿もあまり見かけることはなかったです。
少し冷たい風が気にならないのならGW前のこの時期、季節の変わり目もゆっくり体感できるの
で、うまい酒と蕎麦を楽しみに、お出かけになってみてはいかがでしょうか。
Good-bye 2011 [隠れ家の抽斗]
すっかり更新をサボってしまいました。
連休明けからあちらこちらへと挨拶回りをしたり受けたり、営業会議だったり飲み会だったりと、ほん
と師走とはよく言ったものです。
本日は仕事納めと言う事で、朝からスタッフはオフィスの大掃除を開始し、先程ようやくひと段落着い
たところです。これから戴き物のビールでお疲れさんとまいります。
拭き掃除で『ちょっとすみません』、掃除機かけで『ちょっとすみません』と今朝は立ったり座ったりと
慌ただしく過ぎて行きました。汚れ拭き担当の男性スタッフは≪激落ちキング≫なる新兵器を持ち出
して『やめられまへんなぁ』と、汚れが落ちて行くたびに感嘆の声をあげていました。
まことお蔭でオフィスはピカピカと光っておりますので、明日の我が家の大掃除へ投入してみたいと
思っています。しかし、掃除ってキリが無いですからね。
さて、隠れ家のクリスマス三連休はイブの夜の思わぬ雪で文字通りホワイトクリスマスとなりました。
隠れ家周辺には氷点下11度という極寒の天候にもかかわらず、大勢のカップルがホーリーナイトの
イルミネイションと粉雪に酔いしれていました。大変だった震災以降の事を思いながらの休日、さぞや
これまでのクリスマスより一段も二段も思い出深く、また心に染み入るものになったのではないので
しょうか。
23日には一日遅れのゆず湯にもつかれ、また、大きな露天風呂につかりながらの夜空鑑賞も
ひとしおでした。ゆず湯って本当に身体がポカポカになるんですね。
したがって、風呂上がりのビールの味も格別で、これぞまさしく五臓六腑に染み渡るというやつです。
ほろ酔いになった後は、ストーブの前でしばしのリラックス。着火剤無しでほぼ一発点火できるんだ
と誰に自慢していいやら...。
薪ストーブの炎と共にでは有りませんが、辛いことの多かった2011年も間もなく終わろうとして
います。この年末年始はいつにも益して家族が集う機会が増えそうで、昭和の一場面がどうやら
復活しそうな感じがします。
ただ、元旦から初売り福袋だのと正月気分もあって無いような時代になってしまいましたが、これも
日本経済復興のための試金石だと割り切れば致し方のない事かも知れません。
年末年始の北日本はあいにくの大荒れ天気だそうで、関東地方も初日の出はどうやら拝めそうにも
ないようです。昔のように寒さの厳しい冬になりそうなので、みなさんどうぞ風邪などひかないよう
お体ご自愛ください。
では、2012年、どうぞ良いお年をお迎えください。
雪の便りもチラホラ [隠れ家の抽斗]
師走も残りあと10日、ここにきて雪処からようやく積雪の便りが届くようになって、いよいよ冬本番
に突入ですね。そして今週は明日からビッグなクリスマスウィークエンドが待っています。新聞各紙に
よると、今年の漢字にもなりました「絆」がテーマになった各種ファミリープランを打ち出している、
スノーリゾートやシティーホテルの予約状況がまことよろしい様です。
また、今晩の天気予報を見ている限り、クリスマス寒波の到来によってあちこちでドカ雪が降っており
この分ですとクリスマスのスキー場には充分な積雪が望めそうです。三連休になってようやく各地の
スキー場にもそれなりの活気が出てくることでしょう。出向かれる方はどうぞホワイトクリスマスを
お楽しみ下さい。
今週に入って挨拶回りの出張など師走の恒例行事
が目白押しとなっており、更新をさぼっております。
このクリスマス連休は来週のラストスパートへ向けて
の英気を養うため、写真のウサギ夫婦が出迎えて
くれる隠れ家へ行ってきます。
隠れ家周辺は都会の様な派手さはありませんが
趣向を凝らしたイルミネーションが楽しめると共に
一日遅れではありますが、明日はゆず湯の温泉にも
浸かって来ます。
では、皆様どうぞよいクリスマスをお過ごしください。
Mele kalikimaka !!
ラッキーな週末 [隠れ家の抽斗]
車の往来が殆んど無くなりめっきり淋しくなってしまった峠道を下ってくると、マイナス表示の外気温
と共にひっそりと静まり返った町が見えてきます。所々道路は凍結し除雪されたまだ気持ち程度の
雪は申し訳なさそうに道路脇へと追いやられています。
町から少しだけ外れて隠れ家へと向かう道はすっか
りツルツルに凍って、思わずハンドルを握る手にも力
が入ってしまい、雪道走行モードへと頭が切り替わり
ます。しかし、駐車スペースへと車を進めて停車する
と今度は、車外へ出た瞬間、「おおっ、今日ブログで
書いたとおりの場面の再現だっ!」と言わんばかりに
大きく深呼吸してから、癒されモードへ早速再切替。
薪のにおいがちょっと薄目な感じがするのは、金曜
日だからか!? こんな天気の時はやっぱり日が昇っ
てからくるもんなぁ。
でも、この一泊の違いが実はけっこう大きいのです。
次の日の土曜日は丸一日使えるから...。
この夜は特に冷え込みがきつく、家へ着くなり早速薪ストーブに火を入れました。着火剤無しでも
大体一発点火出来るようにはなったので、乾ききった薪は勢いよく燃えてくれます。
動画にもしてあるのですが、5M以内にする方法を模索格闘中ですので写真で失礼します。
翌朝は嘘のような快晴で、朝のニュースを見るまで
知らなかった皆既月食まで、かなり寒い思いをしま
したがバッチリ観察することができました。思わぬ
都会よりも好条件で天体ショーにも遭遇できて、ま
たあらためてここから見える星の数の多さにも驚き
ちょっと天体望遠鏡なんかが欲しくなってしまったり
して...。
あっという間の息抜きでしたが、ラストスパートへの
充電はどうやらできたようです。
ストーブリーグ突入 [隠れ家の抽斗]
ストーブリーグと言っても契約更改だのドラフト入団情報だのと野球の話ではなく、ただ、自分の車の
タイヤをスタッドレスへと交換し、気分をウィンターモードへと切り替えた日以降を私が勝手にそう
呼んでいるだけなんですが...。
いよいよ冬らしくなって来ましたが、私が待ち遠しい雪の便りはどうやら暫く先の事になりそうです。
雪の便りが届くのは遥か彼方の『超が付くほどセレブなスキー場』や『ヘブンリーバレー』などからで
昨シーズンに続き、どうやら今シーズンもドカ雪が降ってパフパフ言いそうなんです。残念...。
で、雪も無いのになんでスタッドレスなのかと申しますと、冬にはこれが必要となる隠れ家へと足を
伸ばすためです。ストーブリーグに突入すると、この隠れ家周辺からさぁ~っと蜘蛛の子を散らすよう
に人影が何処かしこへと去って行き、初夏から晩秋とは正反対の静寂さと凛と張りつめた空気が
長く厳しい冬の訪れを告げます。この季節になると人込みも気にすることなく、しかも我が物顔でいる
ことができる、そんな私のストーブリーグの始まりです。
いつもならこの時期、初滑りも終えて本チャンの1回くらいは終わっているはずなんですが、いよいよ
地球温暖化の影響がシリアスになってきてしまったようです。
地酒を扱う新潟の酒屋さんからのメールにも、南魚沼の下界にはまだ雪は無いと書かれてました。
ちなみに今年の八海山のしぼりたての出来は良いそうです。
ただ、どうやら今週末は降るべき処に降りそうな予報が出ているようですが、果たしてどうでしょうか。
テレビのニュースで流れる雪乞い祈願をするスキー場関係者の姿は何とも痛々しい感じがします。
雪不足の話をするよりも根本的な問題として、スキー人口自体が全盛期の30%まで落ち込んで
しまっているそうで、車同様、若者の興味をそそるような取り組みを行うと共に、第一次・第二次
スキーブームを経験した年齢層の再掘り起しに尽力していただきたいものです。さもないと、板や
ブーツ、ウェアに至るまでのいわゆるギア産業も一緒に衰退してしまい、そのうち国内ではもしかして
手に入れることが出来なくなるのではとさえ思ってしまいます。
スキー市場の『ストーブリーグ入り』の話にすり替わりそうなので軌道修正しますと、我が隠れ家では
本物の薪ストーブを焚きます。もっとも主たる暖は床暖房から取れるのですが、せっせと割った薪を
このストーブで焚くと、何とも言えない雰囲気が漂い心を和ませてくれるので、特に冷え込む夜や
ゲストを迎えた時、特にお子ちゃまがいる時などに登場します。子供たちはまず間違いなく無意識に
ストーブの前へ移動して来て、そしてじぃ~っと飽きもせずにそのゆらゆらと燃える炎を、いつまでも
眺めています。何故か不思議と人を心底癒やす効果があるんだなあと気づかされました。
薪を焚くともう一つ私の好きな現象が起こります。大したことではないのですが、家の外へ出た時に
辺りに漂う焚いた薪のにおいが何とも言えず心を落ち着かせてくれ、もしここで雪でも積もっていよう
ものなら、それはそれは最高です。隠れ家に着いて車から降りた時に、このシチュエイションならば
もう言う事なしです。
もう一つ付け加えると、ストーブリーグ中隠れ家周辺の人気食事処は押し並べて閑散としています。
繁忙期のことを思うと嘘のような光景です。ですからここぞとばかり出動して、充実した「おもてなし」
に与かるのです。こちらはゆっくりじっくり旨いものをいただき、あちらはこんな時期の来店を心から
感謝してくれる、という相互利益享受のWin-Win の関係とでも言うものが成立します。
本日はどうやら履き換えたスタッドが活躍しそうな隠れ家へと行ってみようと思います。
みなさんもどうぞ良い週末をお過ごし下さい。